こんにちは!AABの宮本です。
AABの社員それぞれがどんな仕事をしているのか、どんな働き方をしているのか、イベントの企画制作の醍醐味とは? …などなど、様々な話を伺い、公開する「スタッフインタビュー」。
今回の【Ep.8】では、ベトナム ハノイオフィスのブランチマネージャーである 五十嵐 珠実さんに話を伺いました。ハノイオフィスのマネジメントも担当している五十嵐さんの入社の経緯は少し特殊なようです。。どのような形で今の仕事にたどり着いたのか、よろしければご覧ください。
「海外で活躍してみたい!」「イベント業界や企画制作に興味はあるけど経験がない・・」と思われている方などの参考になればと思います。
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AAB STAFF Interview /【Ep.8】五十嵐 珠実さん
ー 五十嵐さん、まずは簡単な自己紹介をお願いします!
五十嵐 珠実:
2017年にフラっとベトナムに来たところをAABに拾っていただく形で入社し、今年8年目になります。
ベトナムに来るまでは、18歳で上京して音響の専門学校を2ヶ月で辞めてから、とにかくずっと東京をフラフラしていました。小劇場の制作から始まり、舞台、映像、広告、展示会、イベントスペースなどの運営など、いろんなジャンルのざっくりと「制作」と呼ばれる仕事を一通りやってきました。
ー そんな五十嵐さんがベトナムに興味を持った/ベトナムに渡ったきっかけって何だったんですか?
五十嵐 珠実:
30歳を超えた頃に、仕事や生活など色々なことに疲労と飽きを感じて、あまり深くは考えずに心機一転するつもりでベトナムに来ました。新宿の飲み屋で隣にいた人が「ホーチミンとセブなら英語ほぼ話せなくても日本人の仕事があるらしい」という、かなり適当でいい加減な情報だけを頼りにホーチミンに来ました。帰りの航空券は捨てるつもりで、往復航空券とホテル3日間分だけ予約して入国しました。仕事先も家も決まっていないのに、なぜか住むことだけは決めていたんです。笑
ー AABに入社を決めた理由はどういうものですか?
五十嵐 珠実:
ベトナムに来てすぐ、当時日本で時々お仕事をしていた制作会社の方にAABを紹介してもらい、現地で面接をしてもらいました。面接した翌々日には出社するというスピード入社でした。今までやってきたような仕事だったので、あまり細かいことにはこだわらず、入社を決めました。
ー 翌々日に入社!それはめちゃくちゃスピード入社でしたね。。。
入社前と入社後でギャップはありましたか?会社の雰囲気や環境・社員たちはどんな感じでした?
五十嵐 珠実:
何も考えずに入社したのでギャップはなかったです(笑)。
社内のスタッフはみんな優しいです。日本にいるスタッフもベトナムスタッフも優しくて穏やかな人が多い印象です。私が一番穏やかじゃないのかもしれないです。笑
外から見るとハードで厳しい仕事に思われますが、とにかく自由なので、やるもやらぬも自分次第という感じが、自分軸で動けるタイプの人には、とても波長の合う会社だと思います。
お客様の目的に合った答えを模索しながら形にしていく
そこが面白くもあり難しい イベント企画制作
ー では、続いては、五十嵐さんのお仕事について聞かせてください。
現在在籍している部署やチームのご紹介をお願いします。
五十嵐 珠実:
ベトナム担当です。ベトナムオフィスはホーチミン・ハノイに分かれていて、私は今はハノイ在住で、元々はホーチミンにいました。ハノイに来てからは主に北部案件を担当しています。忙しくなるとホーチミンもハノイも関係なく行き来して仕事をするという感じです。
ー 部署やチーム内にて担当されているのはどのような仕事ですか?
五十嵐 珠実:
ベトナムで開催される「日本」に関連したイベントの企画・制作業務を担当しています。在ベトナム日系企業様の周年記念式典や、日越関連式典、日本産品プロモーション、フェスティバル運営、展示会出展サポート、セミナーなど、クライアントのご担当者が日本人になるものを主に担当しています。
ー 仕事の全体的な流れは?
