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無意識に“複雑化”することの恐ろしさ

人間は無意識のうちに複雑化させている

今回は弊社のコアバリューのひとつである、「明瞭思考ーシンクシンプルー」について綴ります。

あなたは今から部屋の掃除をしなければならないとしましょう。いつも通り1人で自分の部屋を掃除します。この段階では、この掃除は「いつもやってるただの掃除だ」という認識でしょう。食器洗って落ちてるもの拾って洗濯して掃除機かけて…といった感じで、やることは明確だと思います。これらをすべて終わらせれば掃除終了というゴールにたどり着ける。ゴールまでは明瞭な一本道が続いているわけです。

では、掃除をしないといけなくなった理由が「仲のいい異性の友達が遊びに来るから」だとしましょう。すると、さっきまではただの掃除だったのに、掃除自体が急にビッグイベントのように感じてしまいませんか?いつも通りの掃除ではだめだ、あの子にいい印象を与えたい、嫌われたくない、できるだけ好感度上げたい、そういえば買い物しなくちゃいけない....といった感じで、明らかに普段の掃除とは別イベントのように感じますよね。ましては普段なら気遣わない部屋の空気や匂いまで気になってしまうなど、今まで以上に敏感になってしまいます。

前者と後者は同じ「部屋の掃除」です。なのに「異性の子が来る」という理由一つでここまで考え方が変わってしまうのです。前者はただ洗濯や掃除機がけなどやるべきことが明確になっていますが、後者は何から手を付けていいのかパニックになるし、そもそもこの掃除自体が重大な問題と感じてしまいます。

なぜこのように同じ「部屋の掃除」に違いを感じるのか。それは後者の方が圧倒的に「部屋の掃除」を複雑化して考えてしまっているからです。洗濯も食器洗いもやることには変わりはありません。掃除機掛けとかをちょっと気を付けるくらいで、掃除の大部分はほぼ同じです。なのに自分で勝手に複雑化しているせいで何から始めるべきかもわからず、また何をどこまでやれば掃除が終わるのかも見えなくなり、ゴールまでの道がどんどん不明瞭になっていくのです。



複雑化して考えたがる人は“逃げている”

これは、かの有名な実業家のホリエモンこと堀江貴文氏の言葉です。実際、人は世の中をいくらでも複雑化して考えることができる。それなりに頭が良ければ、もっともらしい理屈を引っ張り出していつまでも考えを引き延ばせてしまいます。"単なる言い訳を羅列して目の前の課題から目を背けている”、こう聞くとダサいなあと思う方も結構いると思いますが、思いのほか自分の気づかないうちに言い訳ってたくさんしているものなのです

また彼は、物事を複雑にとらえる方がラクであるとも言っています。むしろ、シンプルに考えることこそエネルギーや勇気が必要になってきます。シンプルに考えるためには、今ある現実・事実に逃げずに向き合って問題点を整理し、一つ一つ行動ベースにまで改善策を落とし込むことが必要です。

ただ、ここで人間は言い訳をしてしまうのです。「課題に追われてて時間なかった」「疲れすぎててすぐに寝落ちした」「忙しすぎてできなかった」あなたはこんな言い訳をしたことはありませんか?多分ほとんどの人があると思います。それも、つい最近こんな感じの言い訳をしてしまったという人もきっと多いでしょう。

でも、時間がないなんてことはあり得ません。1日は24時間で平等に与えられています。周りのみんなもあなたと同様に疲れています。でもやる事をやっています。あなた以外にも深夜まで大勢の方が仕事や課題をこなしています。でも次の日の朝も皆頑張って起きているのです。みんな、あなたと同じような環境にいながら頑張っているのです。なのにあなただけ言い訳して逃げるんですか?

言い訳をしないことを気を付けるだけで、問題に向き合う姿勢をかなり整えやすくなりますよ。


「シンプル」こそがあなたを救う

私たちが掲げている「明瞭思考」とは、シンプルに考えてシンプルに課題をまとめ、シンプルに解決策を考えてシンプルに行動に移すことを指します。まずシンプルに考えるってなんだよって思うかもしれません。でもこれは全く難しいことではありません。

シンプルに思考するうえで重要な点、それは考えたことを紙やメモに書き出して可視化することです。人は頭の中だけで考えることが苦手です。電卓がない状態で何十桁もの計算をするとき、あなたはおそらく暗算せずに紙に書いてひっ算で解くと思います。これは頭の中だけで考えると途中で計算が絡まりまくって分からなくなってしまうからです。計算式を目に見えるように記すことによって初めて計算がスラスラできるのです。このように、自分の考えていることを可視化させることがシンプルな問題解決に直結します。

今日一日の良かった点と悪かった点をメモや紙に箇条書きで書き出してみましょう。書き出せたら、悪かった点の後ろに矢印をつけて、その後ろに考えられる原因をつなげて洗いざらい並べます。そしてそれを見ながら悪かった点一つ一つに行動ベースで改善点を見出していきます。

・課題が長引いて朝まで終わらなかった→ゲームをやりすぎた、TV見ながらだらだらやってた→先に課題に取り組んでからゲームやる、次の日の計画を時間ごとに区切って寝る前に立てる

こんな感じです。ただ、「〇〇しないように気を付ける」これでは行動ベースにはなりません。「〇〇しないように先に××を終わらせる」これが行動ベースです。抽象的な解決策は解決策とは呼びません。書き出した際に、原因が言い訳になっていないか、改善策は行動ベースで考えられているかを自分に問うてみてください。

複雑化は誰しもが気づかないうちにしてしまうものです。でもこれは暗く複雑な迷路に自分から足を踏みいれていることと同義です。右も左もわからない状態なのに、どうしてゴールまでの道のりがはっきりわかるでしょうか。わかるはずもありません。無意識でしてしまう癖を直すには、意識するしかありません。言い訳をせずに、逃げずに、常にシンプルに考える姿勢を保つ!複雑化の恐ろしさを常に意識して、共にゴールまでの一本道を進みましょう。

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