トクイテン - 持続可能な農業へのシフトを加速する
トクイテンは「カーボンニュートラルな農業」と「AIとロボットによる自動化」で、持続可能な農業へのシフトを加速します。
https://tokuiten.jp/
このストーリーは2025年7月28日のnoteを再掲載したものです
こんにちは、マーティンです。近況報告を兼ねて久しぶりのnoteです。
先日、3ヶ月の試用期間を終えて、愛知の農業スタートアップ「トクイテン」に正式入社いたしました。
2021年9月の代表 豊吉さんの設立報告ツイートで会社を知ってから、約2年間の副業期間を経て、4年越しでの入社となります。
このnoteでは、入社の経緯やトクイテンを選んだ理由、現在の取り組みについてお伝えしたいと思います。
40代後半でのアーリースタートアップへの転職、4年という長期間の関係を経ての入社、そして農業×テクノロジーという領域での挑戦——。
同じような転職を考えている方や、農業スタートアップに興味がある方にとって、何かしら参考になる部分があれば嬉しいです。
まず、私を知らない人のために私について簡単にお話しします。
私は現在48歳、1999年にIT業界でデザイナーとしてキャリアをスタートし、ディレクター、そして広報へと越境してきました。
クックパッドでは複数新規事業の広報立ち上げを担当し、特に生鮮食品EC「クックパッドマート」を通じて食・農業の課題に触れる機会がありました。
前職のWeb3スタートアップ「Gaudiy」では資金調達PRやリブランディングを経験し、後半はNotionやSlackにGASやLLMを組み合わせた業務効率化システムの構築・運用も担当していました。
これまでの経験をもとに広報の枠にとどまらず、デザインやディレクション、システム構築など、様々な領域をまたいで働くスタイルです。
トクイテンは、化石燃料に依存しない「カーボンニュートラルな農業」とAIやロボットによる「農作業の自動化」に取り組み、持続可能な農業の実現を目指している設立4年目のスタートアップです。
自社農場でミニトマトの有機栽培・販売までを行いながら次世代の農業モデルを確立し、広げていこうとしています。
最近コーポレートサイトをリニューアルして最新のロボット動画なども載せたのでぜひご覧ください!
トクイテンとの出会いは2021年9月、代表の豊吉さんが会社設立を報告するツイートでした。
このツイートで豊吉さんやトクイテンを知り、「持続可能な農業へのシフトを加速する」というミッションや、AIやロボットで農業を自動化しようとしていることにとてもワクワクして「広報として何か手伝えないか」と連絡したのが関係の始まりでした。
そうして2021年10月から約2年間、週1日程度の稼働で副業として広報業務を担当いたしました。
2023年、クックパッドを退職するタイミングで「トクイテンに入社できないか」と打診しました。前向きに検討いただけたものの、当時は大きな資金調達もこれからという時期で、広報を採用するのは現実的ではなく実現しませんでした。
スタートアップ転職では、企業と求職者双方のフェーズやタイミングが合わないケースが多々あります。
非常に残念でしたが、「縁があればいずれタイミングが来るだろう」と長い目で考えることにしました。
その後、Gaudiyに転職してからもトクイテンの広報業務を継続していましたが、本業が多忙になったため、一度トクイテンでの業務は卒業することにしました。
Slackのアカウントは残していただいていたため、その後もトクイテンの動向は変わらず見守り続けていました。
トクイテンの事業は、私が離れていたおよそ1年半の間に大きく進展していました。2023年にはプレシリーズAで3.8億円の資金調達、2024年には11.7億円の補助金採択、新しい収穫ロボットも登場。さらに農業参入支援のパートナー企業も発表されるなど、着々と事業が進んでいました。
私の方はスタートアップ広報として様々な経験を積んだ後、一度広報業務から離れて社内業務の仕組み化といった新たな分野に挑戦してしました。
苦しくも充実した日々を送りながらも、50代が見えてきた中で次を意識し始める時期でもありました。
そんな2024年12月、久しぶりに創業チームの豊吉さん、森さんと近況報告をする機会がありました。トクイテン側でも広報の必要性が高まっているという話があり、転職を検討し始めます。
4年間にわたるトクイテンとの関係性を踏まえ、この機を逃せば二度とトクイテンで働く機会はないかもしれない。
何よりも自分の力でトクイテンの成長に貢献したいという思いから、転職を決意しました。
企業文化や情報開示の度合い、意思決定のプロセスなど、実際に働いてみなければわからないことが多々あります。
2年間の副業期間があったことで、これらを肌で感じられたのは転職の後押しになりました。
また、企業側にとっても、候補者の実際の能力や仕事への姿勢を把握できるため、正社員として採用する際のミスマッチを防ぎやすくなります。
加えて大事なのが相性です。
たとえ高い能力を持っていても、仕事のスタイルが合わないといった相性の問題で実力を十分に発揮できないケースは少なくありません。
こういったミスマッチも副業期間を設けることで回避しやすくなるのではないかと考えます。
今回重視したのは「50代になっても情熱を持ち続けられる仕事か」です。
