e-Gridが、日鉄ソリューションズ・出雲市らと高度ITエンジニアの育成とIT企業間のイノベーション創出を目的とした産官共同での連携協定を締結
e-Gridのプレスリリース(2023年7月25日 11時00分)e-Gridが、日鉄ソリューションズ・出雲市らと高度ITエンジニアの育成とIT企業間のイノベーション創出を目的とした産官共同での連携協定を締結
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000105966.html
いつもイーグリッドWantedlyをご覧いただきありがとうございます!広報担当です。
本日は創業者である代表取締役小村の経営者インタビューを公開いたします。紆余曲折を経ての創業ストーリーとMaaS領域から地方創生を実現する未来設計に注目です。
ー まず、小村代表のこれまでを教えてください。
大学時代にMaaS領域(自動運転やETC)に興味をもち、新卒で大手電機メーカーに入社。高度道路交通システムを扱う部署でエンジニアとして勤務しておりました。クライアントの ”課題解決” という価値観に触れて、新しい領域でのご提案や新規開拓なども行い、SE,ITコンサル領域で10年ほど在籍。そこからは、父が起業した建設コンサルタント会社を継ぐため、地元の島根県にUターン。2010年11月にイーグリッドを設立しております。
ー どのようにしてMaaSに出会い、魅力を感じたのでしょうか?
もともと父親の建設コンサルタント会社を継ぐという意向で土木の設計などを学べる学部を専攻したと思っていたのですが、全く違う分野を研究する学部だったことにオリエンテーション時に気づきまして(笑)そんな自分のうっかりミスからこの領域に出会いました。そのまま流体力学や原子炉の冷却など別分野を研究し続けていた大学院生のときに、とある雑誌で『自動運転の技術』や『ITで渋滞を緩和できる』という内容を目にしたことがMaaSにのめり込んだキッカケです。
ー この領域を通じて、未来はどう変わっていくと期待したのですか?
大きく括ると、時代に応じた社会課題をダイレクトに解決できるという点ですね。従来の交通機関にITを掛け合わせて人々の移動をシームレスにしたり、移動手段として乗っていた車があらゆる体験ができる家のような空間に変わったり。まだETCなどもない時代で、”新しい時代がくる!” と衝撃を受けたと同時にとてもワクワクし、就職という進路を決断しました。
ー 念願の部署に配属されたファーストキャリア。ここではどんなことを学びましたか?
クリエイティブ視点から課題解決をしにいく重要性ですね。当時配属されたチームが新規事業の立ち上げをしていくような少し特殊な部隊だったのと、当時の尊敬する上司がスーパーマンのような方で、エンジニアながら自分で仕事を取りに行ったりクライアント先の課題を見つけに行ったりと、営業活動のようなスタイルにかなり影響を受けたんです。2年目にPMで実績を出すことができてからは、有難いことに色々な仕事をお任せいただいて自由に提案できる裁量もあり、技術力含めて前のめりに吸収した社会人生活でした。
ー 島根へUターンしてからイーグリッド起業に至るまでの経緯を教えてください!
父親の会社を継ぐということを幼い頃から地元の方たちに諭されており、社会人10年目にとうとうその時がきたという感じでしたね(笑)東京での社会人生活は挑戦に溢れていたこともあって、やはり地元の緩やかな生活にはすぐさま耐えられなくなりました。
ー 駆け抜けてきた社会人生活からのギャップは大きそうですね。
そうですね。有難いことに父親がこれまで築いてきた会社は業績がとても安定しており、だからこそ当時の自分には物足りなさを感じていたというのも事実です。もともとMaaSの領域を自分自身で手がけたいという思いもあったので、入社して1年程経った頃、父親の会社に在籍しながらイーグリッドを設立しました。
ー そこからどのように会社をスタートさせたのでしょうか?
MaaS領域は『社会課題の解決』と隣合わせだったこともあり、地方創生をキーワードに地方と都市部を繋げるような事業にしたいと考えました。そこで、地域活性化を目的としたポータルサイトの代理店からスタートしたのです。しかし島根にはすでに大手企業のシェアがあったため東京の五反田から始めることになり・・。これまでのキャリアとは全く関係ない飛び込み営業を無邪気に2年ほどやっていましたね(笑)
ー これまでのSEのキャリアから離れて、飛び込み営業を決意した理由を知りたいです・・!
MaaS系企業に所属していた頃は、国交省や大手企業のダイナミックな予算で開発してローンチしていくことが多かったのですが、一方で億単位の大きなプロダクトしか引き受けないような風土もありました。でも当時、ハングリーに挑戦を続けたアメリカのスタートアップがあっという間に世界を牽引していったことを目の当たりにしたんですよね。自分が起業するのであれば、大手企業の論理とは真逆を行きたいなと考えて、1度テックを離れることを決意。自分が知らない業種・業界や、街の小さな商店の課題を抽出するためこのスタイルとなりました。
ー 素晴らしいですね。ここでの紆余曲折はありましたか?
