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haco! の第三創業

haco! は2004年にツーハンカタログhaco.として創刊されました。書店やコンビニでのカタログ販売を通じて知っていただいている方もいらっしゃるかもしれません。私たちは、これを第一創業と呼んでいます。この時は社内では同じビジネスモデルの中での新規市場創造の位置付けでした。おかげさまでたくさんのお客様と出会い、たくさんの方に支えられ、社を代表するブランドに成長することができました。

そこから社会は大きく変動し、出版不況とインターネット通販の盛況、そしてファッション業界のグローバリゼーションと低価格化がすごいスピードで進んでいきました。そんな中、ビジネスモデルの転換を至上命題として、2015年にカタログを終了し、インターネットの中でのファッションECサイトとしてリニューアルし、自社の大きな販売システムから抜けることにしました。第二創業です。そのときにブランド名末尾の「.」を「!」に変えました。とても苦労しましたが、おかげさまでそこから数年、なんとか順調に成長することが出来ました。

と同時に、インターネットの中でビジネスを展開していく中で、はがゆい思いもしていくこととなりました。新たにインターネットの中に生まれるビジネスがどんどん社会を変えていく様を目の当たりにしながら、社内のリソースだけではどうにもならないことがどんどん増えていったからです。たとえば、アパレル企業ではないのでファッションの専門知を持った人がいない、もともとIT企業ではないのでエンジニアがいない、もともとBtoCの会社なので営業職がない、などなど。その他にも、どうしても大きな企業の中のブランチではやりきれないこと、親会社に影響が出てしまうこと、BSに絡むことで意思決定が出来ないことも増えていきました。

私たちは第三創業を決めました。新たな人と出会い、新たな会社と出会い、上場企業の基準を理解した上で、そこにとらわれない新しいビジネスを作る。価格競争と在庫処分に追われるファッション業界に、顧客とのつながりを通じた新しい流れを作る。規模の拡大とM&Aと広告だらけのIT業界に、本当の顧客価値を自ら創出する。志を共有できるパートナーと、まだ見ぬ新しい未来という名の新規事業の創出を行ってために。

お洋服には、ただ身体を包むという価値ではない、自分のテンションが上ったり、人から一目置かれたり、社会の課題を解決したりという喜びを生み出す価値があると思っています。そして、Eコマースには、ただモノを比較検討して便利に手に入れるという価値だけではない、サイト訪問を通じて優しい時間を過ごせたり、直接顧客とつながっていることで新しい喜びを生み出すことのできる価値があると思っています。そして、ブランドには、ただ他社と違うものを身につけるというだけではない、価値観を共有できる仲間たちと出会い、自分が変わり、社会が変わり、人生を豊かに過ごしていけるという喜びがあると思っています。

haco!というブランドを通じて、ファッションやEコマースやの未来、顧客との関わり、社会との関わりの有り様を変えていきたい、そんなパッション溢れる仲間との出会いを、楽しみにしています。

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