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地域課題を持続可能なビジネスプランで解決せよ!「BIZ CAMP in 岩手県釜石市&福井県越前市」を開催しました!

今年の8月に岩手県釜石市と福井県越前市の2箇所にて、地方創生のためのビジネスプランコンテストである「BIZ CAMP」を開催致しました!

===「BIZ CAMP」とは?===

「BIZ CAMP」とは、地域の課題を持続可能なビジネスを通じで解決することを目的に、本気で若者が地域課題に対して事業立案し、起業していくことを目指すプロジェクトです。

▼BIZ CAMP HP http:bizcamp.jp/

今回の「BIZ CAMP in 岩手県釜石市&福井県越前市」には、総勢62名の学生が参加し、それぞれのチームに分かれて、16個のビジネスプランを考案しました!

地域課題を本気で解決するためのビジネスプランを作成し、本当にニーズがあるのかなどの調査や、直接ヒアリングしたり、電話でのアポをとったりと、チームごとに夜遅くまで、ワークに取り組みました。

簡単ではありますが、3泊4日の間に参加学生が取り組んだコンテンツについて紹介します。


== アイスブレイク ==


初めて会ったばかりで、まだまだ緊張感のある学生の皆さん。

参加学生みんなと仲良くなってほしいという想いのもと、みんなで取り組める自分の頭の上に書かれた歴史的偉人を当てるというアイスブレイクを行いました! なかなか盛り上がり、様々な人と交流することで、和気藹々とした雰囲気となっていました。


== 事前課題プレゼンテーション ==


アイスブレイクの後は、参加学生に事前に取り組んできたビジネスプランについて、3分間のピッチプレゼンテーションを行なって頂きました!

地域の特性を活かしたビジネスプランや、実現可能性の高いプランなどが発表され、事前に与えられた情報などを読み込んできたことがわかりました。

このビジネスプランの内容や、人柄、発表の姿勢などをもとに、チーム編成が行われ、3-4人のチームが8チーム編成されました。


== 【講演その1】新規事業の作り方 ==


持続可能なビジネスを作るための基礎となる、「新規事業の作り方」の講演を、クルーズ株式会社 プライスレス本部執行役員の諸戸さんに行なって頂きました。

クルーズ株式会社で行なっている事業である、ファストファッションブランドに特化したECサイトのSHOPLISTを事例に、ビジネスの基本である『需要と供給のバランス』から、実際にビジネスを行うにあたっての『コスト』についてなどをお話頂きました。講演の最後には、地域で起業するためのマインドについてもお話して頂き、講演を聞く学生も真剣な眼差しとなっていました。


== 【講演その2】地域が抱える課題について ==


「BIZ CAMP」は、その他のビジネスプランコンテストと大きく違う部分として、「その地域」で売上が立つようなビジネスプランを考える必要があります。

地域でのビジネスプランを考えるにあたって、重要なことはその地域について深く知ることです。その地域がどのような課題を抱えていて、市として県としてどのような対策を取っているのかについて、実際に地域に住む方々からお話して頂くことで、インプットを深めました。

岩手県釜石市では、釜石市役所 オープンシティ推進室の 石井重成さんに、福井県越前市では、越前市役所 政策推進課 畠広文さんにお話して頂きました。


== 懇親会 ==


初日の夜には、地域の関係者も含めて、懇親会を行いました!

参加学生の皆さんが交流するのはもちろん、地域の方々とお話することで、その地域の歴史や現在の活動の取り組みなどを聞くこともでき、地域について知ることもできるものとなりました。

誕生日が近い方々のお祝いに、みんなでバースデーソングを歌ったりと、参加者全員で盛り上がることができた懇親会となりました!


== 【講演その3】ユーザーヒアリングについて ==


2日目の朝は、「ユーザーヒアリング」についての講演を、株式会社オズビジョン ハピタス事業部 杉本豊さんにお話して頂きました。

株式会社オズビジョンでは、ユーザーの調査を徹底的に行うリーンスタートアップという経営方針を採用しており、ジャベリンボードやユーザヒアリングのシートをもとに、学生とワークをしながら、講演して頂きました。

学生はこの後に行うフィールドワークにおいて、課題やニーズの仮説検証などを行うために、どのような質問をするべきなのかということを考え、メンター陣にアドバイスをもらいながらメモしていました。


== フィールドワーク ==

2日目は、それぞれの班に分かれて、産業ごとにフィールドワークを行いました。


岩手県釜石市では、地元の梅を使って梅酒の酒造を行う会社さんや、恋人の聖地である観音像とその近くの商店街、甲子地区に昔から伝わる甘くて真っ赤な燻された柿である甲子柿の生産者さんなど、農業と観光の分野でのフィールドワークとなりました。

福井県越前市では、スイカやドジョウなどの農業、和紙・打刃物・指物などの越前に昔から伝わる伝統産業、駅近くの昔ながらの商店街の3つの班に分かれて、フィールドワークを行いました。フィールドワークでは、地元で有名な越前おろしそばや、B級グルメとして知られるボルガライスなどを食べることもでき、地元の方々と触れ合い、地域の課題を明確に知ることができる機会となりました。


