(この記事は DeNAヘルスケア事業本部サイトからの転載です)
こんにちは、DeNAのヘルスケア事業本部で「kencom(ケンコム)」のサービス企画を担当している金(キム)です。
現在は、元喫煙者であったという経験を活かし(?)、卒煙サービスの企画をしています(企画している中で、一念発起、現在は禁煙継続中です)。
「kencom(ケンコム)」は、健康保険組合の加入者の皆さんや健診機関の受診者など、団体を通してサービスを提供するBtoBtoC型のヘルスケアエンターテインメントアプリ。
このアプリは『楽しみながら、健康に。』をサービスコンセプトとして掲げているのですが、この春、そのコンセプトを120%体現する試みとして「みんなで謎活」という初のリアルイベントを開催しました!
「kencom」が実施する初のリアルイベントということもあり、開催の裏には様々な試行錯誤(と言う名のハプニング)がつきものでした。
今回はその模様を、運営スタッフである私の一日レポートという形でお伝えさせていただきます。
そもそも、『みんなで謎活』って?
国営昭和記念公園の園内に仕掛けられた10個の謎を説いて、最後に仕掛けられた大謎のゴールを目指す、「リアル謎解きゲーム」と「ウォーキングイベント」を融合させた、参加型のリアルイベントです。
すでに「kencom」の中で開催されている、チーム対抗型のバーチャルウォーキングイベント「みんなで歩活」は、10万人以上が参加するイベントとして順調に成長していました。とはいえ、順調なだけでは満足できないのがDeNAの社員。
「バーチャルでのイベントは浸透してきたけれども、もっとサービスを使っているユーザーの声を生で感じたい」
「自分たちが運営するイベントによって、お客様が『楽しみながら、健康に』 なっている姿が見たい」
「サービス内でイベントを育てていくのはもちろんだけど、サービス外での新たな試みをしてみたい」
こんな思いから、ヘルスケア事業本部初の取り組みとなるリアルイベントの実施が決定しました。
「謎解き」×「ウォーキングイベント」というコンセプトはすぐに決まったものの、初めてのユーザー参加型のリアルイベントを開催するということで、完全に手探り状態でのスタート。
社内の他事業部でオフ会を実施している人に話を聞きに行ったり、開催の許可をもらうために都内の公園10箇所以上に電話をしたり、利用許諾をいただいた国営昭和記念公園にも、開催前に何度も下見に行ったりと、準備段階からとにかくイベントを成功させるために奔走しました。
開催が間近に迫ってきてからも、直前のシミュレーションでマニュアルが不備だらけだったことに気づいて内容を大幅に変更したり、「パンフレットが当日に間に合わないかも!」という疑惑が発生し、印刷業者へ緊急で電話をしたり......などなど。
この他にも多くのアクシデントに見舞われ、他の業務もある中でとても大変でした。
ただ、万全とは言えないまでもできる限りのことをやり、なんとかイベント当日を迎えました。
イベント当日レポート! スタッフ集合
スタッフである私たちの集合時間は、朝の9時。当日は晴れ晴れとした快晴で、まだ5月だというのに最高気温33度と、少し暑すぎるくらいの気温でした。
会場は、東京ドーム39個分もの広さになる昭和記念公園。とても広いため多くのスタッフが必要になってしまうのですが、休日にもかかわらず35人の有志がスタッフとして参加してくれました。
▲休日の朝早い時間にもかかわらず、集合場所に集まるスタッフ
まずは総出でテントを設営し、参加者をお迎えするリハーサルを実施。テントの設営を終えると、持ち場にわかれてリハーサルを実施します。
▲ 謎解きイベントのストーリーを説明する案内人係のスタッフ達は、当日の台本を皆で真剣に読み込んでいます。
初めてのリアルイベント、「kencom」ご利用者さまと実際にお会いする機会ということで、こころなしかスタッフもテンションが高め。1時間を予定していたテントの設営も、40分くらいで終わってしまいました。
私はというと、「リハーサルどおりにうまくやれるのかな?」という不安が半分、どんなお客様が来るのかなというドキドキが半分で、イベント開始の12時を今か今かと待ち受けていました。
受付開始!
イベント受付開始の12時。汗ばむ陽気の中、続々と参加者が集まってきます。
受付で謎解きキットを参加者の方にお渡し、イベントスタート! 案内人の役割を担ったスタッフは、テーマパークさながらの名演ぶりです。
参加者の皆さんを謎の世界に引き込むため、案内の際の身振り手振りはもちろん、「いってらっしゃい」の言葉とともにスタッフ全員で手を振るなど、随所にアドリブを利かせていました。
「運営スタッフが親身過ぎて、びっくりした(笑)」という声が参加者アンケートからも聞かれた程でした(笑)。
受付を済ませた方から、謎を解きに広大な園内へと向かいます。
さて、謎解きの調子は......?
