1
/
5

What we do

ファーメンステーション が扱う原料は多様です。例えば、水田。国内の1/3あると言われる遊休水田、休耕田などを活用してオーガニック米から様々な原料やプロダクトを作るゴミゼロのシステムを構築しました。岩手にラボを保有しています。
水田を活用、オーガニック米からオーガニック認証のあるエタノールやこれらを原料にした化粧品などの企画、製造をしています。また、企業との共創を通じて、リンゴのお酒(シードル)のりんご搾りかす、規格外のバナナ等の果実をアップサイクルした原料を製造し、プロダクト化を進めています。
【ファーメンステーションとは】 「Fermenting a Renewable Society」をパーパスに、未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップです。 岩手県奥州市に研究開発拠点兼自社工場(奥州ラボ)を持ち、独自の発酵・蒸留技術でエタノールやサステナブルな化粧品原料などを開発・製造しています。 これらのサステナブル原料を化粧品メーカー・原料卸に販売する原料事業のほか、自社ブランドのオーガニック化粧品事業、原料提案から製品開発まで一貫して引き受ける化粧品・ライフスタイル製品のODM/OEM事業を行っています。 また、食品・飲料工場の製造過程等で出る副産物・食品残さなどの未利用資源を活用しアップサイクルすることで、新たな高付加価値の商品を生み出す事業開発を大企業と共創しています。 また、エタノールの製造過程で生成される発酵粕は、化粧品原料や地域の鶏や牛の飼料として利用し、さらに鶏糞は水田や畑の肥料にするなど、廃棄物ゼロの循環型モデルを構築し、地域循環型社会の形成にも取り組んでいます。 【事業のご紹介】 ■原料事業:サステナブル原料の製造販売 米由来のオーガニックエタノール(国際的な有機認証機関であるエコサート認証およびUSDA米国農務省の米エタノール)や、果物(りんご、ゆず等)の搾りかす等を原料にしたエタノール、発酵過程で抽出される機能性の高い発酵粕などの原料を、化粧品、スプレー等の衛生グッズ、アロマ製品などの原材料として販売をしています。 グローバルには、「クリーンビューティー」等の文脈でサステナブル原料には注目が集まっていますが、国内のプレイヤーは少なく、ファーメンステーションの原料は、トレーサブル、サステナブルであることから、国内外の化粧品ブランドなどから照会が増えています。 ■自社ブランド事業:オーガニック化粧品・ライフスタイル製品の製造販売 上記のオーガニックエタノールや独自開発の原料を活用し、天然由来100%でサステナブルであることにこだわったオーガニック化粧品・ライフスタイル製品(ハンドスプレー、ルームスプレー、石けん等)を製造し、自社オンラインショップおよび取り扱い小売りで販売しています。 創業以来一貫して原料の由来の明確化(トレーサビリティ)や製造過程での廃棄物ゼロ、未利用資源の活用などを大切にし、時代に先駆けた形でサステナブルな商品提案を行っています。 ▼自社オンラインショップ https://www.fermenstation.jp/ ■ODM/OEM事業:サステナブル・オーガニック化粧品等のODM/OEM 自社ブランド商品の他、サステナブル・オーガニックにこだわった化粧品・雑貨等のブランド立ち上げを行う企業・ブランドに、自社原料やサステナブルな製品開発ノウハウをいかした、コラボレーション型のODM・OEMを実施しています。 大手セレクトショップ・アパレルブランドの化粧品やアロマ製品、新規D2Cブランドのオリジナル化粧品、大手企業のサステナブルコンセプトのノベルティーなど、様々な事業者様向けの製品企画、製造受託を実施しています。 ▼事例:AKOMEYA TOKYOとコラボレーションした米エタノール原料を使用したハンドリフレッシュスプレー https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000626.000005691.html ■共創事業:企業との『未利用資源再生・循環パートナーシップ』 食品・飲料事業を展開する企業の製造過程で排出される副産物を活用し、独自の発酵技術等でエタノール等の原料としてアップサイクルし、当該原料を活用した事業を共創する未利用資源再生・循環パートナーシップを行っています。 大手企業を中心に、SDGs・ESG投資への取り組みの一環として、循環型のビジネスモデルやサステナブルな事業の構築に向けた事業変革のパートナーを担うビジネスです。 ▼事例:アサヒグループ・JR東日本グループとシードル醸造副産物「りんごの搾り残さ」から「りんごエタノール」を精製し商品化 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000051332.html 【メディア掲載】 「ファーメンステーションの化粧品原料「プレミアムエタノール」は循環経済をも生み出す」 https://beautytech.jp/n/n8d6042e4a7a6 「ヴィーガンコラーゲンや廃棄物活用などサステナブル化粧品原料の開発ラッシュ」 https://beautytech.jp/n/n92fa0a612c24

