Red Hatは、世界をリードするオープンソース・ソリューション・プロバイダー。アメリカに本社を構え、40カ国以上でRed Hat Enterprise Linux、ハイブリッドクラウド・インフラストラクチャ、ミドルウェア、アジャイル・インテグレーション、クラウドネイティブ・アプリケーション開発、運用管理および自動化などのソリューションを提供しています。
レッドハットコンサルティングサービスは、Red Hat 製品に関する深い専門知識と、ベストプラクティスを提供しています。お客様が直面する複雑な技術課題を解決し、ROI(投資対効果)の最大化とリスクの最小化を実現するために、戦略策定から設計・運用まで一貫して伴走し、支援します。
今回登場するのは、コンサルタントのHayato. Kさん。主にPlatform Engineeringの領域で活躍する彼に、レッドハットに入社したきっかけや現在の業務などについて詳しくお話を伺いました。
<プロフィール>
Hayato. K
Consultant
国内大手IT企業へ新卒入社し、バックエンドエンジニア、SRE、エンジニアリングマネージャーなど様々な役職を経験。CtoCコマース、ゲーム、社内プラットフォームと多岐にわたる領域に携わった後、レッドハットへ入社。現在は主にPlatform Engineeringの領域でお客様を支援する役割を担っている。
趣味は中高時代に経験したテニスを週2回楽しむほか、サッカー観戦にも足繁く通う。また、可愛いものを集めることが好きで自宅には約30体のぬいぐるみをコレクションしている。オリジナルキャラクターを刺繍した服を作るなど、クリエイティブな一面を持つ。
── 最初に、レッドハットへ入社したきっかけを教えてください。
きっかけは、レッドハットへ転職した前職の同期からの話でした。彼とは前職時代から非常に仲良くさせてもらっていて、定期的に飲みに行っていたんです。
その席で日々の業務について率直な話を聞くうちに、レッドハットには個人の裁量が大きく、堅苦しさのない自由な環境があるのだと感じました。何より彼自身がとても楽しそうに働いていたので、自分にも合いそうな会社だなと自然に興味を持つようになりました。
ただ、自由があるということは、同時に大きな責任を持って仕事を進める必要があるとも認識していました。たまたまその話を聞いたのが「別の世界も見てみたい」と考え始めていたタイミングだったので、そうしたプロフェッショナルとしての厳しさも含めて、チャレンジしてみたいと感じました。
── 自身の業務経験がレッドハットのコンサルタント職にマッチしていると感じたところもあったのでしょうか?
そうですね。前職の国内大手IT企業では、新卒入社から本当に様々な役職を経験させてもらいました。バックエンドエンジニアから始まり、SRE、そしてエンジニアリングマネージャーなどです。携わった領域も、CtoCコマースやゲーム、社内プラットフォームと多岐にわたります。コンサルタント職はお客様に技術的なレクチャーやプロジェクト方針の提案をする必要がありますが、これまでの業務経験が活かせるのではないかと感じました
またRed Hatはコミュニティ活動を非常に大切にしているという印象がありました。実は私自身も、前職時代から技術カンファレンスへの登壇や、コミュニティ活動のサポートなどを積極的に行っていたんです。
Red Hatが大事にしている価値観と、私がこれまでに行ってきた活動やマインドセットの側面もマッチするのではないかと感じ、選考を受けることに決めました。
── 現在のレッドハットでの役割や業務について教えてください。
現在はコンサルタントとして、お客様のプラットフォーム開発やその運用の支援を行っています。それに加えて、開発プロセスの改善や、スクラムなどの実践的な開発手法を定着させるための支援も担当しています。特に最近は、Platform Engineeringを推進されているお客様を担当することが多くなっています。
航空業界大手のお客様と歩んだ変革の1年
── これまで経験した中で、特に印象に残っているプロジェクトはありますか?
