薄井青果で働くメンバーを紹介する企画。第4回は、薄井社長の元で多くの仕事をこなすベテラン義本さん。
「私、仕事頑張ったよね。」と感じることができる仕事にしたい
そのためのコミュニケーションを大切にしたい。
これまでの変化を多く知っている義本さんが描く薄井青果のこれからに迫りました。
-まずはご経歴について教えてください。
20歳の時にコープ石川で働き始め、28年間勤務しました。2016年末に退職し、少しばかり休んでました。でもその間に、重機の大型特殊やゆんぼなどの免許を取ったり、パソコン教室にも通っていました。その後の2017年の8月1日、薄井青果の子会社であるブランド北陸に入社し、今に至ります。
-大型特殊の免許などを取られていた中で、なぜブランド北陸を選んだのですか?
きっかけがあります。コープ石川を退職する7年前にコープほくりく事業連合を組織しよう。という話になり、その中で私は野菜のバイヤーということで出向しました。その時に薄井青果さんも取引がありました。
仕事をやっているうちに、ただ仕入れて売る。と言うのではなく、生産者さんの声を聞きながら、企画し、仕入れ、販売する。という流れにチャレンジしたいな。と思ってた時に、コープ北陸は決して、産地さんや生産者に近くはなく、ベンダーさんに繋いでもらって。と言う形が多い状況でした。
そんな時に薄井青果の子会社であるブランド北陸の話があり、直接やることができる。と言うことに魅力を感じて選びました。
-なるほど。それでは、ブランド北陸でのお仕事について、具体的にどのようなことをされているかお伺いできますか?
主に、産地さんとのコミュニケーションを大切にしながら、企画や仕入れを行っています。良いものはもちろんのこと、生産者から話を伺い、どうしても出てきてしまう見栄えがしないものについても産地応援をしたいと言う想いから企画し、販売できるように頑張っています。
ただ、消費者の方々にも色々幅があって、見栄えしないものは値段も少し安くなっている関係でそちらが先に買われてしまい、良いものが売れない。なんてことも。
そんな場合に備えて、限定数量で対応したり。色々と考えながら企画をしています。
-様々な消費者の方々がいらっしゃるかと思いますが、企画する時に気をつけていることなどはありますか?
おっしゃる通りで、消費者の方々の価値観が様々で、それに対して提供していくからこそ、ターゲットをしっかり考えないといけません。へービーユーザーは60-70歳で、物価や消費税の影響を理解しているため、安くて良いものを知っています。
なので多くの方々の普段の暮らしを想像し、その暮らしに役立てることができる商品を提供できるように意識しています。その際、私個人の価値観ではなく、すべての人の価値観にハマる価値観で動くようにもしていますね。
やはり、買ってもらえる人に喜んでもらえる商品でないと成り立たないので、そこは一番気にしているところです。
-義本さんがこの仕事で面白いと思う瞬間はどこですか?
やはり生産者の方や産地の方とお話ししている時が楽しいですね。ああしよう。こうしよう。こうしてもらえないだろうか。などのコミュニケーションを取っていく中で進んでいく面白さがあります。コミュニケーションの取り方にはポイントがありますが、それもまた面白いと思っています。
-薄井青果全体ですと若手が多くなっていますが、コミュニケーションやケアはどのように取り組んでいますか?
ここもまた生産者さんと同じで、彼らとのコミュニケーションを大切にしています。特に、社長の価値観を噛み砕いて、それを分かりやすいように伝えるなどのケアに入ってあげることが重要だと思っています。やはり経営者の視点は従業員の方々とは違う場合も多いですし、その間をうまくとりもてれば。と思っています。
-今後の目標についてお伺いできますか?
年齢も年齢なのでどこかでフィニッシュになるのかは考えなくてはならないですが、定年が来て引退するまでに、みんなが楽しく気持ちよく仕事ができる環境を構築することが一番の目標です。一日の仕事が終わった時に「私、仕事頑張ったよね。」と感じることができる仕事にしたいと思っています。
-最後に、若い人たちにアドバイスがあれば教えてください。
謙虚にやってもらえれば、きっと未来が待っています。わからないことは素直にわからないと言えることが大切です。自分ができない部分を表に出すことができれば、会社内で助けてくれる人がいる。そんな人同士は最高の仲間になれると思います。
インタビューからは、生産者とのコミュニケーションが大切であるのはもちろん、消費者の生活を想像するなど色々なところへの”慮る心”が本当に重要なのだな。と感じました。型にはめ込むのではなく、人に合わせて。少し手間がかかるかもしれませんが、これからの時代に逆に必要とされる可能性しかない。と思わせられました。義本さんありがとうございました!