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クリプトンが「リスク通知システム」を開発・無償公開した理由

クリプトン・フューチャー・メディアでは、2020年5月28日に「リスク通知システム」をGitHubに公開いたしました。システムは、新型コロナウィルス対策として自治体がコンタクトトレーシング(接触確認)に用いる事を想定し、当社が開発したオープンソースソフトウェアです。
音楽ソフトウェアで知られる当社が、なぜ新型コロナウィルス対策に活用できるソフトウェアを開発し、無償公開するに至ったのか。今回はその理由についてお話しいたします。

5月下旬、緊急事態宣言の解除を目前に控え、イベント開催や飲食店経営を行っている当社においても、新型コロナウィルス対策は大きな課題でした。
「どうすれば安全に、安心してご来場・ご来店していただけるのか 」。思案する中で、「自社でコンタクトトレーシング用のソフトウェアを開発できないだろうか」と発想するのに時間はかかりませんでした。

「risk_hazard」と銘打たれたこのプロジェクトは、システムエンジニア3名を核にすぐさまスタート。
当社代表を含めた関係者で協議を重ね、たどり着いた答えが、「リスク通知システム」でした。
基本仕様の作成から機能拡張等の微調整やデザインの組み込みまで、わずか一週間。短い時間で完成に至ったのは、「コンテンツ」と「技術」両面に明るい当社の強みを活かせた結果ともいえます。

当社は、これまでも培ってきた「コンテンツ」と「技術」の力を活かし、様々な地域プロジェクトを展開してきました。今回の「リスク通知システム」も、地域に貢献したいという想いを具現化したものです。そして、その想いは地元北海道だけではなく、全国の多くの自治体等に活用していただきたいという想いに繋がり、ソフトウェアの無償公開に踏み切りました。
公開翌日に北海道、6月には愛知県豊橋市でも「リスク通知システム」を活用したシステムを運用いただいています。

今後も当社では、社会情勢に合わせて柔軟に事業を展開して参ります。
その中心は、ものづくりをする際に必要な製品やサービスを創り出すクリエイターとしての事業展開です。「リスク通知システム」は、「街」「産業」をクリエイトする方々に必要となるツールの開発でした。
クリプトン・フューチャー・メディアでは、こういった取り組みに共感できる仲間をまだまだ必要としていますので、ぜひご応募ください。

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