はじめまして。ローランズ代表の福寿満希です。
「みんなみんなみんな咲け」というビジョンのもと、障害や困難と向き合う人が、働くことを通じて自分らしく花咲く。そんな世界をつくりたいと願い、仲間たちと一緒に日々ローランズを運営しています。
この記事では、私自身がどんな想いでローランズを立ち上げたのか、そしてどんな人とこれから一緒にローランズを育てていきたいのかについて、綴ってみたいと思います。
「あの子たちの夢は、なぜこんなに叶わないんだろう」
大学時代、私は特別支援学校の教員免許を取得しました。教育実習で出会ったのは、たくさんの夢を語ってくれる子どもたちでした。「お花屋さんになりたい」「ケーキ屋さんになりたい」「パイロットになりたい」・・・そんな笑顔にあふれた教室の景色とは裏腹に、障害をもつ子どもたちの就職率が15%程度という現実を知り衝撃を受けました。
夢があっても、それが叶わない社会。
そして、仮に働けたとしても、ほとんどが単純作業や選択肢の少ない職場ばかり。
「いつか、彼らの働く夢を実現できるような社会をつくりたい」
その気持ちは、私の中にずっと残り続けていました。
花に心を救われて、花を仕事にした
卒業後は、スポーツマネジメントの会社に就職しました。当時、仕事がうまくいかずに落ち込んでいる時期がありました。
そんなときに出会ったのが、「花」でした。
通勤途中のお花屋さんの前を通るだけで、何となく心がほっとするのを感じていました。カーネーションや、見たことのないクラスペディア。いろいろな花が咲く姿をみて、なんだか癒されていたんです。
週末にアレンジメントのレッスンに通い始め、展示会出店の機会をいただき、やがてギフトの依頼がくるようになり、2013年、ローランズを立ち上げました。
花を通じて、外に出るきっかけをつくれた
最初の数年は、本当に普通のお花屋さんとしての仕事をしていました。そんな中、転機になったのは、ある福祉事業所からフラワーレッスンの依頼を受けたときのことです。
そこで出会ったのは、精神障害と向き合う大人の方々でした。花のスキル習得力が高く、でもなかなか外に出られず、就職活動もうまくいっていない。その姿に、あの特別支援学校の子どもたちの未来が重なりました。
企業では「座っているだけでいい」なんて言われてしまっている。でも、そうじゃない。もっともっと誰かの力になれるはずなのに。
そう思って、フラワーレッスンに参加していた、時々頑張りすぎてしまうけど、優しくて、手先が器用なSさんをお誘いし、ローランズで一緒に働いてもらうことにしました。
それが、私たちが「障害のある人と共に働く花屋」へと踏み出した最初の一歩でした。
「これしかできない」人たちが、集まってつくる奇跡
2017年、ローランズにとって忘れられない仕事がありました。
寺田倉庫様に依頼を受け、天王洲で行った、大規模イベントの緑化装飾のプロジェクト。グリーンチームも、花チームも、当事者スタッフも、社員全員が関わってつくりあげた作品現場でした。
デザインのディレクションチームに加え、グリーンや資材を壁面に打ち込む専門チーム、打ち込みチームに資材を渡していく専門チーム、ケガがないよう足元を常に綺麗に保つクリーン専門チーム...複数の専門チームに「これしかできない=これならできる」人に入ってもらい、決められた日時までにみんなで大きな作品を作りました。
みんなでつくった瞬間は、本当に嬉しかった。
たった一人のすごい才能でつくる作品も素晴らしいと思います。でも、私が一番ぐっとくるのは、「これしかできない」という人たちが集まって、「これならできる」を確かめて、「それぞれの力を集結してひとつの素晴らしい作品を完成させること。それが本当に嬉しいし、尊いと思うんです。
どんな仲間と、これからのローランズを育てていきたいか
私自身ができることなんて、本当に限られています。でも、ローランズの仲間が増えれば、できることの範囲はどんどん広がっていきます。
いま、私たちは「ビジネスグロース職」や「ヒューマンサポート職」といった新しい仲間を迎えようとしています。とくにグロース職は、障害者雇用や福祉の経験がなくても全然大丈夫です。
「私も人の役に立ちたい、働くことを願う人の、夢を叶えることもっと」
それが、ローランズの仕事です。
大切なのは、人の話を聞けること。否定しないこと。可能性を信じること。
ローランズには、「人を咲かせるバリュー」があります。
花を咲かせるときに大切にしていた価値観や行動を言葉にしたものです。
それは、人を咲かせるときに大切にしたいことと同じであることに気がつきました。
「外に出れなかった人が、出れるようになった」
「誰かの役に立てる、って自信を持てるようになった」
「自分にしかできない仕事が見つかった」
そんな姿を、もっともっと増やしていきたい。
そのために、仲間を増やしていきたい。
いつか、特別支援学校のあの教室で出会った子どもたちの夢が、当たり前に叶う社会になりますように。
そしてあなた自身も、ここで花咲く一人になってくれたら、とても嬉しいです。