2026年9月18日から27日までの10日間、大分県別府市の国指定名勝「海地獄」で、ライトアップ&プロジェクションイベント「夜の海地獄 2026 ~火鬼と水龍の誓い~」が開催されました。
グループ会社のShuffle株式会社は、本イベントに設営・演出サポートとして携わりました。
海地獄は、1000年以上前から湧き続けるコバルトブルーの温泉と、美しい庭園が調和する景勝地です。「夜の海地獄」は、その独特な景観を活かして2014年から毎年秋に期間限定で開かれてきました。海地獄の象徴である湯けむりに映像を投影し、木々や水面を物語に沿った光で染め上げる。昼間とはまったく違う、夜だけの海地獄が現れます。
今年の物語:火鬼と水龍の誓い
今年のテーマは、火と水が紡ぐ一夜の神話です。かつて鉄輪(かんなわ)には、火と水が激しく争った時代があった。大地の奥で燃え続ける火の化身「火鬼」と、天から降り注ぐ水の化身「水龍」。荒れ果てた地で祈る人々を憐れんだ天女が舞い降り、火と水の争いは「温泉」という奇跡に変わった。そんな物語です。
来場者は、湯気の結界を越えた瞬間から物語の登場人物になります。園内に設けた8つの演出スポットを順にめぐり、最後に火鬼と水龍の「誓い」に立ち会う。温泉という奇跡をこれからも守り続ける、という約束です。
8つの演出スポットをめぐる
① 鬼の喉元 木々がざわめき、怪しい光と音に導かれる異界への入り口。いたずら好きの小鬼たちが、来場者を手荒く出迎えます。
色とりどりの光に染まる、異界への入り口
木々のあいだに現れ、来場者を出迎える小鬼たち
② 火鬼 水龍の湯 海地獄の湯けむりは、火と水が出会う場所。立ちのぼる湯けむりに火鬼と水龍の姿が浮かび上がり、幻想的な光が闇を染めます。
紅く染まる湯けむりに、火鬼の灯りが燃え立つ海地獄
③ 火と水の楽園 足元にまとわりつく妖しい炎と、たゆたう水面。触れると世界が呼吸をするように姿を変える、来場者が参加して楽しめる演出です。
触れると姿を変える、青く光る水の床
④ 鬼の子道 光の粒が舞う小道の奥から、小鬼たちが笑いながら次の場所へと誘います。
足元に浮かび上がる、子鬼の顔
⑤ 水龍の館 青い光が舞う蓮池の上を、龍が姿を変えながら泳ぎます。水龍が息づく神秘の世界です。
青い光と霧に包まれた、水龍の館
⑥ 火鬼の目覚め 血のように赤い池の底から、長い眠りについていた火の鬼が顔を出します。
赤い池の底から顔を出す火鬼
⑦ 天女の癒し湯 足湯に足を浸すと、神々しい光の輪が広がります。火と水が結んだ奇跡を、温もりとして体感する場所です。
光の輪が広がる、天女の癒し湯
⑧ 誓いの宴 すべての物語がたどり着く場所。火鬼と水龍、そして人々の願いが重なったとき、夜の海地獄はもっとも美しい光に包まれます。
炎の紋様が屋根一面を染め上げる「誓いの宴」
茅葺きの屋根に、水龍と火鬼が並び立つ「誓いの宴」
開催概要
- 名称:夜の海地獄 2026 ~火鬼と水龍の誓い~
- 会期:2026年9月18日(金)〜9月27日(日)
- 時間:19:00〜22:00(最終入場21:45)
- 会場:国指定名勝 海地獄(大分県別府市大字鉄輪559番地の1)
- 料金:大人1,400円/大学生900円/高校生600円/中・小学生400円(地獄めぐり特別割引あり)
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夜の海地獄 2026
夜を、地域の新しい観光資源に
日本の観光は、日中に名所をめぐり、夕方には宿へ戻るという過ごし方が長く続いてきました。夜に楽しめる場所が少ないことは、滞在時間や地域での消費が伸びにくい理由のひとつとされています。
夜の時間帯に新しい体験と経済をつくる「ナイトタイムエコノミー」が、いま各地で注目されているのはそのためです。
夜の海地獄は、もともとある景観と温泉の文化に、光と映像で物語を重ねたイベントです。新しい施設を建てるのではなく、その土地にすでにある資源を夜に生かす。昼に地獄めぐりを楽しんだ人が夜にもう一度訪れ、別府にもう一泊する理由になる。
そうして生まれた滞在が、宿泊や飲食、交通など地域全体の消費へとつながっていきます。
言葉に頼らずに楽しめることも、光と映像の強みです。火鬼と水龍の物語は、日本語がわからない海外からの旅行者にも、見て、歩いて、感じることで伝わります。温泉地・別府ならではの夜の体験は、インバウンドの旅行者にとっても、旅の記憶に残る一夜になるはずです。
土地に根づいた景観と物語を、光と映像でひとつの体験にまとめる。
Shuffleはこれからも、地域の夜に新しい価値を生み出し、地方創生につながる体験づくりに取り組んでいきます。
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