はじめに
こんにちは!システムエンジニアの内堀です。
去る8月13日、株式会社Sun Asterisk(Sun*)様と合同で技術勉強会を開催しました。本記事では、当日の様子や発表内容について詳しくレポートさせていただきます。
両社のエンジニアが集い、技術的な知見を共有し合う有意義な機会となりました。ネイティブアプリ開発から生成AI活用、そしてキャリア戦略まで、幅広いトピックが取り上げられ、参加者全員が新たな学びを得ることができました。
イベント概要
開催日時: 2025年8月13日(火)19:00〜21:00
会場: 株式会社Sun Asterisk様 東京オフィス
形式: LT(ライトニングトーク)形式での技術勉強会
本イベントは、両社のエンジニア間での親睦を深めることを目的として企画しました。各社から2名ずつ、計4名のエンジニアが登壇し、それぞれの専門分野や興味深いトピックについて発表を行いました。
以下に、発表内容の概要をご紹介いたします。
発表内容概要
1. モバイルアプリ技術選定101
登壇者: Sun* 鈴木 崇史氏
概要:鈴木氏からは、モバイルアプリの技術選定における重要な指標と判断基準について発表いただきました。プロジェクトの目的と周辺環境(プロダクト・チーム規模、メンバーの経験値)を総合的に評価することの重要性を強調されました。フルネイティブ開発とクロスプラットフォームフレームワーク(React Native、Flutter等)それぞれのメリット・デメリットを実例を交えて解説し、最終的にはプロジェクトの目的と環境に最適な選択をすることが成功の鍵であると述べられました。
2. Flutter採用の葛藤と決定軸
登壇者: ASSIGN 白井
概要:弊社の白井からは、ASSIGNアプリにおけるFlutter採用の経緯と成果について発表しました。2021年の採用当初は開発者1名という組織制約の中、Flutterコミュニティの成熟度が後押しとなり導入を決定しました。2025年現在は、Flutterのパフォーマンス向上とUI/UXの信頼性の高さから積極的にFlutter採用を続けており、今後はアーキテクチャ改善、パッケージ最新化、AI活用を通じて、より強固なキャリアプラットフォームの構築を目指していく旨を発表しました。
3. Sun*でのAI活用事例
登壇者: Sun* 和泉 春香氏
概要:和泉氏からは、Sun*における実際のプロジェクトでのAI活用事例について発表いただきました。toB業務アプリやtoCスタイリングアプリなどの開発でCursorやDevinといったAIツールを活用した経験を共有いただきました。AIが特定のUIや要件を持つアプリの完全な再現は難しいこと、Vibe Coding(AI任せ)は効率が悪いこと、人間によるコードレビューがボトルネックになることなどの課題に言及されました。「AIリーダブルなコード」の必要性など今後の開発への示唆を得ることができました。
4. 5000人の転職データ分析で解明「ハイエンドエンジニア」のキャリア戦略
登壇者: ASSIGN 須永
概要:弊社の須永からは、5000人以上の転職データを分析して見えてきた、ハイエンドエンジニアのキャリア戦略について発表しました。キャリア早期の方向性決定、マネジメント経験とハイレベルスキルの重要性を強調し、ハイエンドエンジニアを5つのタイプに分類して解説しました。AI時代においては、AIに代替されない能力ではなく、AIによって生み出せる価値に集中し、自身の役割を明確にすることが重要だと提言しました。
懇親会の様子
LT発表後は、軽食とドリンクを囲んでの懇親会を開催しました。発表内容についての質問や、両社のエンジニアリング文化についての意見交換など、活発な交流が行われました。
特に盛り上がったのは、Flutter採用についての技術選定の議論でした。両社ともにクロスプラットフォーム開発の経験があり、Flutterとネイティブ開発との使い分けなど、実践的な知見を共有することができました。また、AI駆動開発についても、実務での活用方法や、組織的な取り組みについて、具体的な事例を交えながら意見交換を行いました。
さらに、事業に対する考え方や生成AIを前提にした組織作りについても熱い議論が交わされました。AI時代におけるエンジニアの価値創出についても、参加者それぞれの視点から意見が出され、学びの多い懇親会となりました。
Sun*の参加者からのコメント: 「社外のエンジニアの方々とコミュニケーションする機会は限られているため、今回のような場は本当に貴重でした。特にFlutterやAI駆動開発について、実際の導入事例を基にした意見交換ができたことは大きな収穫でした。また、技術的な話題だけでなく、事業に対する考え方や組織作りについても幅広く議論できたことで、新たな視点を得ることができました。」
おわりに
今回の合同勉強会を快く共催いただき、素晴らしい会場をご提供いただいた株式会社Sun Asterisk様に心より感謝申し上げます。
今後の開催予定
このような技術勉強会は、今後も不定期で開催していく予定です。次回はより具体的なテーマを設定し、特定の技術領域について深く掘り下げる形式での開催も検討しています。開催が決まり次第、connpassにてイベント情報を公開いたしますので、ぜひフォローをお願いいたします。
勉強会タイアップ募集
他社様との技術勉強会の共催も積極的に検討しております。技術交流にご興味のある企業様がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお声がけください。
お問い合わせはこちら