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なぜ今更キュレーションなのか【サービス誕生の背景】

Photo by Hal Gatewood on Unsplash

こんにちは。
三井滉平です。

個人のキュレーションメディア「knower(ノワー)」を運営しています。リンク+コメントで簡単にあなただけのまとめを作ることができるサービスです。

▼サービス詳細はこちら
https://hello.knower.jp/

さて。
今日は【なぜ今更キュレーションなのか】と言うテーマで書いていきます。

“今更”という単語をあえて使いましたが、正直「キュレーションメディア」が流行ったのって少し前だと思うんですよね。3,4年前くらい。

スタートアップの成功要因でタイミングが一番大きいと言われる中で、なぜ今更キュレーションに賭けようと思ったのか、その辺りを書いていこうと思います。

キュレーションは求められている

Amazon創業者ジェフベゾスの言葉で心に残っている言葉があります。

「多くの人は”10年後には何がどう変わっているか”を聞くが、10年経っても変わらないもののほうに僕は興味がある。」

これは的確すぎます。10年前はスマホもないって考えたら、10年あれば予測できないほどに世界は変わるんです。ただ、どんな商品でも気軽に安く買えて、早く自宅に届くAmazonの需要は、きっと人間の根本で、10年後も変わることはありません。

起業しようとすると、どうしても流行り系でバズったビジネスに手を出しそうになりますが、ここを意識してサービスを考えるようにしています。

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そう考えると、僕はキュレーションコンテンツは10年後も変わらない需要どころか、むしろ増していく需要だと思っています。

よく使われる図ですが、情報爆発の現代では、流通情報量は右肩上がりですが、消費情報量は横ばいなんです。人が情報は加速度的に増えてるのに、人が摂取できる情報はもう限界を迎えている訳です。

つまり、人がコスパのいい情報を求め始めていて、無駄な情報を摂取する余分はない訳です。

こう考えると、今からコンテンツクリエイターとして01を生み出し、トップYouTuberとかNetflixと戦うよりも、キュレーターになって、誰かが作ったコンテンツをまとめて、みんなが摂取しやすくなる方に回ったほうが良いと思うんですよね。

だから今後は「コンテンツ→キュレーター→人々」って順番でほぼ全てのコンテンツ(エンタメに限らず、グルメや旅行など全ての情報)が届けられるようになっていくはずです。

実際にGunosyやSmartNewsなど情報系も生まれているし、コスメやファッション系YouTuberやインスタグラマーなども生まれていて、誰か詳しい人の意見をもとに意思決定する流れはきてますよね。

情報がどんどん増えていく時代の中で、キュレーションは変わらぬ需要です。

なぜNAVERまとめは終わったのか

じゃあなぜ、キュレーション(まとめ)コンテンツの代名詞でもあった「NAVERまとめ」はサービスを終了したのか。

公式に詳細な理由は出してないので、ここからは完全に推測になります。

僕らが考える理由は、大きく3つあります。

・著作権問題でひっかりまくった。
・キュレーションコンテンツのSEOが大幅に低下した。
・匿名性が強すぎた。


著作権問題でひっかりまくった。

いろんなところから引用元を記載せずに情報を引っ張ってくることができたため、著作権問題で、めちゃくちゃ訴えられまくってたらしいです。この辺の記録はニュースでもなっており、NAVERまとめはその対応に追われていました。

そんなサービス上の欠陥を抱えていたのと、SNS社会の現代は一個の大きな炎上が命取りなので、運営会社のLINEにも火の粉が飛んでくるんじゃないかと思うと、運営していくリスクが高すぎたんでしょうね。


キュレーションコンテンツのSEOが大幅に低下した。

welqが大炎上した事件で、日本のキュレーションコンテンツ(メディア)のSEOランクが大幅に低下しました。これは確かGoogle側も発表しているので、事実です。社会的な問題になり、キュレーションコンテンツ自体の信用度が大幅に低下してしまいました。

結果、NAVERまとめ全体のPV数が著しく低下しました。確か、NAVERまとめのサイトPV数の一番の全盛期が2015年頃だった気がします。なので、炎上以降はずっと下火になってしまったんですね。NAVERまとめはアフィリエイトシステムで、コンテンツ作った人間にPV数に応じて報酬配っていたので、サイト全体のPV数が下がるとまとめ作成者のモチベも下がり、コンテンツが減って、さらにPV数が下がるって悪循環になってしまいます。


匿名性が強すぎた。

最後に「匿名」問題です。正直、ここが一番大きいのかなと思ってます。情報をまとめるだけでも価値があるけど、「誰がまとめているのか」ってめちゃくちゃ大事じゃないですか。てか正直、キュレーションの価値って、「誰が」の部分が9割くらいあると思うんですよね。同じ情報でも、孫さんのおすすめ本と、僕のおすすめ本では、受け取り方って全く変わるはずです。

だから、NAVERまとめは誰がまとめているのかわからん→情報の信用がないとなり、ここでもPV数が下がる要因になったのかなって思います。

knower(ノワー)が目指すところ

キュレーション事態に価値があることはデータ上わかっていて、NAVERまとめもめちゃくちゃ流行ったけど、構造上の欠陥があった、、。なので、いい所とりをして、今度こそ「個人のキュレーション市場」を総取りしていきたいなってのがknower(ノワー)の野望です。

ちなみに、インスタもまとめコンテンツのテストを開始していて、今まで法人格がキュレーションメディアを作っていましたが、ここ数年でそれが個人の手に渡っていくはずです。SNS×キュレーションの波は必ずきます。

そして、NAVERまとめからも学習して、knower(ノワー)を作っています。

まず、既存リンク+コメントでのコンテンツ作成なので、引用元がわからないコンテンツは仕組み上できません。著作権問題はクリアで、ここは顧問弁護士の方にもチェックしてもらっていて、法務チェックはクリアしています。

そして、基本的には「実名性」×「SNSでの拡散」を前提にサービス設計をしています。knower(ノワー)で作ったコンテンツを、自分のTwitterやFacebookで流してもらう設計です。

そうしてる理由はいくつかありますが、匿名じゃなくしたいのと、SEOに頼らないPVチャネルを確保したかったからも大きいです。あとは単純に、いきなりプラットフォームにしてもそもそもサイトに流入してくる人数が少なすぎてサービス回らないので、まずはプラットフォーム内の回遊は無しにして、コンテンツ作成ツール(Twitterで流してもらうこと前提)として作りました。

徐々にコンテンツが溜まってきたら、プラットフォームにして、サイト内検索やレコメンド機能もつけていきますが、まずは「キュレーションコンテンツ(まとめ)作成ツール」として、ちゃんと価値ある状態を目指しています。

なので、「個人のキュレーションサービス」というのが「knower(ノワー)」が一旦の目指すところです。

そういう背景があり、knowerというサービスは生まれました。

ご興味ある方はぜひご利用ください!!!


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<<各種リンク>>

○サービスLP
サービス概要や新規登録ができます。
https://hello.knower.jp/

○SNS
・Twitter:https://twitter.com/knower_jp
・Facebook:https://www.facebook.com/knower.jp
・note:https://note.com/knower

○マガジン
サービス運営の舞台裏を毎日更新する月額600円の有料マガジンです。
「無名スタートアップの裏側」
https://note.com/knower/m/me3131c3576e5

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