こんにちは。クックビズ株式会社（以下、クックビズ）の社長室 広報の小西です。

現在クックビズでは、事業拡大のためセールス人員だけでなくバックオフィス人員の自社採用も強化しています。

今回は、企業活動を金額で表す会社の羅針盤と言っても過言ではない経理・財務に焦点を当て、コーポレート本部 経理財務グループの穴山紗貴子さんにお話を伺いました！

経理財務グループで働く人はどんな人？

小西：経理・財務と聞くと、やはりお金を管理する部署のため、いわゆる“お堅い方”が多いのではという印象を持つ人が少なからずいると思いますが、クックビズの経理財務グループの社員の雰囲気は実際どうでしょうか？

穴山：自分の考えをもって真面目に仕事に取り組む人が多いと思いますが、雰囲気としては、営業職出身者もいて割と議論が活発です。

小西：そうなんですね！活発ということはぶつかり合うことも多いですか？

穴山：お互い意見をぶつけ合うというよりは、お互いの意見を尊重しつつ建設的な議論ができていると思います。

2023年頃からはワークフローの整備などがあり、経理財務グループだけでなく総務人事グループを含んだコーポレート本部※1 として動くプロジェクトも多く、コミュニケーションも活発な方だと感じています。

小西：クックビズでは在宅勤務が可能ですが、コーポレート本部の方はいつも執務室にいらっしゃる印象があります。出社に関してコーポレート本部内での決まりはありますか？

穴山：コーポレート本部も出社に関しては基本自由です。一人一人が働きやすくベストパフォーマンスを発揮できる環境に合わせ、ほぼ在宅勤務の社員もいれば、逆に週5日フル出社の社員もいます。

私の場合は週1日程度は在宅勤務ですね。勤務に関して柔軟な風土は、クックビズの魅力の一つだと思います。

※1　コーポレートとは、一般的に人事や総務、経理、法務、広報、経営企画などの部署からなる、企業の経営を支える部門の総称のこと。クックビズでは、経理財務グループ、総務人事グループ、経営企画グループが属している。

経理・財務の業務について

小西：経理・財務といっても細分化すると様々な業務があると思います。穴山さんはどういった業務を担当されていますか？

穴山：大きな括りで言うと、私はクックビズ単体のお金の流れを主に管理しています。日々の入出金や社員の経費をはじめとし、決算処理も行っています。

クックビズには「きゅういち」と「ワールドインワーカー」という子会社が2つありますが、そちらは別の社員がそれぞれ担当しています。

小西：数字が苦手な私からすると経理財務の方の仕事のやりがいや面白さを感じる部分が未知数なのですが、そのあたりはどうでしょうか？

穴山：やりがいを感じる瞬間は、やはり決算開示※2 が終わった時です。（即答）　特に年次決算の開示が終わった時は感慨もひとしおです。

小西：ぜひ感慨もひとしおとなる過程の詳細をよろしくお願いいたします。

穴山：数種類の決算書類を作成しなければならないのですが、年次決算では有価証券報告書※3 を100ページ程度作成します。一つ一つの項目に対し、会社の状況によって決まった項目を書かなければならなかったりというルールがあるのですが、自分で調べたり、あれこれ試行錯誤して作成します。

監査法人に確認していただき、指摘があればデータを修正、もちろん報告書も修正…そうしてやっと終わった際にはやりがいを感じます。

小西：有価証券報告書の開示は決算日から3か月以内と義務付けられているので、時間との戦いでもありますよね。

穴山：そうですね。決算から開示までは80～90％の労力を決算業務にかけ、余力で通常業務を回すイメージです。もちろん決算業務や通常業務も一人で行っているわけではないため、経理財務グループで協力しながら行っています。

小西：では、やりがいとは別で仕事が面白いと感じられるのはどういった時でしょうか？

穴山：分からないことを自分で調べ、原理原則を知り、「このルールがあるからこの処理になるんだ」というところが見えてきた瞬間が面白いと感じます。（輝いた目）

小西：具体的なエピソードはありますか？（つられて輝いた目）

穴山：最近の業務で言うとシステムの入れ替えがあり、会計周りの社内申請ルールを作らなければなりませんでした。新しいものに対してルールを決めて創り上げていくのは大変ですが、どうすればスムーズかつ便利なものが出来上がるのかを考え、探りながら進めていく過程が面白いと感じます。

小西：論理的思考…仕事において重要な要素だと思いますが、その過程を面白いと感じられるのは素敵ですね。経理・財務の方は、他部署に依頼を行う場面も多いと思うのですが、社内で困っていることはありませんか？