== 中間プレゼンテーション ==


2日目の夜と3日目の昼間には、中間プレゼンテーションとして、社会人メンターに発表する機会を設けています。

チームとして考えているビジネスプランを社会人メンターに対して発表し、フィードバックを受けます。社会人メンターからは、「なぜ、ユーザーはそのサービスに対してお金を払うの?」「そのサービスを行うにあたってのキードライバー(重要項目)は何か?」「サービスにかかるコストを1kgあたりで教えて欲しい」など、実際のビジネスプランを作るにあたって必要な項目を調べる必要があることを示してくれます。まだまだ成熟してるとは言い難いビジネスプランを実際に行うことの難しさと厳しさを突かれ、学生たちは必死になって、調査を行います。


==【講演その4】損益計算書について ==


3日目の朝は、「損益計算書」についての講演から始まります。岩手県釜石市では、株式会社オズビジョン 事業推進部長 松田光憲さんから、福井県越前市では、株式会社ビズリーチ 新卒採用担当責任者 福田大造さんからお話して頂きました。「利益=売上-損失」は、当然のことですが、学生があまり知らないであろう、原価・販管費・営業利益の説明などをわかりやすくして頂きました。学生は渡されたエクセルの資料を使って、例題に取り組み、全員がPL表を作るという練習を行いました。

== グループワーク ==

初日から3日目を通して、講演やフィールドワークがない時間帯については、班に分かれて、グループワークを行なっています。

模造紙に付箋を使ってアイデアを出していったり、チーム共有のシートを作ってそれぞれの学生がプランを打ち込んでいったりと、様々な方法を使って、ビジネスプランを考案していきました。中には、時間を決めて、チームにつくメンターに対して中間プレゼンを行ったり、他のチームの学生にヒアリングを行ったりしているグループもあり、みんな必死になって、ワークに取り組みました。


特に3日目のワークでは、フィールドワークで聞くことができなかった質問を、電話などでヒアリングしたり、実際に現場に再度赴くことによって、ニーズ調査・深堀り・課題の洗い出しを行っていて、ワークは深夜まで及びました。


== 最終プレゼンテーション ==

そしてついに、最終プレゼンテーションが行われました。地域の方々や、これまでフィードバックを行なってくださった社会人メンターの方々に審査をして頂きました。

岩手県釜石市では、甲子柿を海外に向けて卸す事業や、釜石市の特産物を詰め合わせたギフト通販サービスなどが考案され、福井県越前市では、越前和紙を使ったハンドメイドキットの販売や、同じく越前和紙を使った和傘の海外販売、他には越前市で養殖されるドジョウを市場や飲食店に卸す事業が考案されました。

審査員からの質疑応答では、「その価格帯で本当に売上が立つのか?」などの厳しい質問も飛び交いましたが、中には、「君たちの中で本気で事業をやりたいと想う人がいるなら、やって欲しい」というような意見を頂くこともできました。


== 休学を決意し、起業を志す学生が誕生しました!==

岩手県釜石市においては、宮城教育大学3年生のの蘆田(あしだ)くんが、実際に事業を本気で行いたいと決断してくれました。

彼のグループが考案したビジネスプランは、「甲子柿を東京のかき氷屋さんやスムージー屋さんに卸す事業」です。現在、蘆田くんは1年間の休学を行い、実際にビジネスプランを事業化するために、再度甲子柿の生産者の方々にヒアリングしたり、コスト計算をしたりと、大変でありながらも充実した毎日を送っています。

BIZ CAMP としても、本気で蘆田くんをフォローアップしていこうと考えておりますので、今後の蘆田くんの動きに、是非注目してください!


== 参加者からの感想 ==

濃密な4日間の中で、個人的には悔しい思いをすることがたくさんありました。ですが、素晴らしすぎる方々との出会いや新たな知見・気づきを得ることができ、貴重な時間を過ごすことが出来ました。これからも学び、発信し、成長し続けます。(島根大学3年 TM)

チームワークという面でも学びが多かった3日間でした。特に気づけたのが、役割分担の重要性。ファシリテーター、デザイン、発散、収束、ツッコミ(?) などなど、役割がはっきり分かれていたチームだったからうまくいったのかなと感じました。ありがとうございました!(慶應義塾大学2年 KM)

数値で根拠を示す大切さとメンターの方が入った時に次に何をするかが明確になり、進行スピードが一気に上がったので、次に何をすべきかを常に考えておく必要性と難しさ。(神戸大学3年 SS)

需要あってのビジネスなんだなというのが一つ感じたことです。それから地方創生がテーマということもあり、単なる自己満足で作ったビジネスプランでは不十分で、その地域の人々のことを念頭に置いたビジネスであるということを忘れないことの大切さを実感しました。 (明治大学4年 KH)


BIZ CAMP は、学生の長期休みに合わせて開催しており、来年(2018年)春にも開催を予定しておりますので、是非エントリーしてみてください!

全国から集まった優秀な若者たちが、本気で地域課題に取り組み、起業や持続可能なビジネスにチャレンジする。今後も BIZ CAMP は、このようなきっかけを創出することで、若者がビジネスを通じて地域課題解決に挑む社会の実現を行なっていきます。

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