1
/
5

デジタルキューブの歴史とサービスについて在籍12年のベテランに訊いてみた

今回はデジタルキューブ歴12年のベテランエンジニアであり、クラウドサービス部長でもある岡本さんにインタビューを行い、デジタルキューブでの12年間について、そしてこれまでに開発・提供してきたサービスについて伺いました。


岡本 渉(執行役員 クラウドサービス部長 / Executive Officer CTO)

━━ デジタルキューブに加わったきっかけを教えてください。

元々は大手企業向けの受託開発プログラマーだったんですが、それとは別に趣味で WordPress をいじっていました。WordPress のコミュニティで「WordPress Plugins/JSeries」プロジェクトという海外のプラグインを翻訳したり、自分たちでもプラグインを作って公開するサイトがあって、そこで活動していました。

2009年頃の話になるんですが、そこのメンバーを通じてデジタルキューブの社長である小賀さんと知り合いました。その後、CMSのイベントで一緒にパネルディスカッションに参加することがあって仲良くなった感じです。

━━ デジタルキューブの社長である小賀さんは、その時はどういう立場の人だったんですか?

デジタルキューブは2006年からあるので、その時はすでに社長で、仕事として WordPress を扱っていましたね。その頃、福井で小さなイベントがあったんですけど、そのLTに小賀さんが出たんですね。LTの枠は5分だったんですけど、小賀さんは1時間もしゃべってて…

━━ すごい迷惑な人じゃないですか。何をそんなに話してたんですか?

「うちはオフィスがない」みたいな話だったと思います。当時からデジタルキューブはリモートワークですが、あの頃はリモートワークって言葉がまだ無かった気がします。まあ、参加者が顔見知りばかりだったし、場が寛容だったんでしょうね。小賀さんの話が面白かったってのもあるんでしょうけども。

その小賀さんから「WordCamp Kyoto 2009 をやるからスタッフとして手伝って」って話があってお手伝いしたんですが、その時に「デジタルキューブに来い」って話があって…

━━ あ〜、海賊が仲間に誘い込む感じですね。

「来いって言われても神戸の会社でしょ? 僕は長岡からは出られないよ」ってことでずっと断ってたんですけど、2012年くらいになると「じゃあ、長岡でやればいいじゃん」って言われて入社することになりました。

━━ その時のメンバーは何名くらいだったんですか?

その時は社長も含め7人だったかな。10人はいなかったはず。

━━ 当時から今も在籍しているスタッフは何名いますか?

5人ですね。当時はバックオフィスのメンバーはいなかったので、総務や経理、営業も小賀さんがひとりでやっていました。ほんの2〜3年前まで、経理は小賀さんがやってましたね。

━━ 岡本さんはどんな業務をされていたんですか?

当初、僕はプラグインを作るのかなと思っていたんですが、サーバーの保守・メンテナンスをすることが多くなっていきました。その時から AWS(アマゾンウェブサービス)を使っていて、そのAWS の機能に AMI というものがあって…

AMI とは?
AMI は Amazon Maschine Image(アマゾンマシンイメージ)の略。仮想のコンピューターがインターネット上で動くための特別なプログラムのセットで、これを使うと、同じ種類の仮想コンピューターをいくつも作ることができる。AMI には基本的なプログラムや追加のプログラム、そしてどの機能を使うかの情報が入っているので、AMI を使うことによって、インターネット上ですぐに動く仮想コンピューターを用意でき、素早く運用できるので便利。また、その仮想コンピューターはプライベートで使用するだけでなく、公開したりシェアしたりすることもできるので、コミュニティなどでの利用にも向いている。

その AMI で作ったサービスが Amimoto( https://ja.amimoto-ami.com/ )です。

━━ となると、Amimoto というのは、AWS で動くいろいろなコンピューターを揃えているショップみたいな認識で合ってますか?

そうですね。さらに保守・メンテナンスもするので AWS という施設にお店をオープンするとして、オープンまでの工事をしてお客さんを呼べる状態にして引き渡して、さらに日々の掃除や雑務もするようなイメージでしょうか。

我々はすでにいろいろな AMI を持っているので、お客さんの要望に早く確実に応えられると思いますので、ホスティングサービスの切り替えを検討している方はぜひ一度、お問い合わせをいただければと思います。

で、2012年の夏に鹿児島で開催された WordVolcano というイベントがあって、Amimoto はそこで発表しました。WordVolcano では、当時の AWS のエバンジェリストの方が Amimoto を紹介してくれて、順調なスタートを切ることができました。

最近だと Amimoto を導入いただいている Webメディアで、タレントさんの大きめのニュースを配信したところ、億単位のアクセスが来たんですが、その時にもトラブル無く切り抜けました。

━━ では、もうひとつのサービス Shifter についてお伺いします。Shifter はどんなサービスですか?

Shifter ( https://ja.getshifter.io/ )はすごく簡単に言うと WordPress のサイトを速く、安全に運営するためのクラウドサービスです。WordPress のサイトはアクセスがあるたびに、データベースや Webサーバが動いてコンテンツを表示しますが、その表示するコンテンツをあらかじめ静的な HTML に変換しておいて公開します。静的な HTML なので、セキュリティリスクが断然低くて、しかも負荷がかからないので、一度にたくさんのリクエストをさばくことができます。

━━ 負荷がかからない、というのはどういうことですか?

通常の WordPress の場合、アクセスがあると Webサーバーのプログラム、PHP のプロセス、さらに DB(データベース)も動かなきゃいけません。たくさんのアクセスがあった場合、その中のどれかがボトルネックになっちゃいますが、Shifter は Webサーバーが動いてればOKで、その分、運用コストも下げられます。

━━ Shifter をローンチしたのはいつですか?

2016年にアメリカのフィラデルフィアで WordCamp US 2016 というイベントがあり、そこでローンチしました。そのタイミングで公開したい、ってことで、その直前にラスベガスで AWS re:Invent 2016 というイベントがあったんですが、そのイベント中もエンジニア3人でずっとラスベガスのホテルに籠もって Shifter を作ってましたね。

━━ では、岡本さんがこれからの人生でやりたいことってありますか?

全国のブルワリー巡りですかね。いろいろなコミュニティに参加するようになって、その土地のビールを楽しむようになりました。機会があれば、いろいろなビアフェスにも行ってみたいなぁ… 


━━ 最後に、今行ってみたいブルワリーを教えてください。

ビールはサワーエールが好きなんですよね。なので、行ってみたいブルワリーは、モスクワの Zagovor Brewery、北京の Great Leap Brewing、あと Hasy IPA の元祖 Alchemist Beer も抑えておきたいですね。

━━ サワーエールなんですね。ありがとうございました!

最後の質問、まさか海外のブルワリーが出てくるとは思いませんでした。よく分からなかったので調べてみると、どこも訪問が大変そうな、遠隔地にあるブルワリーでした。が、デジタルキューブならフルリモートワークで働き方も融通が利くので、働きながら旅をすることも可能ですよ!

株式会社デジタルキューブ's job postings
4 Likes
4 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Shohei Draftbeerman Takabashi's Story
Let Shohei Draftbeerman Takabashi's company know you're interested in their content