航空業界大手のお客様を支援したプロジェクトが、非常に強く印象に残っています。私が参加してから約1年になりますが、Platform Engineering領域で目覚ましい成功を収めた事例の一つです。
そもそもPlatform Engineeringは、開発者が本来注力すべき「ユーザーへの価値提供」に集中できるよう、開発環境を整える取り組みです。この1年間でそうした環境作りを形にできたことで、お客様からも非常に高い評価をいただき、まさにコンサルタント冥利に尽きる思いです。
── 素晴らしいですね。それほどの成功を収めた背景にはどのような要因があったのでしょうか。
この成功には、大きく分けて3つの要因があると考えています。
1つ目は「お客様との信頼関係」、2つ目は「お客様の躍進」、そして3つ目は「Red Hat社内での緊密な連携」です。
なかでもプロジェクトを成功に導くにあたって一番大切な要因が、「お客様との信頼関係」でした。お客様が目指していることを実現し、困っていることを解消するためには、本音で話し合える関係性があるかないかで達成難易度が大きく変わってきます。
お客様のチームが主体的に課題解決に取り組める環境をつくるためには、私たちが一方的に解決策をご提示するのではなく、一緒に悩みながら手を動かすパートナーとして認めていただく必要がありました。そうした対等で深い関係性を構築できたことが、最大の成功要因だと考えています。
── 1つ目の「お客様との信頼関係」を築くために、具体的にはどのようなことを意識されていたのでしょうか。
具体的な取り組みとして、毎週対面でスクラムイベントや勉強会などのミーティングを行っていました。20名近くのお客様とRed Hat社員が同じ場所に集まるこの対面ミーティングのなかで、お客様の言語化されていない期待値や、現場に潜むリスクをいち早く察知し、きめ細かな支援ができるように常に心がけていました。単にタスクを進めるだけでなく、行間を読むコミュニケーションが重要になります。
例えば「Red Hat製品の◯◯機能がちょっと使いづらいんだよなー」という声を耳にした際には、すぐさま社内のプロジェクトメンバーや製品チームと連携し、カスタマイズ方法や別の方法をプロアクティブに提供できるように準備しました。
このように課題やリスクが顕在化する前に素早く対処することを心がけ、先を見据えた支援を行うことで少しずつ信頼関係を築くことができたと考えています。
また、ミーティングの前後や休憩中には雑談を交え、最近見た映画の話で盛り上がることもありました(笑)。そうした何気ない会話を通して、いざという時に困りごとを相談しやすい雰囲気作りを心掛けていました。
── 2つ目の「お客様の躍進」について教えてください。
はい。実は、私がこのプロジェクトに参加したのは、ちょうどお客様側でPlatform Engineeringに関する新しい組織が立ち上がったばかりのタイミングでした。そのため、まずはチームビルディングの基礎や、「そもそもPlatform Engineeringとは何か?」といったディスカッションから一緒にスタートしました。
そこからRed Hatの製品支援だけでなく、お客様の目的に合わせて知識・スキルのレクチャーやプロダクトデザインのWS、開発の伴走など、多角的な支援をさせていただいた結果、お客様のプロジェクト推進における成熟度がみるみる高まりました。現在では社内の多くの方が利用するプラットフォームの開発と運用を手掛けられるまでに至っています。
さらに、こうした1年間の取り組みがフロントランナーとして評価され、AWS SummitやKubeConといったトップクラスの技術カンファレンスへの登壇も果たされました。この素晴らしい変革の軌跡を、社内外へ堂々と発表する後押しをさせていただけたことは、私にとっても大きな誇りです。
── 3つ目の成功要因である「Red Hat社内での緊密な連携」についても教えてください。
プロジェクトには、様々な職種のレッドハット社員が関わっています。メインとなるのは営業、SA,、TAM、PM、そして私たちコンサルタントですが、コンサルタントの中でも各々の得意分野は異なります。
例えば、私の得意分野はアプリケーション開発やそのプロセス、Platform Engineeringに関する製品知識などです。一方で社内には、アジャイルやスクラムの専門家、プロダクトデザインやAIのスペシャリストなど、多様な人材が揃っています。
お客様の抱える複雑な課題に対して、一人の力ではなくスペシャリストたちが互いの強みを活かし、協力し合って最適な支援を提供する。そういった緊密な連携力がこのプロジェクトにおける大きな成功要因の1つであると考えています。
様々なスペシャリストと共に成長できる環境と外資系ならではのグローバルなスケール感が魅力
── レッドハットで働く上での魅力や、やりがいについてはいかがでしょうか?
先ほどの話と少し重なりますが、一番の魅力はお客様を支援する過程において、社内の様々な領域のスペシャリストから高度な知識やスキルをどんどん吸収していけることです。これは私自身の今後のエンジニアキャリアを考える上でも、非常に大きなメリットに感じています。
また、お客様の高い期待に応えるためには、自分自身も常に幅広い知識やスキルを身につけていく必要があります。多様なお客様の最前線のプロジェクトに触れながら、自身もハイスピードで成長していくことができる環境は、面白さと大変さの両方を兼ね備えていると考えています。
── 初めての外資系企業勤務とのことですが、「外資系ならでは」の魅力を感じたポイントはありますか?
