2024年3月入社です。入社後1年半が経ちました。
その前からアルバイトでRITA出水麓の庭整備(主に草取りや草刈り)を行っていましたので、それも含めると3年少しの間、業務に関わらせていただいています。
正社員として宿の内部で働き始めると、やはりアルバイト時代では見えないことばかりで、思っているよりだいぶ大変でした。支配人である先輩、先にフロント仕事をしばらく続けているパートスタッフ、そして私の3人で日々を回していきます(現在は支配人と私の2人)。フロントを中心とする接客業務、さまざまな事務処理、清掃スタッフや朝食スタッフへの管理・指示など幅広い業務内容。さらに、たびたび起こる突発的な事案に対しての早急な対応も加わり、特に最初の半年くらいは目が回るほどでした。(いわゆる“マルチタスク”をせざるを得ない状況)
しかし時が経ち、業務に慣れてくると状況も変わります。なんだかんだでそういう環境が嫌いではない自分がいるのです笑。今やっている作業をこまめに変えることが案外悪くない。よく「マルチタスクは効率が悪い」という旨のセオリーがありますが、それをせざるを得ない人や状況もあるわけで、一律にそう言い切れないのだと身につまされて実感します。私は合っているのかもしれません。
やりがいを感じるとき。それはベタですが、お客様が喜んでくれる、笑顔になってくれる瞬間ですね。
お客様への丁寧な対応・サービスはもちろん行いつつ、個々のお客様がどういったことに喜んでくれるのかを察知して対応できるかがポイントです。私は自らが営んでいた古本屋の在庫の本を客室に置いており、それらを本好き、読書好きのお客様に滞在時の楽しみとして提供しています。またそれらをネタに、じっくり本について話しこんだりすることもあります。あるいは、本の知識やこれまでの経験をもとに「読書会」のイベントも開催しました。こういったことを、自分とそれらが好きなお客様の双方が満足するものとして続けていけたら、独自の魅力になっていくものと考えています。
地域の各事業者や、行政とも連携して仕事を進めていくのも独自の面白さを覚えますね。RITAという宿の大きな価値の一つです。宿周辺の武家屋敷エリアは出水市の代表的な見どころ地区でもありますから、外から訪れる人々を迎え入れる態勢を一丸となって強化していきたい。日々タッグを組んで取り組んでいます。
これからも、自分のよさを出しつつ、宿そして出水全体が活気づくように、楽しみながら歩んでいきたいですね。