創業して8年。やっと企業ロゴをリニューアルできました!
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こんにちは!クランチタイマー代表の佐々木です。
当社は創立して約8年になりますが、会社のリブランディングも兼ねて今回企業ロゴをリニューアルしましたので、ご紹介したいと思います!
なぜ企業ロゴのリニューアルに至ったか?
タイトルにもあるとおり「やっと企業ロゴをリニューアルできた」という「やっと」には長い前置きがあります。
クランチタイマー株式会社は、私が約8年前に自宅で一人で創業してからはじまりました。
創業前の私の前職のキャリアは大手SIerでのプロジェクトマネージメント。大小様々なプロジェクトを10年ほど経験させてもらってそれなりに仕事に対する自信もついてきたころでの起業でした。
起業当時、特に明確なビジネスプランもなく「なんでもいいから一度起業してみたい!」という安易な考えだけで会社を作り、決めていたことは「インターネットビジネスをやりたい」だけ。
当時は企業ブランディングは二の次で、自社サービス(インターネットビジネス)をたくさん生み出して、サービスのブランドが伸びればいいかなーぐらいで考えていました。
ですので、リニューアル前の企業ロゴは、込める想いも特に言語化せず「広島で差別化できるものを作ってほしい」ぐらいの依頼で知り合いのデザイナーに頼んで安く作ってもらったという経緯があります。
起業は(もちろん)甘くなかった
起業して仮にうまくいかなくても、エンジニアリング経験を生かせばITサービスで会社経営は続けられるという根拠の無い自信があり、全てを楽観的に考えていました。
自己資本での起業後、いろいろと自社サービスをやってみたものの案の定どれもうまくいかず。。。
資金ショートの恐怖心から、仕方なくホームページ制作やアプリ開発などのWeb系の受託開発を始めます。
当時の受託開発に対するスタンス
正直、当時は所謂スタートアップあるあるの「ラーメン代稼ぎ」ぐらいの気持ちで受託開発をやっていました。前職で受託開発を散々やってきたので、自分の中で受託開発という仕事にモチベーションが見出せなかったのもあります。
資金つなぎのために受託開発を行っていたので、積極的に受注に動くこともなく、マーケティングや営業もほぼ行なっていませんでした。
知人やクライアントからご紹介いただくなど、お声がけをいただいた方とお仕事をさせていただいていたのですが、今考えるとよく倒産せずに続けてこれたなと(笑)。
当然、会社のトップがこの程度の想いで受託開発をやっていたので、働いてくれていたスタッフは本当に不幸だったと思います。結果的に多くのスタッフが会社を去っていきました。
受託開発を本気でやりたいと思うようになったキッカケ
スタッフが去っていく中で、この頃から「会社とはなにか?」を自問するようになります。
もんもんと自問する中で、最終的には「会社とはプロダクトである」という結論に至りました。
会社というプロダクトを成長させるために、一番重要なことは人の成長であるという当たり前の認識をやと持ちはじめます。
人の成長という観点でいえば、受託開発は納期の中で必ずやり切る事を求められ、クライアントの期待値を超えるアウトプットを出さないといけないというプレッシャーがあり、この強烈なプレッシャーの中で私自身も育てられてきたことを思い出しました。
また、お客様と一緒に並走して一つのプロダクトを作り上げるという点においては、自社サービスも受託開発も同じではないかと考えるようになります。この頃から受託開発案件においても企画の段階からジョインできる案件に絞って受注するようになっていきました。
さらに教育事業をやっていたことも「会社とはプロダクトである」という結論に至った経緯と重なります。
広島のIT環境を子供の世代から盛り上げたいと考え、2016年から「スタートプログラミング」という小学生向けプログラミングスクールを立ち上げましたが、この事業がきっかけで大学生にも本格的で実践的なスキルを身につけてもらい、広島から社会で活躍するIT人材を輩出したいという想いが生まれてきました。
上記がきっかけで、2019年頃から学生をインターンとして受け入れるようになっていきます。インターンといっても、当社のインターンは単なる勉強や職場体験ではなく、自社サービスや受託開発に携わる実務もやってもらうので相当の経験やスキルが身に付きます。