Why we do

代表の酒井は、使われていない資源をもっと活用できるようになりたい、という思いで、当時働いていた金融機関を辞め、東京農業大学で発酵、醸造技術を学び、ファーメンステーション を立ち上げました。様々なビジネスアワードをいただいています。
岩手県奥州市にある耕作放棄地。このように有効活用されていない水田や、様々な可能性のある資源が世の中には溢れています。
【未利用資源を活用する駅になりたい】 代表の酒井は、世の中にあふれるゴミがもっと有効活用できたら面白いのでは、という想いで、当時勤務していた金融機関を退職し、東京農業大学に入学、発酵技術を学びました。 農大在学中に、岩手県奥州市の米農家さんや自治体との出会いがあり、共同実証の形で水田の有効活用に取り組むことになったのが起業のきっかけです。 ファーメンステーション(FERMENSTATION)は、発酵(Fermentation)の駅(Station)、という意味。発酵技術を活用することで、様々な資源が姿を変える駅のような存在になりたい、という想いを込めています。 社名ロゴには下記のような想いが込められています。 「まず大地にしっかりと立ち、皆が常に同じスタートラインに並び、一つ一つ、または、ひとりひとり、地域と地域をつないでゆくSTATIONでありたいという想いを込めて文字をつないでゆきました。 そして最後に「I=私」に一つ灯りを灯しました。わたし、というひとりひとりを照らす光となりますように。 同時にこれは、FERMENSTATIONが、はじめて米エタノールの製造に成功した際に灯したアルコールランプの最初の灯りでもあります。 さらに今後事業を通して皆様の大切な暮らしの中へさまざまな取り組みを通して小さな灯りをお届けしてゆきたいというわたしたちの理念の形でもあります。」 【地球規模の課題に「ならでは」の解決の形を】 創業以来、地道に技術開発を行い、事業を継続する中で、「ファーメンステーションにしかできないこと」が培われてきています。 昨今、SDGsやESG投資の推進、カーボンオフセットやサーキュラーエコノミーの推進等、グローバルレベルで急速に環境問題やサステナブルな事業創造が喫緊の社会課題として認知され始めています。この社会潮流は不可逆な流れであり、未だ技術革新やビジネスモデル等のソリューションが不十分であるため、クリーンテックやフードテック等、テック系スタートアップにイノベーションの期待が集まる領域でもあります。グローバルレベルでは、代替エネルギー(バイオ燃料等)、代替食品(培養肉等)など、多くのスタートアップが生まれ、ユニコーン(時価総額10億ドル以上)と呼ばれる企業も出てきています。 当社が事業を展開する市場においても、クリーン/サステナブル/トレーサブルなどを前提にした生活者ニーズや購買行動の変化が見られ、サステナブルであることを前提とした製品・サービスの創出が課題になっています。 そのような社会潮流の変化の中で、グローバルレベルで見ても希少な、未利用資源を活用したエタノール化・原料化の技術を梃子に、圧倒的な技術プラットフォームを構築し、地球規模の課題に「ならでは」の解決の形を提示していきます。 【社会課題解決と事業成長の両立を可能とするモデルケースへ】 ファーメンステーションが取り組む事業は、地域の課題、環境課題の解決につながる社会課題解決型の事業です。同時に、ファーメンステーションはスタートアップとして、人々に求められる価値提供を行うことを通じて、持続可能な形で事業成長を目指す企業でもあります。 未だ、ソーシャルインパクトを追求する社会課題解決型企業の側面と事業・組織のスケールアップを目指すスタートアップ企業の側面、を両立する形での企業のあり方を示せている企業は稀有であり、ファーメンステーションも日々社会課題と事業の成長課題の両面に向き合い続けていきます。 また、ファーメンステーションが取り組むテーマはグローバルレベルの課題解決であり、グローバルに通用する独自性の高い技術とビジネスモデルで、今後積極的にグローバル展開も進めていきたいと考えています。 2019年には、経済産業省が推進するJ-Startupにも採択されており、独自性の高いテクノロジーを持ち、サステナブルな事業展開で先行するスタートアップとして注目いただいています。 【メディア掲載】 日本経済新聞 「「ゼブラ企業」成長と貢献追う コロナ下で存在感」 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64479770R01C20A0FFT000/ 経済産業省 「発酵が拓くサステナブルな未来 「究極の資源循環」に挑む」 https://meti-journal.jp/p/11456-2/

