株式会社CyberOwl(以下、サイバーアウル)では、さまざまな背景をもったメンバーが多く在籍しています。
今回は、マーケティング事業部の佐藤駿に話を聞きました。調理師として働いていた佐藤は、独学でエンジニアのスキルを修得した後、その経験を活かしてマーケターとして現在活躍しています。
佐藤 駿:マーケティング事業部 マーケター|調理師の専門学校を卒業しホテルのレストランで調理師として働く。その後、独学でエンジニアの基礎を学びフリーランスで1年、Web制作会社に1年勤務。2023年4月に株式会社CyberOwlに入社。マーケターとしてリスティング広告の運用を担当している。
――現在の業務内容について教えてください。
マーケティング事業部に所属し、塾や習い事に関する総合情報メディア「Ameba塾探し」のリスティング広告を担当しています。
具体的には、ユーザーが検索エンジンの検索バナーで「塾 ランキング」などと調べた際に、検索結果の上位に表示される「スポンサー」という広告枠への出稿の調整や、新しい広告枠への出稿の企画です。
――サイバーアウルへの入社以前は、調理師の仕事をしていたそうですね。
そうなんです。そもそも母が料理好きで、いつもちょっと凝った料理が食卓に並べられていたんです。そのうち僕も料理を手伝うようになり、小学生の時には自分の作った料理を家族に振舞うようになりました。
家族が「おいしい」って食べてくれるのが嬉しくて、いつしか調理師になることが将来の夢に。高校卒業後、調理師の専門学校に入り、卒業して2年間はホテルのレストランに就職しました。
――なぜ調理師から全く異なるIT企業へ転職しようと思ったのですか?
きっかけは新型コロナウイルスでした。感染拡大防止のための外出自粛要請が続き、僕が働いていたホテルのレストランも長い時で約2ヶ月間、全く仕事ができないような状況に。
次第に、「このままでは暮らしていけなくなるかも…」という危機感を抱くようになり、そこで初めて他の職業に目を向けるようになりました。
調べていくうちに、IT企業であれば、万が一新型コロナウイルスのような事態にまた陥ったとしても、環境に左右されずに働けるのではないかと考え、ITエンジニアになるための勉強を開始しました。
――エンジニアのスキルを学ぶために、専門学校などに通いましたか?
いえ、独学です。本当は学校に通いたかったのですが、外出自粛要請が続くなかで給料も多くはなかったので叶わず…。人生で初めてパソコンを購入して、本を買って独学で勉強をすることにしました。
実は、パソコン画面と長時間向き合ったのはその時が初めてだったので、画面を見るだけで車酔いのような感覚に…。ずっと立ち仕事だったので、座っているだけでも初めは苦痛でしたね(笑)
――それでも途中で挫折をせずに学び続けられた理由はなんでしょうか?
「このままだと世間から取り残される」という危機感が大きかったからでしょうか。当時は「やるしかない」という気持ちだけでしたね。
「この道に行くんだ!」と決めてからは、ある程度勉強をしたタイミングでレストランを退職し、フリーランスのエンジニアとして始動。「これを仕事にしてお金を稼がなきゃ暮らせない」という環境に自分を追い込んだことも、学び続けられた大きな理由だったと思います。
レストランを退職したタイミングで、親にもエンジニアになることを話したのですが、母は「本当にそれでいいの?」と、とても心配していました。僕は小さい頃からずっと「料理人になりたい」と言っていたので、他の道に行く姿を母は想像できなかったのだと思います。
――エンジニアとしてはどのような業務を行っていましたか?
最初の1年は、ソースコードのエラーや誤りを見つけて修正するデバッグ業務を。その後の1年間はウェブ制作会社に入社し、ウェブサイトの仕様書の作成からコーディング、 デバッグ、そしてリリースまで行っていました。
その間にリスティング広告の運用に興味をもつようになり、エンジニアとしての知識を活かしてマーケターの仕事に就きたいと思い、転職活動を始めました。
マーケターとしての経験はなかったので、転職活動に不安しかなかったのですが、調理師からエンジニアになると決めた時と同様、「やるしかない」という覚悟をもって興味のある企業に応募しました。
――その中で、サイバーアウルのどのような点に魅力を感じて入社を決めましたか?
まず、インターネット広告業界を牽引しているサイバーエージェントのグループ会社である点です。ここなら業界トップレベルの高い知識を吸収しながら成長できると思いました。
また、数あるサイバーエージェントグループ会社の中からサイバーアウルを選んだのは、‟調べる”を通してユーザーの生活を豊かにしたいという会社理念に魅力を感じたからです。
僕も調理師時代には、「お客さまに美味しい食事を召し上がっていただくことで、その日を楽しく過ごしていただきたい」という思いを込めて料理をしていたので、その言葉に共感をしました。
――入社後は、マーケター業務をどのように修得していきましたか?
サイバーアウルは新入社員に1から10まで教えるのではなく、まずは自分で取り組んでみて、わからないところがあれば、その都度先輩社員に聞いて解決していく方法をとっているのですが、それが僕の性格に合っていました。
また、マーケターとしてデータをまとめたり、分析をしたりするために必要なエクセル知識を身につける「エクセルファイター」という研修を受講。それと並行して業務を進めながら、専門知識も身に付けていきました。
初めて行う業務ばかりなので、失敗してしまったこともたくさんありましたが、失敗が成長につながるようにと先輩方がサポートをしてくれました。すべてを説明してもらって失敗せずに業務を行うよりも、失敗を重ねながら成長をしたことで業務を自分のものにするまでがすごく早かったように感じますね。
――ちなみに、印象に残っている失敗経験はありますか?
入社して数ヶ月経ち、ちょうど業務にも慣れてきた頃に、優先順位を意識せずに、他の業務に時間を多く使ってしまったことがありました。そのため、先に終わらせるべきタスクが後回しとなり、結果として周囲に迷惑をかけてしまうことに。ひと言、上司に伝えれば良かったのですが、自分1人で仕事を進めているように勘違いしてしまい、連絡を飛ばしてしまっていたんです。
その時は厳しく注意されたのですが、理不尽に怒られたのではなくて何がよくなかったのか、今後どのようにすべきなのか、その理由まで説明していただき、すごく勉強になりました。それ以降、小まめに連絡するよう心がけています。
――前職で活かされているスキルなどはありますか?
エンジニアのスキルはもちろんですが、調理師時代に鍛え上げられた精神力は特に今も活かされていると感じます。
お客さまが楽しいひと時を送っていらっしゃる裏で厨房は常に緊張感に包まれているような状態。もちろん、お客さまが自分の作った料理を美味しそうに食べてくださっている姿を見た時の喜びは何ものにも代え難いものでしたが、あの慌ただしい日々によって社会人としての精神力は鍛えられたと思っています。
――今後の目標を教えてください。
まだ入社して1年も経っていないので、まずは与えられた目標に忠実に、業務内容やそれに伴う必要なスキルを1つずつクリアしていくこと。最終的には、広告運用で自社の利益を最大化しつつ、よりよいサービスや商品を必要な人に届けられるような動きをしていきたいです。
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