・自己紹介・会社紹介
サンガッチョジャパン株式会社 デザイナー
https://sangacio.com/
営業職を経て、Web制作会社でデザイナーとして経験を積んだのち、サンガッチョジャパン株式会社に入社。現在は、広告やLP、ECサイトで使用する画像制作・選定をはじめ、イベント用のポスターやノベルティなど、ブランドに関わる幅広いクリエイティブを担当している。ハンドメイドスニーカーブランド「にゅ」の世界観を形にし、商品の魅力をお客様に伝える役割を担っている。
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制作会社では得られなかった「当事者」としての喜び
──はじめに、これまでのキャリアについて教えてください。最初からデザイナーとして働かれていたのですか?
Sさん:いえ、全然違うんです。新卒で入社した会社では、営業をしていました。サンガッチョジャパン株式会社は3社目になります。
──営業からデザイナーへ、大きなキャリアチェンジですね。何かきっかけがあったのでしょうか?
Sさん:1社目の営業時代、ちょうどコロナ禍が始まった影響で、仕事の状況が大きく変化しました。その時に、「手に職をつけたい」と強く思うようになりました。
もともと企画営業として、商品のパッケージ制作や開発でデザイナーさんと関わる機会が多く、「これ、自分でできたら楽しそうだな」という憧れのような気持ちがありました。それでデザインの学校に通い、2社目のWeb制作会社にデザイナーとして転職した、という経緯です。
──Web制作会社を経て、なぜサンガッチョのような事業会社のインハウスデザイナーに?
Sさん:制作会社では3年半ほど、主にホテル業界のクライアントのWebサイトなどを作っていました。様々な経験ができて楽しかったのですが、次第に「これでいいのかな?」という気持ちが大きくなっていったんです。
たとえば、担当したWebサイトが大きな成果につながり、「売上が伸びました」といったご報告をいただくことも多々ありました。もちろん、そのご報告をいただけること自体は本当に嬉しかったです。ただ、その喜びをお客様と同じ熱量で分かち合えているかというと、どこか当事者になりきれていない自分がいて、少し距離を感じることがありました。その状況が、だんだん悲しくなってきてしまって。
もっと事業の当事者として、ブランドの成長に直接関わりたい。そう考えてインハウスデザイナーへの転職を決めました。どうせなら自分が本当に興味を持てるものがいいなとアパレル業界で探していた時に、サンガッチョとご縁があったんです。
コンセプトを形に。サンガッチョの世界観を伝えるクリエイティブの裏側
──現在、サンガッチョではどのような業務を担当されているのですか?
Sさん:広告やLP、ECサイトで使う画像の制作・選定から、イベントで使うポスターやノベルティの制作まで、デザインに関わること全般を担当しています。
Webだけでなく、紙媒体のデザインも行うので、毎日が試行錯誤ですね。もともとWebがメインだったので、勝手が違う紙媒体は特に大変ですが、その分やりがいも大きいです。
──多岐にわたるクリエイティブを制作する上で、特に意識していることはありますか?
Sさん:一番大切にしているのは、「Relaxed Premium」というブランドコンセプトです。これを私たちの言葉で表現すると、「立ち止まることを許してくれる靴」。この世界観を、クリエイティブを通してどう伝えるかを常に考えています。
画面の向こうのお客様を想像する。売上に直結するデザインの工夫
──社長と二人三脚でクリエイティブを突き詰めることもあるそうですが、具体的に、どのようなフィードバックがあるのでしょうか?
Sさん:やはり、ブランドの世界観や雰囲気に合っているか、という点はご指摘をいただきます。それから、入社して間もない頃に指摘されてハッとしたのが、「靴の良さがちゃんと伝わるか」という視点です。
──靴の良さ、ですか。
Sさん:はい。以前、モデルさんが素敵に写っているという理由で写真を選定したことがありました。でも、サンガッチョの商品LPを利用されるお客様の9割は、パソコンではなくスマートフォンで見ています。
小さな画面でモデルさん込みの写真を見てしまうと、肝心の靴のディテールがぼやけて、良さが伝わりにくくなってしまうことがあります。
──確かに、PCとスマホでは見え方が全く違いますね。
Sさん:そうなんです。それ以来、ハンドメイドならではの質感や、こだわりの素材感がしっかり見えるか。そして、コラボ商品などの個性的なデザインの靴を「お客様がどう履きこなせばいいか」が想像しやすいか。この2点を強く意識して、カットを選ぶようになりました。
お客様が、この靴を取り入れた日常やコーディネートを自然に思い描けるかどうかが、購入を検討するうえで大切な要素になると考えています。現在サンガッチョはECサイトでの注文販売がメインなので、Web上での見せ方がダイレクトに売上に繋がります。
自分が妥協せずに作った画像で売上が上がった時は、インハウスデザイナーならではの大きな手応えを感じますね。
「これしか履けないんです」。お客様の言葉が、何よりのやりがいに
──仕事の手応えという面では、他にどんな時にやりがいを感じますか?
Sさん:やはり、自分が制作に携わった商品を、実際に履いてくださっている方を見かけた時ですね。そして、お客様から直接ポジティブなご意見をいただけた時は、本当に嬉しいです。
──お客様と直接お会いする機会もあるのですか?
Sさん:はい。サンガッチョは創業11年目にして、初めてオフラインのイベントを開催しました。そこでユーザーの方々とお話をしたなかで聞いた言葉が、すごく心に残っていて。
「もう、この靴しか履いてないです」「ファッションのアクセントになってすごく良いです」とか。たくさんの方が、熱量高くブランドの魅力を語ってくださるんです。その光景を目の当たりにして、すごくやりがいを感じました。
──作り手にとって、最高の瞬間ですね。
Sさん:本当にそうですね。もともと営業職だったので、人と接することに抵抗はないのですが、デザイナーになってから、こうしてお客様の生の声を聞ける機会はとても貴重です。
私自身も、作り手として、そして一人のユーザーとしてサンガッチョの靴が大好きなんです。先日、研修でイタリアに行ったのですが、ガタガタの石畳の道をずっと歩いても、本当に足が疲れなくて。この履き心地の良さも、自信を持ってお客様にお伝えできるブランドの魅力の一つですね。
これから仲間になる方へ
──京都に初の店舗がオープンするそうですが、サンガッチョにとってどんな場所になっていくと思われますか?
Sさん:これまでWebでしか伝えられなかったブランドの世界観や、写真だけでは伝わりきらない商品の質感を、お客様に直接届けられる最前線になると思っています。きっと、私たちがイベントで体験したような、お客様の熱量を直に感じられる、やりがいの大きな場所になるはずです。
──最後に、この記事を読んでいる未来の仲間へメッセージをお願いします。
Sさん:サンガッチョは、ただ決められた業務をこなすだけでなく、ブランドが成長していく過程に深く、多角的に関われる場所だと感じています。
私自身、営業からデザイナーへとキャリアチェンジしましたが、前職での経験がイベントでお客様と話す時に活きるなど、これまでの経験がすべてつながっている実感があります。
職種は違っても、ブランドを育てていくという想いは同じです。この記事を読んで、少しでも「面白そうだな」と感じてくれた方と、ぜひ一緒にブランドを盛り上げていけたら嬉しいです。