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【社員インタビュー】デザイナーの神田泰亨が目指す「目に見えない資産価値を高める」デザインとは

創業4年目を迎えた株式会社efitで、デザインを手掛けている神田泰亨(かんだひろゆき)。
今回は、プロダクト・UIデザインだけではなく、起業のブランディングをも担う神田さんに
ご自身の考えるデザインやefitの魅力についてお聞きしました。

■デザイナーとしてブランドを作ることに魅力を感じefitへ

―――どうしてデザイナーを志したんですか?
中学生の時に「菱田春草」という水墨画家の絵に出会って、もの凄く衝撃を受けたんです。
とてもシンプルに情景までを描く方で、ずっと心に残っていて、影響を受けて今も趣味として水墨画を描いています。

それと、母方の祖母と18歳位まで住んでいたのですが、祖母がご飯を作ってくれていたんです。
実家は、キッチンの1段上がったところにご飯を炊く窯があったんですよね。
結構重いんですけど、それを祖母は毎日よいしょって持ちあげていて。
当時は全然気が付いていなかったんですが、祖母が亡くなった時に「これは1段上ではなく手前に置いた方が絶対におばあちゃん楽だったよなぁ」って思ったんです。
「どうしてそれができなかったのかな」って。

これって、「考えてより良くする」ってところなので、自分の中ではデザインなんですよね。
デザインって見た目だけでなく、行動や思い、雰囲気やイメージという目に見えない部分もより良く、洗練させることも含まれると思っているんです。

こうしたことが原体験となってデザイナーを志すようになりました。


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―――efitに入社した経緯を教えてください
デザイン系の学校で学んでいて、卒業制作で学校で一番良い賞をもらえたんです。
でも、就活を全くしていないまま結局卒業しちゃって、「スカウトとか来るかな?」って思ったのに来なくて。(笑)

結局4月を無職で迎えたのですが、その後ブランディングファームに入社しました。そこで上司だった方が1964年東京オリンピックの大会のシンボル・マーク(現在のエンブレム)を作った亀倉雄策という方の最後のお弟子さんでした。
その方から亀倉先生のお話を色々と聞いて、「日本デザインセンター」という亀倉先生が関わって設立された会社を教えていただいて転職しました。
そこでブランディングを行っていく中で、「デザイナーとしてブランド作りに携わる」ということに魅力を感じるようになったんです。
しかし、外部のデザイン事務所ではクライアントからの依頼に応じてデザインを行うという一般的な流れもあり、外部スタッフとして関われる範囲にも限界があるため

「会社の内側からブランディングを行いたい」と思い、TATERU(タテル)(当時の社名investors)という投資用不動産の会社に転職し、社内にデザイン室を立ち上げ、社内スタッフとしてブランディングを行いました。
私が入社した時には、スタッフも15名くらいで上場は考えていない段階でした。
ほぼ営業職でデザイナーがいない環境の中で、多彩なデザインを手掛け「デザイナーがいるとこんなに変わってくるんだな」というのを社員が体感してくれて、デザイン室も大きくなっていきました。

そこから数年して、「会社として上場を目指そう、マザーズに上場して1年後に東証に行く」という早い流れが決まりました。
上場に向けて動くということは会社が公のモノになることを意味しますので変革が必要な箇所も多々出てきますので、自分の責任も大きくなったし凄く刺激的で楽しかったです。


―――どうしてefitに入社したんですか?
実は、前職を退職するタイミングで起業を考えていたんです。
それでアルバイトで働いてくれていた女性に「退職をする」という連絡をした際に、その方が既にefitに入社していて。
「一度話を聞きに来てくれないか」って言われたんです。
そこで、その女性と代表の宮原さんとCTOの飛田さんと一緒に話をして。
前職で不動産投資に関わっていたこともあり、投資に対して興味が出ていたこともあり、話をしていく中で「凄くユニークな企業文化を作れそうな会社だな」と思って興味を持ちました。

自分は、「誰かのために何かのためにデザインをするのが、デザイナーの仕事だ」と思っているんです。
だから、「魅力を感じた会社でデザイナーとして働きたい」というのがベースにあって、そこにefitとの出会いがあったんですよね。

それと、前職で東京のGoogleのオフィスを視察したり、サンフランシスコでGoogle、Adobe、e-bayとかのオフィスを視察したりしたことがあって。
社員さんがみんな自由な雰囲気で楽しそうに働いている姿が衝撃的で。
アメリカの大手テック企業などで無料の1日3食の社食提供やいつでも使える無料のカフェスペースなど、目立つ部分が取り上げられますが、それをそのまま日本で行っても同じような会社になれるわけではないですし、金額面でも難しいと思いますが、
優秀なスタッフを雇用するため、また働くスタッフのパフォーマンスを最大化するために、これらのテック企業は大手になる前からスタッフが自由に働きやすい環境を作るということに注力していることがわかります。
その結果会社が大きくなり、より優秀な人材が入社するという良い流れができていることを感じました。

