こんにちは!
「セルルックアニメーションっていったい何?」ではサブリメイションが得意としているセルルックアニメーションについて軽く説明させていただきました!
まだ読んだことのない方はこちらからどうぞ▼
内容を簡潔にまとめると、セルルックアニメーションとは「作画アニメの表現を守りつつ、3DCGならではの表現を取り入れたハイブリットなアニメ制作方式」です!
今回はそんな「3DCGならではの表現」を深堀りしていこうと思います!
①複雑なキャラクターの動きを表現できる
②自由なカメラワーク
③見た目の統一感を出しやすい
これらのメリットについて一つ一つ見ていきましょう!
①複雑なキャラクターの動きを表現できる
タイミングの細かなズレ、指先の伸び方の違いなどでキャラクターの個性が出てきますね。また、装飾品や髪の毛の揺れ、衣装の裾の広がりなど細かい部分ではありますが疎かにすることができないクオリティに直結するポイントがあります。作画の場合、複数人のキャラクターが登場するシーンでこういった部分を細かく描き込んでいくとどうしてもコストが大変なことになってしまいます!
3DCGアニメーションではベースアニメーションを1人分作成して、それを各キャラクターに適用するということも可能です。このままではコピーした動きになってしまいますが、ベースがある状態で個々のキャラクターの個性や癖などにフォーカスをあてた作り込みができるので、より細かな表現に時間をかけることも可能なんです!
②自由なカメラワーク
遠くからゆっくり近寄る、キャラクターの周りをカメラがぐるっと360°回る、こういったカメラワークは言葉では簡単ですし、実写映像でも特に問題なく撮れます。ところが、作画アニメの場合は2D(平面)であるために技術的なハードルが高くなってしまいます・・・。
3DCGアニメーションではキャラクターだけでなく空間そのものを3DCGで作成するので、背景のモデルがある限り、カメラワークにはほとんど制限がありません。そのためダイナミックなカメラワークを採用しやすいのも特徴の一つです。
ドローンなどの特殊な機材も不要なので実写よりもカメラワークの自由度は高いとも言えるかもしれません!
③見た目の統一感を出しやすい
作画アニメではスケジュールの都合上、複数人の作画監督さんが立つこともよくあります。その場合、同じキャラクターでも微妙に見た目に違いが出てしまうのですが、3DCGアニメーションでは同じ3DCGモデルを使用するので見た目の違いはなくなります。
そして、3DCGアニメーションならではの工夫もあります!
わかりやすい例として、あえて3DCGモデルのパーツのバランスを変えて、迫力や躍動感が感じられるような表現を行うことで作画アニメで見られるようなダイナミックな構図を再現するという工夫があります。
文章だけだと分かりにくいので、こちらをどうぞ!▼
<『シキザクラ』EP01「希望/START」 カット23より>
2021年10月に放送されたサブリメイションのオリジナル作品である『シキザクラ』第1話のワンシーンです。
このカット、3DCGツールである3dsMaxの作業画面で確認してみるとこんな感じになっていました!
右腕が異様に長いですね!?
これは遠近感を強調するための工夫で、通常の3DCGモデルのままでは手前の手が小さく見えて迫力に欠けるので、あえて腕のパーツを伸ばしていると教えてもらいました!
作画とは少し手法が違いますが、こういった表現は”嘘パース”とも言われています。
【おわりに】
今回は3DCGのできることをまとめてみました!いかがでしたでしょうか?アニメ作品制作の裏側が少しでも見えたのであれば幸いです。
アニメを観ている方の中には3DCGが使われている作品を苦手としている方もいるかもしれません。作画アニメへとさらに近づけるべくサブリメイションのセルルックは日々進歩していますので、温かい目で見守っていただければと思います。同時に、3DCGならではの表現も研究しています!
ここまでご覧いただき、ありがとうございました😄
📢サブリメイションからのお知らせ
現在23卒の3DCGデザイナーの募集は受付期間外となります。2022年10月3日(月)より受付再開いたしますので、もうしばらくお待ちください。
なお、23卒制作進行の募集は終了いたしました。ご了承ください。
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