How we do

岩手県奥州市にある「奥州ラボ」 製造、研究開発などを行う拠点です。オリジナルの発酵・蒸留装置と技術を開発しています。
東京・岩手両拠点のメンバーで奥州ラボにて
【東京と岩手の2拠点】 ファーメンステーションは、東京本社と岩手の奥州ラボの2拠点。 東京では、主に企画、営業、管理などを担当、岩手では製造、研究開発を行なっており、オープンなコミュニケーションを大切に、日々拠点間をつないだオンラインミーティング等で意思疎通を図っています。 メンバーのバックグラウンドは、スタートアップ、コンサルティング、大企業、金融、ファッション、行政など多様です。岩手現地での雇用創出も創業以来こだわっており、多様なバックグラウンドのメンバーがミックスされたカルチャーとなり、お互いに新しい気づきの多い毎日です。また、女性比率も高く、役員はじめ子持ちのメンバーも多く、チームで気を配りあいながら、チーム全体のパフォーマンスが最大化できる形で柔軟な働き方を実現しています。 【経営チーム】 代表の酒井は、金融機関やベンチャー企業で勤務の後、社会課題に対する想いから大学に入り直し、発酵技術を学びました。まだ世の中にサステナビリティの潮流がなかった2009年の創業当時から、一貫して未利用資源の活用やサステナブルな社会・事業の構築を徹底し、活動を続けてきています。そのような先駆的なアントレプレナーシップに対して、EY Winning Women 2019 ファイナリスト、第3回 DBJ 女性新ビジネスプランコンペティション特別賞「地域イノベーション賞」など、女性起業家としても評価いただいています。 ▼酒井の事業に対する想いや仕事に対する価値観をご紹介いただいた記事 WIRED 「「発酵」の力で実現する、新しいサステナビリティのかたち」 https://wired.jp/2020/02/27/sigmaxyz-fermenstation-ws/ おもしろいと思うから、やる。 それがだれかのためになるなら、なお気持ちいい https://www.r-staffing.co.jp/rasisa/entry/201908202437/ また、2021年にはCOOとして、コンサルティングを経験後、ヘルスケアベンチャーのエムスリーで事業責任者を担い、その後ヘルスケアスタートアップで取締役COOとして経営を行っていた北畠が参画、新しい経営チームでさらなる事業加速をしていきます。 【資金調達】 2018年にグローバル・ブレイン、グローカリンク、いわぎん事業創造キャピタルより資金調達を実施し、2021年にSXキャピタル、新生企業投資、JR東日本スタートアップより総額2億円の資金調達を実施しました。 ▼総額2億円資金調達リリース(SXキャピタル、新生企業投資、JR東日本スタートアップ) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000051332.html 今回の資金調達をもとに、来るべき循環型社会に向け、当社独自の技術とビジネスモデルをもとに、積極的な事業開発・技術強化を行い、事業成長に向けたチーム作り(人材採用)を加速していきます。 【技術力】 ファーメンステーションの強みは、独自の技術力と研究開発力、製造ノウハウにあります。 エタノール製造は、許認可事業として参入障壁が高く、さらに原材料からエタノールを製造し、商品化までバリューチェーンを一気通貫で保有する事業者は非常に珍しい中、私たちは10年以上、休まず様々な未利用資源からエタノールを研究開発し、自社で製造してきました。 研究開発型スタートアップとして、より幅広い未利用資源をもとにしたエタノール開発や原料化にも研究開発投資を行い、圧倒的な技術プラットフォームの構築を目指します。 【地域の仲間、パートナー】 様々な資源のエタノール化、高付加価値化と、ゴミゼロの循環システムの構築は、私たちだけで実現できるものではありません。 原料米を生産してくださる農家さん、蒸留粕を飼料として利用してくださる畜産業の皆さん、地域のコミュニティ運営などでご一緒する方々など、地域コミュニティやパートナーの皆さんと一緒にミッションを実現していきます。 【ユニークなビジネスモデルと共創パートナーシップ】   ファーメンステーションでは、その独自の技術力とサステナブル原料を軸に、複数の事業を行っていますが、いずれも、自社で製造した原料をベースにしており、単純な製造受託の形ではなく、企業とのパートナーシップ型での事業展開に特徴があります。社名の由来でもある、「駅」として、未利用資源が集まり、そこで多くの企業間でコラボレーションが創発されるプラットフォームとして、未利用資源の再生・循環を共創するパートナーシップをリードしていきます。