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「何とかなるんだよ」と伝えられる存在でありたい。

徳 若菜|Wakana Toku

大学卒業後、大手海運会社よりキャリアをスタート。
収益力強化をミッションに、新規案件の獲得から物流ネットワークの最適化まで一貫してリード。
その後、主要クライアントのデータ分析からロジスティック戦略の策定・実行までを手掛けるコンサルティング業務に従事。
株式会社アサインに参画後はハイエンド層の営業経験者に特化してキャリア支援を行いながら、コンテンツマーケティングの責任者として戦略方針の策定から企画運営まで一貫して担い、インハウス化を牽引。



よろしくお願いいたします。まず、現在のエージェントとしての活動についてお話をうかがえますか。

よろしくお願いいたします。
現在、営業職のキャリアアップ支援および営業職へキャリアチェンジを目指す方の支援をしています。

日々、エージェントとして転職者と向き合う中で感じることは、自分のキャリアに自信を持っている方が少ないということです。

アサインでは、一般的にサポートが手薄になる若手に特化してキャリア形成を支援していますが、若手の方から、
「スキルがなく、自分にできることがあるのか不安です」
「もっと仕事に打ち込みたいけれど、自分に何が向いているか分かりません」
など、キャリアに対する不安をよくご相談いただきます。

しかし、エージェントとして客観的に見ると、その方が気が付いていないだけで全ての人が5000点の強みをもっていて、それをキャリアに活かしきれていないだけだと感じます。

例えば、自分のこと以上に他の人の活躍を喜べる共感性の高さであったり、組織のリスクを回避するような冷静な判断ができる慎重さなどさまざまですが、その人にしかない強みをキャリアに活かすことができれば、他の人では到底叶わない活躍ができます。

だからこそ、求職者の方だけでは描けないキャリアをエージェントとして一緒に考え、これからのキャリアに希望を感じ、少しでも前向きにキャリアに向き合ってもらいたいという思いを込めて面談に臨んでいます。

キャリアを積み重ねた30代以降の方よりも、先が見えないからこそ不安を抱えている若手の方は多いですよね。エージェントとしての活動で、日々意識していることはありますか。

キャリアが実現されるまで伴走して初めて、エージェントとしての介在価値があるということは常に胸に留め意識しています。

以前、ご支援させていただいた方で、非常に難しい状況に直面されている方がいました。
新卒で入社された企業では、会社都合で早期の退職、その後就職した企業ではその方が目指すキャリアの方向からはかなり遠い場所にいました。

歩んできたキャリアに自信を持てない中でご相談いただきましたが、転職活動のサポートをさせていただき、結果的には商材に縛られず営業力を体系的に身に着けられるセールスのアウトソーシング企業に転職されました。

「労働環境が改善した」といった足元の課題が解決されることも非常に重要です。それだけではなく、「もう一度挑戦したいと思う環境にいけて、キャリアに前向きになった」と、自らの可能性に期待をしている姿を見れたときに、その方の個性や可能性が発揮されることをサポートできたのではないかと感じられます。

また、ご転職後もキャリアプランに関するご相談はもちろんのこと、転職先での動き方や営業戦略の設計やロールプレイングの相手まで、その方の活躍をサポートするために伴走していきたいと考えています。

「点」での転職支援ではなく、「線」でのキャリア支援だからこそ、エージェントとして高い価値が提供できると信じています。

なるほど。その方にとって正しい選択をサポートすることは非常に難しいと思いますが、面談ではどのようにキャリアを描いていますか。

その方の「好き」で「得意なこと」がつまった価値観をキャリアに活かすのはもちろんですが、仕事で成果を出すためにどのような成長をしていくタイプかは正しく捉えるようにしています。

過去の成長体験から、
・多くの打席に立って、バットを振り続けるか
・良い見本から成果の出し方を学ぶのか 
など、その方に合った成果の出し方は異なります。

その上で、ではどういった環境で働くことが良いのか、どういった経験・スキルが必要であるかなど棚卸しをして、キャリアプランを描きます。

しかし、キャリアプランを描いてもそれをスタートすることができなければ、意味がありません。
「転職支援」ができて初めて「キャリア支援」をおこなえるチケットを手に入れられるため、その方がいくべき企業から内定をもらえるように選考対策にも力を入れています。

未経験から営業職にキャリアチェンジを目指す方など、チャレンジになる転職活動をサポートさせていただくことになるからこそ、その方の良さが120%活きる選考対策を何度も行わせていただきます。

私自身、転職活動をしているときは100回以上模擬面接を録画して練習を重ねました。そういった体験談をお話しながら、二人三脚で進んでいる感覚があります。

一人でやることは確かに大変ですが、エージェントが傍にいるからこそできることもあると思っているんですよね。

徳さん自身が転職を経験されているからこそ、伝えられることもありますよね。
エージェントとしての展望を教えてください。

私自身が個性や可能性を発揮して働くことを体現したいです。その楽しさや難しさに私自身が挑み続けているからこそ伝えられると思っています。

今のキャリアに不安を感じている人に対して、正しく努力し続ければ「何とかなるんだよ」と伝えられる存在でありたい。

私がエージェントとして挑み続ける理由のように、転職者の方にも心からわくわくできる目標をもっていただくことができたら、それはきっと豊かな人生になると思います。

そのために、これからも一人一人に向き合っていきたいと思います。


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