五十嵐 珠実:
イベントのご相談はもちろんですが、ベトナムに関連する多種多様なご相談をいただきますので、まずはお客様からのお話を伺い、目的や予算に合わせてプランニングを行い、実際にAABでのお仕事が決まってからは、推進管理、手配、実施、報告という感じで進めていきます。あとは企画競争などにエントリーすることも多いので、日本の企画チームと一緒に企画書作りなども主な業務の一つです。
ー どのようなところに仕事のやりがい・おもしろさを感じていますか?
五十嵐 珠実:
イベントの仕事といっても、AABの取り扱うイベントの仕事は、好きなイベントを主催するというものではないので、常にお客様の目的に合った答えを模索しながら形にしていくという仕事なので、過程がとても難しく、またそこが面白い部分でもあります。
ー これまででいちばんで大変だった仕事は何ですか?どういった点で苦労しましたか?
五十嵐 珠実:
ベトナムに来たばかりの頃は全部が大変でした。
言葉もそうですが、ベトナム人スタッフとの仕事の進め方の違いや考え方の違いなど、それによって起こるトラブル対応に走り回っている日々という感じでした。笑
また、繁忙期はとにかく体力勝負なので、年々体力がもたないというのが一番大変です。疲労困憊。
あとは色々ありますが、トラブルがつきものみたいな仕事ではあるので、大変という感じではないです。
ー 最も嬉しかった仕事のエピソードを教えてください。
五十嵐 珠実:
何度もお仕事の依頼をいただいたり、仕事が完了した後に、「AABに頼んでよかった」と言う言葉は、何度言われても嬉しいですし、気持ちも引き締まります。
ー 仕事をするうえで心がけていること・大切にしていることはなんですか?
五十嵐 珠実:
「一旦寝かす」「粘る」は大切だなと思っています。一度は皆でそう決めたけど、そういう話になったけど・・なんかモヤつく時ってあるので、そういう時は一度立ち止まって、点検をするとか、俯瞰で見てみるとか、結構大事だなと思います。そういう小さいモヤモヤが後々大きなトラブルになったりする事はよくあるので・・
ベトナムで日本のものやことをPRする際は、定番の日本のイメージを大切にするべき場面とそこにこだわりすぎてはいけない場面、それを的確に見分けることを意識していますが、難しいです。
ー 業務を通して身についたスキルや成長できたと思う点にはどういったものがありますか?
五十嵐 珠実:
「周りに助けを求める」ことが出来るようになったことですね。
昔は「助けて」「手伝って」「できない」「無理です」のような事を、自分から言うのがとても苦手でした。でも、言わないと余計迷惑かかるので・・笑 SOSはとにかく早めに。出来ないことは出来ないと言うってとても大事だと思いました。
ハノイオフィスのスタッフは家族みたいな
言いたいことは言い合い、お互いを尊重する間柄
ー 続いて、五十嵐さんのいるハノイオフィスについて教えてください!
五十嵐 珠実:
AABとしては2006年頃からベトナムで仕事をスタートし、2010年にホーチミンに現地法人を設立。ハノイオフィスはその後の2013年に設立されました。仕事のその年や時期にもよりますが、ハノイオフィスの場合は、現地で直接いただくお仕事が8割、残りは日本側のAABと一緒に進めるプロジェクトなどをやっています。
ー ハノイオフィスのスタッフ(人数や年代)やオフィスの雰囲気について教えてください。
一緒に働く社員たちはどんな方が多いですか?
五十嵐 珠実:
ハノイオフィスで一緒に働いているスタッフは私含めて3名で、私以外は全員ベトナム人です。年齢層はホーチミンに比べて高めです。笑 人数は少ないですが、イベント実施時にホーチミンからステージチームやイベントチームのスタッフがやってくるというスタイルです。
ベトナム人は、プライベートでの家族や友人・恋人との時間をとっても大切にするので、日本人に比べて、だらだら仕事しないという印象です。この姿勢は見習わなければいけないなと常日頃思っています。
コロナ以降はシェアオフィスの一室を借りていて、そこにデスクだけ構えて、イベント機材やアイテムなどは離れたところにある倉庫で全て管理しています。オフィスに全員が揃うことがあまりないですが、たまにオフィスのスタッフと食事をするとスタッフの家族も一緒に来るので、小さな子供もいたりして賑やかな親戚の集まりみたいな雰囲気になります。
ー 現在どんな働き方をしていますか?また、コロナ禍となって以降、働き方は変わりましたか?
