プレイリスト&カルチャーメディア | DIGLE MAGAZINE
音楽プレイリストをベースにした音楽ライフ探求マガジン
https://mag.digle.tokyo
1990年3月7日生まれ、大阪府出身。大学卒業後、Bayer Japan でのMR経験を経て、2016年1月にCotoLab.を創業。START ME UP AWARDS 2016 のキュレーター賞受賞。現在は音楽プレイリストをベースとしたミュージック・ライフスタイル情報発信メディア「DIGLE MAGAZINE(ディグルマガジン)」を運営するメディア事業と、アーティストが楽曲URLを一括管理してマーケティング活動ができるSaaSサービス「B.O.M」の提供を中心としたデジタルマーケティング事業を展開中。
ー起業しようと思ったきっかけを教えてください。
「自分でビジネスをする」という考えは、小さい頃から持っていました。ただ、僕の場合は起業家になりたいと思っていたのではなく、「自分のやりたいことを実現するなら、自分で始めた方が早い」と考えていたので、起業が選択肢の一つとしてあったという感じです。
僕が大学生の頃はまだ若手起業家も多くなく、起業するのであれば数年後だろうと思っていましたので、大学卒業後は新卒で外資系製薬会社のMR職につきました。バイオテクノロジーを専攻していたので、医薬品を扱う仕事は自分の興味関心と合っていましたし、人と話すのは最初は緊張してしまうのですが、コミュニケーションを取ること自体は好きな方なので、営業職にもやりがいを感じていました。
担当していた中部地方で精力的に営業活動をする日々でしたが、SNSを通じてたくさんの実業家と接点を持つうちに、次第に「自分で何かをやりたい」という思いが高まっていきました。
ーなぜ〈音楽×テクノロジー〉というテーマにたどり着いたのですか?
ギターを中学から始め大学でバンド活動をするなど、人生の半分は音楽をやっていたのと、僕と同じく音楽が好きな共同創業者の山田(エンジニア)の影響が大きいです。
共同創業者でエンジニアの山田とは、“コーヒー1杯を飲む時間を一緒に過ごしたい人との出会い” を作る「Coffee Meeting」というマッチングサービスで知り合いました。音楽での共通点が多かったのでメッセージを送ってみたところ、東京に住んでいた山田が僕のいる大阪まで夜行バスで会いに来てくれたんです。二人とも音楽への思い入れが強いからこそ、新しいものがなかなか生み出されない、停滞感のある日本の音楽業界に危機感も覚えていました。その日のうちに意気投合して、〈音楽×テクノロジー〉の領域でサービスを作ろう!と盛り上がりました。
左:西村 右:山田 (2019年撮影)
「テクノロジーを活かせば音楽業界を面白くできる」と思ってはいたものの、ITの領域のことは全くわからない・・・。なので、まずは独学でWebデザインやプログラミングの勉強を始めました。徐々に簡単なWebサイトが作れるようになり、そろそろ何かできるのではないか?と思い、25歳の時に〈音楽×テクノロジー〉の領域で山田とCotoLab.を共同創業しました。
ー2023年で8期目を迎えられたということですが、いつから今の事業形態になったのでしょうか?
