徳島の食文化に触れると、これまで「贅沢品」だと思っていたものの定義が変わるかもしれません。徳島に暮らし始めて最初に驚くのが、スーパーに並ぶ食材のレベルだ。
全国屈指のシェアを誇る「すだち」をはじめ、鳴門の渦潮に揉まれた鮮魚、阿波尾鶏、そして瑞々しい野菜の数々。徳島では、こうした一級品の食材が驚くほど身近に、そして手頃な価格で食卓に並びます。スーパーに並ぶ地産地消のコーナーは、まるで高級料亭の仕入れ先のようなラインナップ。都会で高いお金を払って手に入れていた「鮮度」が、ここでは当たり前の日常として存在しています。この「食の質の高さと生活コストの低さ」が、徳島での暮らしを丁度良いものにしてくれます。
外食ひとつとっても、その魅力は尽きません。地元の人に愛される徳島ラーメンの店から、地産地消にこだわったイタリアン、さらには古民家を再生した隠れ家的なレストランまで、選択肢は実に多彩です。華美すぎる高級感ではなく、素材の良さを最大限に活かした「本当に美味しいもの」を気負わずに楽しめる環境。気取らず、背伸びせず、それでいて心から満足できる食体験。日々の食事が豊かになれば、自ずと暮らし全体の幸福度も底上げされます。
東京で一人暮らしをすると、駅から徒歩15分のワンルームでも家賃は7万、8万が当たり前。駐車場を借りようものなら、それだけで月に3万円が飛んでいく。収入はそこそこあるはずなのに、なぜか手元にお金が残らない。その正体は、都会の「固定費」だ。
徳島に来ると、まずこの固定費が一気に下がる。同じ家賃で広々とした3LDKに住める。駐車場付きは当たり前。物件によっては庭まで付いてくる。部屋の広さに対して「こんなに安くて大丈夫なのか」と心配になるくらいだ。
もちろん、収入の水準は都会と比べれば下がるケースもある。ただし、それ以上に支出が減るので、結果として手元に残るお金は変わらないか、むしろ増えるという人が多い。「年収は下がったのに、貯金が増えた」という移住者の声は、決して珍しくない。
家賃や物価が抑えられる分、趣味や自分磨きに投資する余裕も生まれるでしょう。経済的な安心感と、身体が喜ぶ食生活。この両輪が揃っているからこそ、徳島での生活は長く、心地よく続いていく。そんな丁度良い豊かさが、ここには根付いています。