五十嵐 珠実:
ハノイオフィスはホーチミンオフィスよりも人数が少ないので、ホーチミンスタッフや日本のスタッフとオンラインでやりとりするのと同じように、ハノイスタッフとも同じようにオンラインでやりとりをすることが多いです。用事がある時にオンラインでのメッセージと通話を使っています。話す方が早いので、通話をお願いすることが多いです。顔合わせた方が早い時は、すぐオフィスに集まるようにしています。私は大体週2〜3回はオフィスで仕事をしていて、それ以外は自宅またはカフェ等で作業しています。現場が多い時期だと、出張続きで、外出も増えるので、オフィスにほぼ行かないこともあります。
朝から夕方までの基本の業務時間内はハノイの3人+ホーチミンからのデスクスタッフの4名でのメッセージが飛び交い、それぞれがどこにいて何をしているか把握しながら、それぞれの仕事をそれぞれ好きなところでやるというスタイルです。
ー ベトナムと日本で共通するところ、また、違うと感じるところはどんなところですか?
五十嵐 珠実:
似ている部分が多いと思いますが、プライベートを死守する心構えはベトナム人が圧倒的に高いですね。仕事を蔑ろにしているというわけではなく、仕事を言い訳にせずに、プライベート時間を(例えば家族の時間とかを)大切にする、その意識が全然違うなと思います。
ー ベトナムオフィスのスタッフやオフィスのマネジメントで苦労することはありますか?
気をつけていること、心がけていることなどがあれば、聞かせてください。
五十嵐 珠実:
マネジメントをしている意識が一切ないですが・・ベトナム人スタッフのほうが私の扱いに苦労していると思います。笑 ハノイオフィスで言うと、少人数すぎて役割分担がしっかり分かれていて、それぞれ持ち場を理解しているせいか、あまり苦労だなと思うことはないです。
気をつけていること…かなり当たり前のことですが・・日系企業だからといって日本人が上でベトナム人が下なんてことはないですが、なんとなくそういう雰囲気が漂いがちになります。そこは気をつけないといけない部分ですが、その感じに私自身が遠慮しすぎてしまうのもやりにくくなるで、とりあえず私は言いたいことを言わせてもらって、その上で立場や年齢関係なく、私に対して指摘や意見をしてもらえる様な関係性作りを心がけています。
イベント業界は忙しさに波がある
目いっぱい仕事をする時期とがっつり休む時期
0か100かのスタイルだけど、これが性にあってる
ー ベトナムでの暮らし(駐在生活)はどうですか? 休日の過ごし方などがあれば教えてください。
五十嵐 珠実:
知らない土地では「まず人と出会うことから」と、ベトナムに来たばかりの頃は積極的に街に出て、お酒の場からじわじわと人脈を広げていったりしていました。おかげでいろんな出会いときっかけがあり、ホーチミンで小さなバーをやったり、友人と雑貨屋さんを始めたりしました。
ベトナムでは日本に比べて娯楽が少ないので、休日は面白そうなイベントがあれば、億劫がらずになるべく行くようにしています。若い子たちが手作りしているような、小さいけど可愛いらしいイベントって探してみるとハノイでも色々やっていて、新しい発見も沢山あって勉強になります。
ベトナム暮らしも長くなってきましたが、ベトナム料理にも飽きることもなく楽しく暮らせています。
ー 仕事が忙しいとき、大変な時のリフレッシュ方法があれば教えてください。
五十嵐 珠実:
マッサージが安くてどこにでもあるので、忙しい時期はしょっちゅうマッサージ屋に飛び込んでいます。イベント本番が終わった夜は、打ち上げ前にフットマッサージ屋に飛び込んだりもします。
ー ワークライフバランスはとれていますか?
五十嵐 珠実:
どうしても忙しい時期はイベントが集中するので、正直常にバランスが取れているというわけでないです。ただ1年間をトータルして考えると、バランス取れているのかもしれないです。脇目もふらずに仕事に打ち込み、仕事以外の一切が何も手につかないっていう時期と、好きに休んで自由に旅行行ったりもできる時期、0か100みたいなバランスの取り方ですが・・個人的にはこのスタイルが合っています。
ー 仕事の経験が私生活で役立っている」と感じた経験はありますか?
