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KMMSの考えるエンジニアのキャリア形成

エンジニア採用の面接でよく聞かれる「KMMSのエンジニアのキャリア形成について教えて下さい」という質問。ここ数年、エンジニアの売り手市場の影響もあってか、よりチャレンジングで自分のスキルアップに繋がる環境を求める傾向が強くなっているように感じます。そこで今回は、自身もエンジニアとして経験を積み、現在はCTOとして開発メンバーの成長を見届けている福吉に、「エンジニアとしてのキャリア」について聞いてみました。
(インタビュー:採用担当金子)

プロフィール

CTO
福吉 祐輝

新卒で入社した国内電機メーカーにてスマートフォンに関する要素技術の開発を担当。入社4年目で大手携帯電話キャリアへ出向し、新規のサービス企画も経験。その後、国内自動車メーカーでの戦略業務を経て、KMMSにジョイン。現職ではシステム開発責任者として、開発マネジメントや組織構築、開発計画・戦略を担当。
1985年生まれ。鹿児島県出身。好きな食べ物は寿司(雲丹・中トロ・コーン)。
見た目はクール?だが、面倒見が良く若手社員からの人望も厚い。
2022年4月にCTOに就任。

キャリアを意識し始めた時期について

金子
エンジニア歴14年目に突入した福吉さんですが、自分のキャリアを意識し始めたのはいつ頃ですか?

福吉
新卒入社して3年目ですね。
多くの若手エンジニアがぶつかる壁かもしれませんが、開発の仕事って思った以上に孤独なんです。
分からないことは自身で調べて、手を動かしながら検証・修正していかないといけない。それに、自分が作りたいものを作れる訳ではなく、お客さんが望むものを要件定義書に従い設計し、開発をすることになります。
自身がやりたい“スマートフォンで新しいコトをお客様に提供したい”という想いとは異なっていて、このままでよいのか?と考えるようになったのがその頃です。
4年目になった時、「サービスを作る、もっと企画寄りの仕事を経験してみたい」と上司に相談したところ、ちょうどタイミングが良かったこともあり、スマートフォンのサービス提供をしている大手通信キャリアに出向する機会をいただきました。
その後、スマートフォンはコモディティ化が進み、違う領域にチャレンジしたいと考えるようになりました。
そこで、通信とスマートフォン技術を生かせる、コネクテッドカーという領域に興味を持ち、自動車メーカーに転職しました。しかしながら戦略業務が多く、開発業務に携わることが難しかったため、元々意識していた日本メーカーの中でも、もっと自由に開発できるメーカーが良いと考え、KMMSにジョインしました。

金子
3年目の頃に感じ始めた「今の担当業務と、挑戦したい仕事のギャップ」について、声を上げたことが次の仕事に繋がったんですね。
「若手はまずは今の仕事を一人前に出来るようになってから」と言われることも多いですが、チャンスを逃さないためにも、自分のキャリアプランについては上司や仲間に、日々積極的に発信してほしいと私も考えています。
ちなみに、「エンジニアのキャリア」というと、どのような選択肢があるのでしょうか?

エンジニアとしてのキャリア選択肢

福吉
「開発スキルを極める」、「エンジニアとしてマネジメントする」「PMのようにサービスを企画する」という3つに分かれると、一般的には言われていますが、私はあまりこの考え方が好きではなくて・・・。
昔と比較すると、メモリを意識したプログラミングであるとか、ウォーターフォールで開発プロセスごとに担当者が分かれて開発をするとか、非常に複雑かつ敷居が高かったことが、今ではAPIやSDKやOSSといったものを活用することで、動作するものをアジャイルに開発しやすい環境になっています。これは、端的に言うと「やりたいことを簡単に実現できるようになった」ということです。自分で企画をして、手を動かして開発をしつつ、開発メンバーをマネジメントするってことも可能な環境になったと思います。
なので、今の若いエンジニアには、先程挙げた3つのどれかひとつと決めるのではなく、幅広い経験をもって、自分のキャリアを色々と考えてみてほしいですね。

金子
時代の流れによって、エンジニアのキャリア形成の仕方も変わってきているんですね。
福吉さん自身は、今後のキャリアをどう考えていますか?