やはりグローバルな環境を直接肌で感じられることです。社内イベントに参加するために海外出張に行ったり、海外の製品開発チームと直接ミーティングを行ったりする機会が豊富にあります。
普段の業務の中で英語を使う機会も多く、世界中の優秀なエンジニアたちと国境を越えて繋がれるというのは大きな魅力です。これはRed Hatのようなグローバル企業ならではの醍醐味かなと感じています。
── 入社後、戸惑ったことや大変だと感じたことはありますか?
自分の仕事の成果や現場で得られた知見を、周囲に向けて積極的に発信していく必要があることですね。いわゆる「発信力」が求められる環境だと感じています。
ただ黙々と業務をこなしているだけでは、そこで得た成功体験やノウハウが自分やプロジェクトチームの中だけで完結してしまいます。Red Hatには多様なスペシャリストがいるからこそ、自分の取り組みを社内に共有し、組織全体の知見として蓄積していくことが非常に重要なんです。
入社した当初は、自分の実績を伝えることを「単なる自己アピール」のように感じて戸惑うこともありました。しかし、自分が発信した事例が他のコンサルタントの助けになり、ひいてはお客様へのより良い価値提供に繋がっていくのを実感するようになりました。今では、組織全体で成長し合うためのポジティブで不可欠な活動だと考えています。
企業の垣根を越えて知見を共有する「Platform Engineering 座談会」を主催
── お客様同士が知見を共有できる座談会を主催されていると伺いました。そちらについても教えてください。
はい、Platform Engineeringに取り組んでいるお客様を集めて、「Platform Engineering 座談会」というイベントを定期的に主催しています。
きっかけは、昨年のRed Hat Summit: Connectに向けて準備をしていた時のことでした。セッションの事前準備として、登壇されるお客様同士でディスカッションする場を設けたところ、実際の取り組みの中で生まれたリアルな知見や悩みなど、当事者ならではの濃い議論がなされ、ご参加いただいた皆様には非常にご満足いただきました。またその事前準備を経たことにより、本番のセッションでは Platform Engineering に取り組むお客様だからこそわかった実践知を提供することができ、聴講に来た方々のアンケートでも大好評をいただきました。
このような経験から、一般的な1対多のカンファレンスや勉強会ではなく、多対多でなるべく全員が発言機会を持てる形のイベントに、参加者にとっての新たな価値があることに気がつきました。また、これは多様なお客様との接点があるRed Hatだからこそ開催できるイベントだと考え、定期開催に至りました。
── 座談会に参加されたお客様から反響はありましたか?
はい。お客様からは非常にポジティブなフィードバックをいただいています。「他社も同じような課題を持っていることが分かった」であったり、「他社の具体的な取り組みから新しい気づきを得られた」といった声を多く耳にします。
さらにお客様のPlatform Engineeringの取り組みにも良い刺激を与えており、小規模なチームで実施していたPlatform Engineeringの取り組みを大規模な自動化・モダナイズへと拡大した取り組みや、開発者の認知負荷を低減するために開発環境の標準化を目指す取り組みなど、様々な効果が生まれております。
また、こうした場での発表や交流は、参加される若手メンバーの方々にとっても素晴らしい成長の場になっているともお聞きしています。普段の業務では得られない刺激を受け、モチベーションを高めて帰られる姿を見るのは主催者としてとても嬉しいですね。
コンサルタントとしてなにより重要なのは「真摯なコミュニケーション能力」
── これまでの業務経験から、レッドハットのコンサルタントにはどのようなスキルや人物像が求められると思いますか?
昨今の技術は移り変わりが激しいので、自己学習する習慣は必要ですね。Red Hat 製品やAIなど、広くアンテナを張って、楽しんで学んでいくことができる方はマッチすると思います。
一方でお客様と信頼関係を築くための「真摯なコミュニケーション」が取れることも重要ですね。やはり仕事の根幹は人と人との関わりなので、これが簡単なようで最も難しく、かつ一番大切な要素だと考えています。
例えば、リスペクトを持った対話ができることや、専門家だからといって上から目線にならず、常にお客様の立場に立って物事を考えられる姿勢が求められます。
さらに、良いことも悪いことも隠さずに伝えるコミュニケーションができることも欠かせません。現場でお客様に真のパートナーとして認めていただくには、そうした誠実さが不可欠だと思います。
── 最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。
レッドハットに興味をもっていただき、ありがとうございます。
現在、レッドハットではPlatform EngineeringやAI関連など、お客様のビジネスの根幹を支えるようなエキサイティングなプロジェクトがどんどん拡大しています。それに伴い、私たちと一緒に最前線で変革を支援してくれる仲間を絶賛募集中です。
自由で裁量のある環境の中、優秀なスペシャリストたちと切磋琢磨しながら成長できる素晴らしい職場です。みなさまとレッドハットで一緒に働ける日を、心から楽しみにしています!