五十嵐 珠実:
仕事柄ですが、段取りが苦にならないので、友達と遊ぶ時や旅行でちょっと段取りが必要な時は、率先して段取り係をやります。多分段取り・計画が好きなんだと思います。遊びの場なので「場面で〜」っていう、ゆるい雰囲気をこわさない程度の段取りをしないといけないで、それは私にとっては仕事より難しいです。笑
一緒に長い時間を歩んできた信頼できるスタッフたち
新しいことには臆せずトライできるチームでありたい
ー あなたの仕事や会社に対して持っている、今後のビジョンについて教えてください。
五十嵐 珠美:
今後のビジョンというか、会社が既に掲げていることですが、AABはいろんな国に拠点があるので、現地の声やリアルをきちんとクライアントに対して伝え、時には言いにくいことも伝え、与えられた課題や目的に適した提案ができる会社でありたいなと思っています。なるべく嘘のない仕事をしたいなと思っています。
ー あなたが今後挑戦したいと思う仕事やポジションはありますか?
五十嵐 珠実:
デザインやクリエイティブに関する部分の強化は課題だと思っています。課題というか・・どうしても日本人とベトナム人の好みが違うので、日本人クライアントも納得できて、ベトナム人が良いと思う、そこの正解は一生見つからないと思いますが、模索し続けたいという感じです。
ー では、ハノイオフィスのこれからの展望・目標はありますか?よかったら聞かせてください!
五十嵐 珠実:
とりあえず心身健康に働ける環境づくりでしょうか。ベトナム人は日本人より心は強そうだなと私は勝手にそういう印象を持っていますが(笑)、実際はわからないところでもあるので・・。
一緒に働くスタッフには気持ちよく仕事してほしいなと思っています。仕事柄どうしても体力勝負みたいな働き方になる時期は仕方ないとして・・ 心健やかな職場でありたいです。
また、ハノイ・ホーチミンどちらも長く働いていているスタッフが多いので、常に平均年齢も上がっています。今までのスタイルや学んだことに拘りすぎず、情報はサクサク更新して、新しいことには臆せずトライできるチームでありたいなと思います。
興味のある世界へは「まず飛び込んで」みてほしい
行動すれば、思わぬ縁やきっかけに出会えるかも
ー あなたが考える会社の強み・いいところは何だと思いますか?
五十嵐 珠実:
とにかく自信に満ち溢れているところですね笑 根拠のある自信ですが、自己肯定感がかなり高めの会社だなと思います。それが影響してか、私自身もベトナムでイベント依頼するならAAB以外に選択肢ないのでは?って、わりと本気で思っていたりします。
ー では、同業他社に負けない!負けたくない!ところはどんなところですか?
五十嵐 珠実:
一つ前の質問で答えたことと同じですが、ベトナムオフィスのスタッフは全員自分たちの仕事や会社に自信を持っている雰囲気がとてもいいところで、そこが他社には負けない部分だと思います。謙虚な姿勢ももちろん大切ですが、自信をもって仕事をすることもそれと同じくらい大切だと思います。
ー 新しく仲間になる社員に求めることはなんですか?どんな人が向いていると思いますか?
五十嵐 珠実:
自分で考えて動ける人と一緒に仕事がしたいと思っています。もちろん初めは指示をもらっての仕事になりますが、指示された業務の中でも「自分はどうしたいのか」「自分はどう思うのか」目の前の問題や業務のその一歩二歩先までを想像して仕事ができる人が向いていると思います。
ー 最後に、AABやイベント業界・海外での仕事やインバウンドプロモーションなどが気になっている方々に向けて一言お願いします!
五十嵐 珠実:
興味が湧く世界へは、あまり何も考えずに飛び込むのが一番だと思いますよ。考えすぎて動けなくなるより、動きながら考えて、途中でいくらでも方向転換はしたらいいので、とりあえず飛び込んでみてください。細かいことは後で考えたらいいと思います。無責任ですが本当にそう思います。
ー五十嵐さん、いろいろお話を聞かせていただいて、ありがとうございました!
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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・海外拠点 ベトナム(ハノイ・ホーチミン)、フィリピン、マレーシア、インドネシア、フランス
・関連会社 株式会社AABインク(企画会社)
シャッフル株式会社(照明・コンテンツ制作会社)
株式会社ワーキングボブ(イベント運営会社)
・社員数 25名(日本国内・国内グループ企業含む)/45名(海外拠点、グループ含む)