目の前で見届ける学生の大きな成長も、自身の考え方が間違っていないことをあらためて認識させられました。
現在の当社のクライアントワークに対する考え方
まず「受託開発」という言い方をやめました。
「受託(じゅたく)とは、頼まれて、業務を引き受けること。」
この言葉の通り「受託開発」には受け身で依頼されてなんとなくやっているようなイメージを受けるからです。
そのため「クライアントワーク」という呼び方に徹底し、クライアントのパートナーとして当社も一緒にチームとして成長できる案件の受注にフォーカスしています。
そもそもクライアントワークは、様々な課題をもつクライアントが、自身ができない仕事をプロフェッショナルである我々に対してお願いし、一緒にチームで解決することでビジネスを成功に導きながら、ユーザーやクライアントの両方からも感謝されるという、とても素晴らしい仕事であるとも思うようになりました。
様々な事業領域で活躍するクライアントのビジネスをともにすることで、業界外の知見や文化に触れることもでき、社外に繋がりも生まれます。
もう一つクライアントワークには大きな利点があります。
自社サービスの場合、作り上げた技術スタックを長く運用していくことで一つのスキルを深く理解できる反面、たくさんのスキルを身につけエンジニアとして幅広く成長することには向いていない側面があります。
その点、クライアントワークは納期が決まっていることが多く、短期間でこれまでできないことをできるようになる必要があることから、スタッフが圧倒的に成長するという利点があります。
これらを踏まえて、当社では自社サービスとクライアントワークのチームを分けることなく、スタッフのやりたいこと、成長プランに合わせてプロジェクトにアサインするという方針を取るようにしています。
ロゴリニューアルの上で大事にしたこと
前置きが長くなりましたが、これまでの背景を踏まえて会社のブランディングを一からやりなおし、自社サービスだけでなく、クライアントワークも主力事業とするため、企業ロゴをリニューアルすることにしました。
まずはコーポレートアイデンティティについて何度も検討を重ね、10年後も変わらないと言い切れ、腹落ちするまで自問しました。
ミッションやビジョンを見直した後、事業整理とそれぞれの事業ビジョンを策定し言語化していきます。
「クランチタイマーらしさとはなにか?」を意識しながら言語化しましたが、言語化は組織成長の観点でクランチタイマーが目指す方向性を共有し、各スタッフが一貫したメッセージで社内外に発信できるようにすることを目的としています。
ここまでで、結局1ヶ月ぐらいかかってしまいましたが、言語化したことでまずはやっとデザイナーさんに制作を依頼することができるようになりました。デザイナーさんは世界的にも有名なIC4 Designという広島のデザイン事務所出身の方に依頼することにしました。
コミュニケーションロスもあり、何案も作っていただくことになりましたが、約1年かけてやっと完成に至りました。(デザイナーさんご協力ありがとうございました!)
※ 事業ビジョンの策定に至る流れですが、例えば教育事業のビジョンの言語化は過去にも紹介したことがあるので、気になった方は是非見てみてください。
ロゴに込めた想い
完成したロゴがこちら。
企業として時には失敗や改善を繰り返しながら、終わることのなく発展や成長を継続しつづけるという想いを、メビウスの輪のように構成した円で表現しました。
当社のミッションは「テクノロジーを通じて人々の人生を本質的に豊かにする」です。
テーマカラーの紺色はテクノロジーを主軸とするということ、黄色は幸福(豊かさ)を意味し、灰色は社会の課題を意味します。
ユーザー・クライアント・チームが一体となって社会の課題を解決し、テクノロジーでよりより未来を作り上げていきたいと思ってこのロゴに決定しました。
おわりに
会社の歴史も含めて、ロゴとリブランディングの経緯をたっぷりとご紹介させていただきました。
しかし、クランチタイマーというプロダクトの新しいブランドはここからが始まりだと思っています。ロゴをリニューアルして終わりというわけではなく、継続的にブランディングし強固なものにするためには、まだまだ土壌づくりの段階です。
クランチタイマーでは社会の課題を一緒に解決してくれる方を募集しています。
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