立ち上げ初期はずっとうだつが上がらず、なかなかご契約がいただけなくて ”アルバイトをしなくてはいけないなあ・・。” なんてことも考えながら目黒川を眺めていたり(笑)結局そのポータルサイトだけではお客様の課題は解決できないということに気づき、自分たちでサイト制作をしたりSEO対策をしたりとITやWebマーケティングにおいてのコンサルティング業をしていく中で、都内にお客様がどんどん増えていったのです。一緒に始めたメンバーも僕もテック領域で育った人間だったので、徐々にバックエンドのシステム開発の仕事なども受注し始めて現在のイーグリッド事業の基盤がつくられました。
ー 現在イーグリッドとして掲げる『IT×X』。どのような風土で拡大していますか?
MaaS領域をはじめ、様々なソフトウェア開発やWeb制作、Webマーケティングに至るまで、ITの領域で幅広く課題解決ができるような体制を整えております。企業や行政の課題を本気で解決をしようと考えたときに、”自分が売りたいものを売る” というスタイルでは本質的でないなと思っていて。だからこそX(課題)を捉えて、上流から下流まで一気通貫でコミットすることを貫いています。
ー 創業者目線で思う “イーグリッドの魅力” はどんなところにありますか?
メンバー1人1人が『挑戦できる環境』があるということだと思っています。イーグリッドのクライアントは、急成長でグロースに上場していたり、上場まもなくであったりと勢いのある企業様が多く、新しい技術でアジャイルに拡大していくことが非常に多いです。こういった仕事を数多くお引き受けすることで、メンバーは常に新しいものに触れながら学んでいくことができ、それぞれの価値向上に繋げることができます。
ー ”多様性” のある組織だとも感じますがチームビルディングでのこだわりはありますか?
イーグリッドがお客様さえも見えてない課題を見つけられるのは、様々な業界で培った無数の目線があるからこそだと思っています。ポテンシャルのある若手や他業種で活躍してきた非IT人材なども含めて、”成果にコミットするマインドを持つ” メンバーで構成されているのが特徴ですね。『IT』や『Web』というものは僕らにとっては手段の1つだと捉えていますので、仕事全体を通しての価値観を重視して採用や登用をしています。
ー 『e-Grid』という社名の込められた想いや由来も教えてください!
人を繋ぐ・地方と都市を繋ぐ・社会を繋ぐ。そんな意味を込めて、”Grid” を社名としました。スマートグリッドやグリッドコンピューティングのような分散していく網形を用いて、社会に浸透していくイメージ。ちなみに、よく聞かれる ”e” は語呂が良くて何となくつけました(笑)これもまた思い出です・・!
ー 企業課題だけではなく、社会問題の解決にも積極的に取り組んでいますよね。
そうですね。イーグリッドの開発や研究を通して、日本社会や地元の島根県にイノベーションを起こすというビジョンを持って取り組んでいます。今、島根県では中山間地に住むお年寄りが非常に多く、75歳を過ぎると免許返納を命じられて足がないために買い物や病院にも行けないという現状があるのですが、これを打開するため医療MaaSの実験もスタート。看護師さんだけが車に乗って巡回し、首都圏のドクターに遠隔診療するような仕組みを作ろうとしています。
ー これらの開発は、どのようにして行われているのでしょうか?
このような大きな社会課題を解決しにいくための研究・開発は、社外の仲間を増やしていくということが何よりも重要だと考えています。最近はここに共感いただき同じ価値観を持った経営者と時間を共有することが増えてきており、とても嬉しいですね。例え同じ領域を扱う企業だったとしても、競合ではなくそれぞれの特色を活かしたパートナーとして ”一緒に創る” というバリューで取り組んでいます。
ー 自治体や大手企業とのタイアップ、今後も益々増えていきそうですね。
そうですね。実際に今はIT人材の育成にものすごく力を入れていて、高度な技術を持ったエンジニアを輩出できるような環境を整えるべく、インキュベーションラボの設立や外国人エンジニア受け入れのためのジョイントベンチャーを立ち上げるなど様々な取り組みを推進しています。
ー 最後に、今後の展望を教えてください!
現在、地元である島根県の創生に向けて企業誘致や人口増加にも取り組んでいますが、私自身が東京×島根のキャリアを経験して率直に感じたのは、地方都市で得られる仕事の体験レベルがあまり高くないということでした。だからこそ、イーグリッド社でもインキュベーションラボでも首都圏でしか経験でき得ないような大きなプロジェクトを用意し、ハイレベルな開発を経験してもらうことで、県全体のレベルを上げていきたいというのが根底にある想い。高度ITエンジニアの代名詞として人が集まる場所にしていきたいですね。そして、まだ誰も気づいていないジャンルやあったらいいなと思う領域に恐れず飛び込み、社会をよりシームレスにしていきたい。今後もファーストペンギンとして果敢に挑み、X解決に導くことをお約束します。
いかがでしたか?島根県にエンジニアの大きな舞台を創るべく、ハイレイヤーのIT人材育成に取り組む小村代表。社会や企業の課題に対して様々な視点で思考し、あらゆる手法でコミットまで導く風土をつくっています。 ”挑戦心”に溢れた組織で働きたい方や、島根創生に共感してくださる方、ファーストペンギンとして未来を切り開きたい方は是非お話ししましょう!
では、次回の投稿もお楽しみに〜!!