穴山：クックビズにはだらしない人がいないので逆に助かっています（笑）

小西：だらしない人？！（笑）

穴山：ドラマなどで見かけるような、ルールや期日を守らず「やっといてよ！」というような人はおらず、申請など迷うことがあれば事前に確認してくれる社員の方が多いです。

間違いを指摘した場合もすぐに謝罪と修正をしてくれますし、社員一人一人に協力体制があるのではないかと思います。

※2　決算開示とは、上場企業が業績や財務状況を投資家や取引先などに公開することで、法人税法や金融商品取引法、会社法などの法律に基づく義務がある。

※3　有価証券報告書とは、金融商品取引法で定められた事業年度ごとに作成する外部向けの開示資料のこと。上場企業は作成と開示が義務付けられている。事業規模によって作成量は変動し、数十ページで完成する企業もあれば数百ページ以上になる企業もある。

クックビズ入社の経緯と経理キャリアについて

小西：穴山さんは、クックビズに入社する前から経理のキャリアを積まれていましたか？

穴山：私の経理キャリアのスタートはクックビズ入社後からです。クックビズ入社前は商社の一般事務職に就いていました。その会社は社員数が100人以下の規模で大きくなかったこともあり、業務としては経理や総務、採用も担当していましたが、同部署には私の他に2人の社員がいて、持ち回りで業務にあたるという体制でした。

また、経理周りについては社労士さんが給与計算を、会計士さんが税の申告や決算等をしてくださっていたため、専門知識を非常に求められるということではありませんでした。

小西：そこから経理職への転職を考えられたのは何故ですか？

穴山：その会社には丸4年在籍していたのですが、今後の自身のキャリアを考えた時に、一つの業務や職種を突き詰めたいと思ったからです。

総務や採用の業務も一通り経験した中で経理職への転職を選んだのは、日常業務で入出金管理や請求書の発行などの経理業務の割合が多かったということに加え、総務や採用の力をつけるよりも経理の力をつけている自分のほうが想像しやすかったからです。

小西：それは具体的にどういったことでしょうか？

穴山：例えばですが、自分が採用担当者となることを考えた時、求職者や他部署との接点が多く、個人よりも団体戦というイメージで、自分一人の”仕事力”や”出来高”を自分で計ることが難しいのではないかと感じました。

一方で経理は、蓄えた知識を元に正確に処理すれば、個人戦で着実に力をつけて戦っていくことができるというイメージがあり、自分に向いているのではないかと考えました。

小西：そうなんですね。学生時代から数学が得意であったり、経理関連の職種を目指されていたのでしょうか？

穴山：全くです。完全なる文系で周りにもそう言われていました。（笑）大学時代は経営学部で簿記の資格を取得したのですが、経理関連の職種に就きたいとは思っておらず、人をサポートするような営業事務をまずは経験したいと思っていました。

小西：文系でも経理に興味があるという方に朗報です！興味と努力で躍進の可能性があるということですね。

仕事をするうえで一番大切にしていること、今後のキャリア

小西：仕事を行う上でどういったことを大切にされていますか？

穴山：経理・財務にとってだけではなく、会社全体、社員全員にとって一番ベストな状態を常に考え、探るようにしています。例えば、ルール整備を行う場合だと、正しくても理解できなかったり間違えやすいルールが出来上がってしまうのは本末転倒だと思うので、間違いなどがあった時に既存のルールや仕組みを疑うようにしています。

小西：折衷案を考えて着地点を探されているんですね。先日、システムの入れ替えに伴ってコーポレート本部から社内全体に対しての説明会がありましたが、しっかり時間を設けて分かりやすいスライドも用意していただき、思いやり精神が素敵だと感じました。

穴山：私が経理未経験の状態でクックビズに入社したということもあり、経理業務が理解しがたいものであるということは自分自身もよく分かるので、そういったことを常に念頭に置いて仕事をするようにしています。

小西：今後のご自身のキャリアについてはどのように考えられていますか？

穴山：知識を積み上げ、専門性を高めたいと思っています。例えば、新規事業にかかる売上や経費をどのように処理するのか、はたまたロゴマークが今後変わった時、商標登録の費用はどのくらいでどう処理するのかなど、今は一つ一つ調べて処理しているため、蓄積した知識を元にスムーズに正しく会計処理できるようになりたいです。

小西：ほんわかした雰囲気の裏に燃える熱いハートを感じます。仕事に向かう姿勢に非常に感化されました。ありがとうございました！

穴山さんのとある一日のスケジュール

9：00　出社　メールや社内チャットを確認・入金確認や支払依頼など

10：00　経理データの確認やMTG

12：00　経理データの修正や反映

13：00　ランチ

14：00　新しく導入したシステムのルール整備や設定

15：00　マニュアル作成

17：00　社内からの問合せ回答など