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「プロたちの幸せな当たり前をつくりたい」ロジスティクスエンジニアがチームと共に目指す、最高の仕入れ体験。

LINKedメンバーの視点に触れるインタビュー企画がスタートします。今回話を聞いたのは、ロジスティクスエンジニアの下村弾。「最高の仕入れ体験が叶うオンラインサービス」の実現を目指すチームのなかで、現場に立ちリアルなモノの流れと向き合い続ける下村の目には今どんな景色が映っているのでしょうか。チームと共に成長を目指す彼の思いに迫りました。

「やると決めたらやり遂げる、勢いのあるチームだなと思います」

飲食店、飲料メーカーの営業職などを経験して、2018年9月から丸菱EC事業部(現・丸菱LINKed)の配属になりました。学生時代のアルバイトから現在まで、食の現場がほとんどですね。LINKedでは自社ECサイトとモールで取り扱う業務用製菓製パン材料のロジスティクスが主な担当領域です。

実は今のLINKedチームって、できてまだ一年経ってないんですよ。(編集者注:株式会社丸菱のホールディングス化に伴い、2021年4月よりEC事業部が「株式会社丸菱LINKed」として独立)自社ECサイトのリニューアル計画が立ち上がってから、元々いたEC事業の運用メンバーに加えて、システムエンジニア、編集者、カメラマン、デザイナーなどそれぞれ専門分野を持つメンバーが一年ほど前から徐々に仲間になって、ようやく今の体制になりました。とにかくやると決めたらやり遂げる、勢いのあるチームになってきたんじゃないかなと思います。

今僕たちが目指しているのは、「オンラインで実現できる最高の仕入れ体験」です。70年の歴史を持つ問屋の丸菱がこれまで培ってきた知識や経験、思いを土台に、プロにとって最適な仕入れ環境をオンラインで提供したい。特に小さな個人店を営む方々にとって、既存の仕入れ環境って決して適切なものではなかったと思うんですよ。できるだけ安く買うため商品ごとに店を分けたり、送料無料のラインを超えるまで買うのを待ったり、あるいは欲しい時に届かなかったり。そんな制約から自由になってほしい、もっとものづくりや店づくりにワクワクしてほしい。そんな思いでサービスの構築を進めています。どうすればこの制約がなくなるのか、そもそも「良い仕入れ」って何だっけ、仕入れを良くした先には何があるんだろう?…って、自問自答の毎日ですが、メンバーたちと力を合わせながらチャレンジを続けています。

UI/UXの視点をロジスティクスに

LINKedになってからの大きな変化として、プロジェクト制度の導入がありました。メンバーのなかから自分たちでリーダーを選任して、そのリーダーがプロジェクトを立案。立ち上がったプロジェクトの内容に応じてメンバーが選抜され、進めていくというやり方です。ロジなら在庫、SEならシステムだけを見ていれば良い、いわゆる縦割り業務とは違う仕事との向き合い方にはじめは全員戸惑っていたんじゃないかな。ですが、仲間と試行錯誤をしていくなかで徐々に色々な気づきが生まれてきました。

印象的だったもののひとつが、現在構築を進めている「オンライン仕入れサービス」のUI/UX設計に関わるプロジェクト。外部パートナーのデザインチームとタッグを組んで、このサービスに最適なUI/UXを考えていくためにもう何度も話し合いを重ねています。これに参加していること自体すごく良い経験になっているのですが、それだけでなく、このプロジェクトに参加したことで個人の仕事も変わってきつつあります。

どういうことかというと、僕個人のミッションであるロジを「プロに最適な仕入れ体験の一要素」として捉えよう、という意識が強くなりました。たとえば、在庫管理。単なる購入と違って、仕入れにはある程度の周期が発生します。毎月決まった回数、決まった曜日に決まった量、同じチョコレートを仕入れてくれるお客さんがいる。その場合、それを先回りで予想して在庫を引き当てておければ、出荷までのスピードって短縮できますよね。これは単に速く出荷すれば良いという話ではなくて、その人の手元に商品が届くという「体験」としてこの出荷作業を捉えることが大事だと思うんです。その人が欲しいタイミングで、欲しいモノを欲しい量きちんと届けるためにはどうすれば良いんだろう?どこまで考慮して在庫を引いておくことがベストなんだろう?みたいなことを、UI/UX構築を経て前よりも意識できるようになってきた気がします。