自分もこういうブランドを作りたかったし、「efitならそれができる」と思えたのも強いですね。


■デザイナーの仕事は「目に見えるデザイン」だけではない

―――デザイナーとして働くうえで意識していることはありますか?
自分自身のデザインの力を「ブランドを作る」ところに活かしたいんです。

物を売ることを考えたときに、セールス・マーケティング・ブランディングがあるとすると。
セールスが一番身近な小さい単位で、例えばここにある無名のコーヒーを売ろうとするときにはセールスで売り込みをするわけですよね。
「こんなに良い豆を使っています」とか。
マーケティングは、もうちょっと広く色んな人にこれを広めていく段階。
ブランドまで行くと、例えばスターバックスは説明をしなくてもみんなが買ってくれますよね。
これが一番理想的な状態なんです。
こうしたブランドの力を、デザインの面から作っていきたいと思っています。

―――デザインの仕事って幅広いんですね!
デザインは理解が難しい部分もあって、「デザインの重要性を会社に浸透させるのは難しい所」だと思います。
幸いefitは、早い段階からデザイナーとして参画させてもらっているので、そういう意味では早くから「ブランドを作り上げる、ブランドを強くすることへのデザイナーの重要性を」というものを理解してもらえています。

そしてデザインっていうと、目に見えるものだけを意識されがちですが、「プロデュースする」という仕事も含まれているんです。
凄く可愛いアイドルがいるとして、その人がどういう服を着るか、どんな話し方でどんなことを話すのかということを決めるのは、プロデュース的な仕事だと思っています。
単に可愛い人だから売れるわけではないんですよね。
この部分の価値を上げることもデザインの力が必要です。。

法人格がどういう話し方をするのか、何を誰に伝えるのかとか、こうしたところを整えていくのもデザイナーとして重要な仕事のひとつです。
その辺をなるべく目に見える形でアウトプットするのが、デザイナーとしては大切なポイントだと考えています。


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■「企業文化の醸成」といった組織の中からブランドを作っていく

―――デザインは、感覚的な部分が大きいのでしょうか?
デザインやクリエイティブは凄く右脳的な部分が大きいんです。
感覚的な部分で「何となく好き」とか「これが良い」とかですね。
けれども、どうしてこういうデザインになったのか説明をする必要もあるので、そのバランスを取るのは難しいんですが…。

自分の中では自分の中では右脳と左脳がそんなにハッキリ分かれていないんです。
例えば、「海外に行きたい」と思った時に、「シンガポール!」ってパッと閃くのは右脳的な感じなんですが、実際に何日休みが取れるかとか予算とか治安とかそういうのを考えて検証するのが左脳です。
結局考えて導き出した答えが左脳であって、その過程の検証などを一瞬で行い答えを出すのが右脳の世界なのかなと思うので、自分の中では結構リンクしているんですよね。

それを色んな人に分かってもらうために説明する必要があるので、左脳的なアプローチも大切なんですが、左脳的なアプローチだけしていると、「美的に高い所に手が届かない」んです。
なので、右脳と左脳のバランスを取るように心がけています。

自分は、水墨画とかカリグラフィなどのアートに近いことをプライベートでやっていて、仕事ではデザインを手掛けています。
自分の中ではアートは自分の想いや熱量などを表現し、、デザインは必要とされているところでより良くするということ。
両方手掛けることが自分の中では大切です。

―――最後に、efitに興味を持ってくださった方にメッセージをお願いします
自分自身、もう一度上場まで行ける組織を作っていきたいんです。
そのためにも企業文化の醸成など、目に見えない企業の資産価値を高めることは必要不可欠で、その面でもデザインの力は欠かせないし大切な役割を果たします。

デザインのような目に見える部分は、「デザイナーはできて当たり前」だと思っています。
それにプラスして、雰囲気とかイメージとか言語化できない部分もデザインできるデザイナーが揃っている会社にしたいです。
インハウスのデザイナーとしてスタートするのは、まだそこまで文化として大きくなっていない所ですよね。
どこか企業に入ってみてデザインを統括してみるとか、企業の中からデザインを手掛けることによってブランドを大きくしていくことを目指せる人たちが増える環境にしていきたい。

efitならそれが実現できると思っています。
efitは、それぞれの方がスペシャリストであり、かつ他の人たちを尊重してくれる、みんなが働きやすい職場です。
表面的なデザインだけではなく、企業や経営の内部からデザインの力を発揮することができます。
自分と一緒に、デザインの力で企業の成長を加速させて、ブランドを作っていきませんか。

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