50代ともなれば体力や集中力も低下するだろうし、今よりも働くことがしんどくなるんじゃないかと想像します(なんか書いてて切なくなってきます)。
そんな状況でも情熱を失わずに打ち込める仕事であることは重要でした。
もともと私は、生活に身近な社会課題の解決や、未来を創造するテクノロジーに強い関心があります。また、料理が趣味であることから食や農業にも興味を抱いていました。
これらの要素が交差する「農業課題×テクノロジー」という分野は、まさに情熱を燃やし続けられる領域だと考えました。
数ある農業×テクノロジーのスタートアップの中で、私がトクイテンに強く惹かれたのは、自らが生産者となって農業課題を解決しようとしている点にユニークさを感じたからです。
よく「収穫ロボットを販売する会社ですか?」と聞かれますが、答えはNOです。トクイテンは当面はロボット単体の販売を考えていません。
農業には多くの課題があり、それらは密接に絡み合っています。単にロボットを販売するだけでは、部分的な課題解決に留まってしまうからです。
例えば、ミニトマトの収穫ロボットを販売する場合、様々な農場やミニトマトの品種に対応させるには非常に時間がかかります。
それらに対応して収穫ロボットを販売したとしても、解決できるのは農作業の中の収穫作業の自動化だけであり、持続可能な農業が実現できるわけではありません。
そこでトクイテンは、自社農場でミニトマトの生産から販売までを一貫して行うことで、営農における農業課題全体を解決する「次世代の農業モデル」を確立しようとしています。
自社農場の建設と運営には、費用やリスクが伴います。
しかし、自分たちで全てを行うからこそ、ロボットに適した品種や栽培方法を選択でき、販売戦略まで含めて設計することが可能になります。
また、自社農場であれば、アイデアの仮説検証を第三者の許可なく迅速に行えるメリットもあります。
このトクイテンのアプローチがとてもユニークで、持続可能な農業を実現する突破口になる可能性を感じたことがトクイテンを選んだ理由です。
また、トクイテンで栽培しているミニトマトが本当においしく、子どもたちも大ファンであることも、理由の一つです。
正直、あまり考えませんでした。前回の転職の時にこんなことを書きました
長い人生を生き抜くためには、絶えず挑戦し、学び、変化し続ける姿勢が大事だと思います。何よりもリスクなのは変化を拒んで立ち止まってしまうことではないでしょうか。
44歳、人生の安定のためにWeb3スタートアップに飛び込んだ|mrtn
この考えは今も変わっていません。生成AIの影響もあり、この先どんな会社なら安泰かなど分かりません。
そういう意味では、スタートアップも大企業も大差ないのではないでしょうか。実際に、40代以上のスタートアップ転職も増えているようです。
会社のリスクを心配するより、何歳になっても好奇心を持ち、新しいことを吸収し、どこでも働ける力をつけることが大切だと考えています。
今いる場所で変化し続けながら成果を出していくしかないんじゃないでしょうか。
副業期間やSlackで見てきているので、入社後に感じるギャップは特にありませんでした。
トクイテンは正社員約10名、業務委託メンバーを含めても20〜30名程度の小さな組織です。実際に働いてみると、システムや制度が未整備な部分は確かに多く、重要だが手が回っていない業務も少なくありません。
創業チームにも「この規模のスタートアップで正社員の広報を雇うのは時期尚早だと思っている」と伝えていました。
広報業務単体では業務量がそれほど多くないうえ、より優先度の高い課題があるはずです。そのため最初から、広報以外の業務にも積極的に関わる前提で入社しました。
試用期間の3ヶ月間は、コーポレートサイトの刷新と広報体制の土台つくりを進めながら、並行して社内のプロジェクト管理の仕組み化やNotionの整備といった業務改善にも取り組みました。
広報以外の業務に関わることで、社内の多様なメンバーとのコミュニケーション機会も増え、良いオンボーディングになったと思っています。
働き始めて印象的だったのは、人数に対するプロジェクトの多さと進捗の速さです。「この人数で本当にこれだけのことを同時に進められるのか」と驚きました。
農業、ロボット工学、AI、事業開発といった、各分野の高い専門性を持つプロフェッショナルが集まっているからこそ実現できるのだと感じています。
東京在住の私は基本的にリモートワークですが、Slack・Google Meet・Notionという標準的なITスタートアップのツール構成により、距離を感じることなく業務を進められています。
農業やロボットに関する活発な議論が飛び交うSlackは、日々刺激的です。
一方で、農業に直接関わる会社である以上、愛知県の農場に出張して農業研修を受けたり、今期の栽培終了時には皆で農場の片付けをしたりと、社員全員で体を動かす機会も頻繁にあります。これは農業スタートアップならではの魅力だと感じています。
前述の通り、まだ会社として整備されていない部分も多く、事業も完全に固まっているわけではありません。しかし、だからこそ自分で作り上げていく楽しさがあります。
このようなカオスを楽しめる人には、非常に向いている環境なのではないでしょうか。
トクイテンでは、未来の農業を一緒に作っていく仲間を募集しています。少しでも気になったら採用職種を覗いてみてください。