在庫管理からより良い仕入れ体験を実現させるために、お客さんの注文を分析して先々の発注予測を立てる取り組みも強化しています。注文画面から読み取れることって、実は色々あるんですよ。…と言いつつ、やっぱりまだわからないことも多くて、ヘビーユーザーの方から思いがけない注文が入った時には、直接電話をかけて訊いてしまうこともあります。「これまで注文されたことのない商品を頼まれたと思うんですけど、これでどんなお菓子をつくられるんですか?」って、もう単刀直入に(笑)。それで、もしその商品が元々倉庫にないものだった場合は、次回必要になりそうな数量の確認をとってメーカーから在庫を引いておくんです。そうすれば次の仕入れがスムーズになるだろうと思いますし、あとは複数の注文を受けて「そのうちこれとこれだけ急いでて…」みたいな声をもらえばーー直接言われなくても注文内容から察せる場合もありますがーー梱包を分けて早く出荷できないか調整したりもします。喜んでもらえるのはシンプルに嬉しいですし、それにできる限り応えようという気持ちで毎日注文画面を眺めてますね。

それから最近は「注文が入った翌日に出荷できた割合」を数値化してチェックすることを習慣化し始めました。翌日出荷率を上げて、発注から到着までの待ちのストレスをできる限りなくしたい。日々メンバーに中間報告をしつつ、目標達成に向けてチャレンジを続けています。

イメージは「自分だけの倉庫」。扉を開ければそこに欲しい物があって、いつでもすぐに手にとれる感覚をオンラインで実現したい。僕はその倉庫のなかにいて、お客さんが欲しいと思ったものを瞬時に取ってきて手渡す役割なんじゃないかなと思うんです。サービスのデザインコンセプトやトンマナに関する議論を繰り返していくうちに、そんな自分のなかのイメージが少しずつはっきりしてきました。

注文画面の向こう側が見えた瞬間

このイメージをより強く持てるようになったのは、「仕入れ課題発見プロジェクト」への参加がきっかけです。既存の自社ECサイトで材料を買ってくださるプロたちに直接会いに行って、彼らが今抱える仕入れ課題の本質を現場で見つけ出そうという試みに、LINKedメンバー全員で挑みました。

僕の場合、そもそもこのプロジェクトが立ち上がるまでユーザーさんとの接点って注文画面だけだったんですよ。日々の作業に追われて、外に出ることなんて考えもしなかった。そのこと自体にもハッとさせられましたし、実際に現場でお話を伺ってようやく、リアルな仕入れの現状を体感できたような感覚が生まれてきました。

何より、それまで毎日見ていた注文画面の向こう側には実際のお店がある、という当たり前の事実を目の当たりにできたのが嬉しかったですね。現場でプロたちが考えていること、感じていることを聞いて、その場の状況を実際に見て、なるほどなあと思うことばかりだったんですよ。ここにある一つひとつの積み重ねの上に、あの時のあの発注があったんだな…ということが、ようやく一本の線でつながり始めました。この経験が、先ほど話したような次の発注予測や在庫管理に繋がるんです。

「仕入れにまつわる課題」というお題に対して、他の領域を担当するメンバーたちと議論できたのも良かったですね。全員が全員違う視点で現場を見て、感じて、持ち寄った情報って、絶対自分ひとりでは見つけられないものなんです。一人の気づきが、別のもう一人の新しい気づきを生んで、それがどんどん広がっていく。良いチームって、足し算というより掛け算だなと思います。

越えたい山が高いからこそ

滞りなく、正しく、スムーズな物流という「当たり前」を、まずは確実に実現する。毎日1ミリで良いから前進し続ける。それが僕の個人的な目標です。その上で、仕入れをさらに良くしていくためにこれからも仲間と一緒に考え続けたいなと思います。

今やってる事業って、まったく新しい試みでお手本になるものがないんですよ。常に業界全体の未来を考えて、じゃあ今何が課題でどう変わらなきゃいけないんだろうって、今ある常識を一旦捨てて常に考え続けないといけない。越えたい山はめちゃくちゃ高いです。でも、だからこそ、チーム全員で力を合わせて挑んでいかないと辿り着けないとつくづく思います。

正解はないけど、理想はある。「最高の仕入れ」というプロたちの幸せな当たり前を、みんなで実現したい。そのためにも、妥協はしたくないですね。

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