福吉
今はマネジメントがメインになっているので、技術的な進歩についていけなくなる危機感は強く持っています。
みんなに置いていかれないように、可能な限り手は動かしておきたいですね。
ただ、昔から企画周りをやりたいタイプなので、自分で考えたプロダクトを、仲間と協力しながら自分も手を動かして作って、いつか世に出したいなとは思っています。

・・・ベンチャー企業を立ち上げるしかないのかな(笑)

金子
当分はKMMSに居ていただきたいのですが・・・(笑)
技術的においていかれないように、とのことでしたが、ご自身で将来のために何か勉強していることはありますか?

福吉
もちろん、技術系の書籍を読んだりもしますが、今はもっぱら英語の勉強に時間を使っています。
あと10年もしたら、優秀で単価も安いエンジニアが、海外からどんどん入ってきて、日本のエンジニアは淘汰されていく可能性が高いと思っていて。
そうなってくると、英語を話せる、所謂「ブリッジエンジニア」になって、海外エンジニア部隊の指揮を執る方向にキャリアを進めていくことも、自分のエンジニアとしての価値を守る手段の一つかなと考えていたりします。

金子
将来自分がエンジニアとして生き残っていくにはどうしたらいいか、という悩みは若手のエンジニアからもよく聞きますよね。
特に、社会人になってから本格的に開発に関わる知識やスキル等を学び始めたメンバーは、大学や高専の頃からバリバリやってきたエンジニアには現状のスキルでは敵わない。
福吉さんはそんな悩みにどう答えていますか?

福吉
実は私も、同じ悩みを新卒2年目の頃に持っていました。
新卒で入った会社の同期のレベルが高すぎて、エンジニアを辞めようかなと思ったこともあります。
でも、今思うと、そんな心配をする必要はなかったなと思っていて。
目の前に担当のプロダクトがあって、やらなきゃいけないという状況にあれば、人間どうにか頑張るものだし、結果として知識もついてくるから、その先の応用の幅も自ずと広がってくる。
メンバー達の今の若い悩みはとてもよくわかるけど、今置かれているエンジニアとしての環境から逃げないで頑張っていれば、絶対に大丈夫です。

KMMSの考えるエンジニアのキャリア形成について

金子
このお話を聞いて、福吉さんにもキャリアについて悩んだ時代があったんだなぁ・・・と安心する若手社員は多いかもしれませんね(笑)
ちなみに、KMMSのエンジニアのキャリア形成で、何か特徴的なことはありますか?

福吉
例えばフロントエンドエンジニアも、最終的な目的は「プロダクトを作ること」なので、フロントエンドエンジニアであっても、いずれはサーバーサイドや企画といった他の領域も経験すべきだというのが、KMMSとしての考えです。
なので、KMMSの場合はキャリアアップというか・・・上ではなく横にキャリアを広げるという方が近いですね。
例えば、UIエンジニアからサーバーサイドやDevOpsに、とキャリア形成するようなイメージかな。
ある程度大きい会社は、開発と企画が分かれていたり、開発部署もいくつかに縦割りになっていることが多いので、横で別の経験を積めるのは、魅力的だと思いますね。

金子
今後のキャリアの話は、メンバーともよくしますか?

福吉
半期に一度の面談では、必ず今後何をやりたいのか、どうしたいのかをしっかり聞くようにしています。本人が自分の強みだと思っていることと、私が良さだと思っている点が一致すると、それはその人にとって大きな自信になるので、どんなにメンバーが増えても一人ひとりとしっかり向き合っていきたいですね。
そしてとにかく、自分で意志を持って、楽しいと思ったことを突き詰めていってほしいと思っています。

最後に

金子
全体を通して、福吉さんの「5年後10年後を考えて、今はこれをやらなきゃ」という長期的な視点が非常に印象的でした。
自分のキャリアを考える上でとても必要だけども、日々の業務に追われてそこまではなかなか考えられないという方も多いですよね。
技術の進歩は早いので、少しずつで良いから、次どんなトレンドがくるのかということをしっかりキャッチアップしながら、仕事をしていくことを身に着けてほしいですね。

福吉
そうですね。そして、エンジニアとしてしっかり向き合った業務経験は必ず実になります。
周りと比べることなく、前を向いて自分のキャリアを切り拓いていって欲しいですね。
私もまずは、メンバーの皆が着実に力を付けることができ、エンジニアとしての経験値も積めるような機会を、提供していけるように頑張ります!

編集後記

KMMSの開発チームは福吉を中心として仲が良く、チームとして技術に対して真面目に向き合いながら、自身のキャリアについても前向きに考えています。
エンジニアとしてのスキルの幅を広げていきたいとお考えの方は、是非一緒に働いてみませんか?

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