起業したばかりの頃は、山田とWeb制作の受託業務をこなしながら事業アイディアを一つずつ形にしていく時期が続きました。いま事業の柱となっているBtoCのメディア事業と、BtoBでアーティストを支援するSaaSサービス事業&マーケティング事業は、3つ目に考えたアイデアがベースになっています。
2016年に音楽ストリーミングサービス「Spotify」が日本でローンチするという発表があり、Spotifyが作ったプレイリスト文化にすごく可能性を感じました。そういった背景から「プレイリストを軸にしたサービスは面白いのではないか?」と考え、Spotifyのプレイリストを投稿できるWebサービス「DIGLE(ディグル)」を開発しました。今もこのサービスは存在していますが、その後に立ち上げた音楽プレイリストをベースとしたミュージック・ライフスタイル情報発信メディア「DIGLE MAGAZINE(ディグルマガジン)」に力を入れています。
「DIGLE MAGAZINE」は、前述した音楽プレイリストシェアサービス「DIGLE」のオウンドメディアとして2017年10月に立ち上げました。日本初、かつ唯一の、音楽プレイリスト及びストリーミングをベースとしたメディアです。"音楽の出会いから人生は変わる"をコンセプトに、音楽フリークな編集メンバー厳選の新曲、映画紹介、インタビュー、プレイリスト連載など、他では知れないホットなカルチャー情報を発信しています。
主な読者層はコアな音楽カルチャー好きの若者世代で、読者の50%以上が18〜34歳です。また、首都圏・関西圏からの閲覧がおよそ70%を占めており、トレンド・音楽感度の高い層を中心に、多くの人たちに読まれています。月間最高PV:420万 UU:130万を記録し、現在も伸び続けている事業です。
ーもう一つのBtoB事業について詳しく教えてください。
BtoBのデジタルマーケティング事業部では、さらに2つの事業を行っています。まず一つは、アーティストや音楽関係者などのBtoB向けのデジタルアクティベーションツール「B.O.M」の運営です。
SaaSサービス「B.O.M」
「B.O.M」は、”すべてのアーティスト・音楽クリエイターに向けたデジタルアクティベーションツール”をコンセプトに、楽曲リンクを一括管理・分析することができるSaaSサービスです。アーティストやクリエイターの皆さんが、デジタル領域におけるアクティベーションを滞りなく自走できるよう、日々サービスおよび機能の検討や改善、開発を行っています(B.O.Mの開発責任者は、共同創業者の山田です)。無料でお試し利用もできますので、ご興味ある方はぜひサイトをのぞいてみてください!
もう一つは、受託でアーティストや音楽事業者のデジタルマーケティング・総合コミュニケーションデザイン・事業開発を行う、マーケティング支援事業です。「あらゆるアーティストおよび音楽事業者の“パートナー”として在りたい」というCotoLab.の思いをこめて、“Partner”事業と呼んでいます。
Partner事業はありがたいことに物凄い勢いで急成長しており、これから会社としてさらに注力していく事業です。
創業当時の想いが“好奇心を掻き立てるメディア”と“創る人を支援するサービス”として形となり、ファンの方や周囲の方の支えで成長を続けることができ、2023年には8期目を迎えました。
ー7期目となる2022年に刷新したCI(コーポレート・アイデンティティ)について教えてください。
★ビジョン
創造性と好奇心に満ちた文化を作る
★ミッション
テクノロジーで音楽のエコシステムをアップデートする
アーティストの創造性、ファンの好奇心を拡げ繋げることで良い循環を生み出し、世の中をより良くしていきたい、そしてそれが文化となり、永続的に続いていく…それが私たちが目指す世界です。
昨今の音楽ストリーミングサービスの普及は、グローバリゼーションを加速させ、世界中に新しいマーケットを生み出しました。そして今、音楽のエコシステムは変わりつつあります。私たちは、たくさんのアーティストが継続的に音楽活動を続けられるように、テクノロジーで音楽のエコシステムをアップデートしたいと考えています。
また、たくさんの日本のアーティストがグローバルで活躍することを夢見て、彼らを応援しています。日本にはたくさんの素晴らしい音楽があります。その素晴らしい音楽が、日本だけでなく国境を超えてたくさんの人たちに届くように、私たちはサポートしていきます。
新ロゴマーク
ー最後に読者へのメッセージをお願いします。
「Co(コミュニティ)」+「oto(音)」+「Lab.(実験室)」という社名には、音を通して皆が集まり、実験ができる会社になりたいという思いが込められています。
それを実現するために、多種多様な才能が集まる集団になって、面白いことができる会社に成長させたいと思っています。
日本の音楽業界は世界より数年から5年ほど遅れをとっています。しかしながら、メタバースやNFTをはじめとしたWeb3.0の登場で日本から世界に発信できるチャンスが無数に転がっています。私たちは、Web3.0などの最新テクノロジートレンドもうまく活用し、日本の音楽業界を本気で変えていきたいと考えています。
私たちの想いに共感してくださった方、ぜひ私たちと一緒に日本の音楽業界を変えましょう!
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