参加者の中には、園内に設置された謎の前に、立って謎を解く人も多数。皆さん真剣な表情で謎を解いています。
▲ 真剣に謎を解く参加者の皆さん。さて、なにが見えるのでしょうか?
▲ 見つけた謎の前で、真剣に謎を解く参加者の皆さん
▲ お子さんも楽しそうです!
答え合わせエリア
実は今回のイベントでは、最後の謎を解き終わると(知らないうちに)1万歩程度歩くことができる設計にしていたので、「お客様が答え合わせエリアに来る頃には、きっと歩き疲れているはず」と考えていました。
ところが、現れる方は皆、爽快感に溢れた表情!
▲最後の謎を正解した瞬間には、こんなに嬉しそうな表情の参加者の方が!
参加者の楽しそうな表情や、答えを間違えた時の悔しそうな顔、謎の答えを真剣に考えている姿を見て、スタッフにも熱が入り、絶妙なヒントを出したり、答えを焦らしたり......。
答え合わせをするスタッフの顔に思わずニヤリと笑みがこぼれていたのも、企画者としてはすごく嬉しかったです。
ちなみに、多くの方は2~3時間という予想通りの時間で解き終わっていましたが、参加者の中には1時間以内に問題を解き終わっているツワモノも......!
謎を解くスピードもさながら、どのくらいのスピードで歩いていたのか気になり、思わず聞いてみたところ、「早歩きしました!」とのことでした(笑)。運動量UPです!
イベント終了。
暑さも和らいできた17時、無事にイベントが終了。参加者の9割が謎解きに成功しました。成功した皆さんは最後に写真撮影。達成感からか、この表情です。
▲参加者のお写真から一部抜粋
私自身も、普段接することができない、実際のお客様と触れ合えたこと、さらにイベントを本当に楽しんでいる姿を見ることができてすごく嬉しかったです。そして、心からイベントを開催してよかったと思えました。
最後はスタッフ一同で記念写真をとりました。
▲ スタッフ 総勢35名
ちなみに、私の当日の歩数はなんと2万6982歩。スタッフの中には4万歩以上歩いた者もいました。
▲ 金の携帯画面キャプチャ
2万歩超えはちょっと歩きすぎかもしれませんが、私達が目指す「楽しみながら、健康に。」というビジョンを、少しは体現できたのではないでしょうか?
さて、気になる参加者満足度は?
イベントが始まって私が一番気になったのは、もちろん、「参加者がイベントを楽しめているのか?」ということ。
楽しんでいそうな様子は確認できたけど、本当に楽しめていたのか......?
参加者満足度は高かったという感覚的な自信はあったものの、実際の数字が裏切ることもあるということは、サービスでも時々発生することではあります。
それだけに、振り返りが重要。現実を知るべく、開催日の翌週にアンケートを集計しました。
気になる当日のアンケートの結果は......。
参加者の98%が「満足・やや満足」と回答(しかも「満足」と答えた人が75%!)。
「次回も参加したい!」という方も98%! 参加者はもちろん、我々スタッフからも非常に満足度の高いイベントとなりました。
参加者の当日の様子を見ていたので、大きなギャップはなかったのですが、やはり数字で現れると嬉しいものです。
ただ、この結果以上に何よりも嬉しかったのは、当日ユーザーが楽しんでいる表情を実際に見ることができたことでした。
最後に
ーー「『楽しみながら、健康に。』というコンセプトは、誰が聞いても「いいよね」となる領域や言葉。だからこそ、「実現する」ことにこだわり抜いてこれからもやっていきましょう!」
これは、私が謎活の結果を発表した時に、事業本部長の瀬川から直接もらった言葉です。
確かに『楽しみながら、健康に。』というコンセプト自体は、誰しもが賛同するお手本のようなものではありますが、ヘルスケアという領域で、「楽しい」と「健康」を実現するのは非常に難しいことだと、我々もサービス運営を通して実感しています。
今回のイベントを通して得た「『楽しみながら、健康に。』を体現できたんじゃないか?」というちょっとした自信を、今後は確信に変えていけるよう、DeNAのヘルスケア一丸となって日々取り組んでいければと思いますし、いきたいなと思います。
読んでいただきありがとうございました。
ということで、第2回のリアルイベントも企画していきますよ! 次回もお楽しみに。
金 仁浩(きむ いの)|DeSCヘルスケア kencomサービス部 サービス企画開発部
1992年、東京都生まれ。新卒として外資系化粧品会社に就職するも、ヘルスケアがやりたいという思いを断ち切れず、1年強でDeNAに転職。kencomのwebリニューアル、kencomへのひさやま元気予報導入等のプロジェクトに従事した後、現在は元喫煙者としての経験(?)を生かして「卒煙アプリ」の企画オーナーとして推進。趣味はダンス(ストリートダンス、サルサダンス)、アウトドア。特技は外国語。日韓英西のマルチリンガル。
執筆:金 仁浩 編集:八島 朱里
※本記事に掲載の情報は、公開日時点のものです。