雇用ではなくパートナーとして現地で仕事をつくっていくかっこよさ。#明日をグローバルに トークセッションの気づき
ボーダレスハウスとして、”グローバル”をテーマにご活躍されている様々な方を招いておこなう、週1回のトークセッション。
はじめた経緯とかはここでは省略するとして、
パーソナリティーである自分自身、ほんとに気づきが多いので、
自分自身もっともハッとさせられた気づきを、こんな風につづっていこうかと思って始めました!
今回のゲストとは、フィリピンで飲食フランチャイズをはじめたかっちゃん。
学生時代に訪れたフィリピンの貧困地域の人々の生活を変える、という一心で、大学卒業後まずはお金をためるべく就職し、その後起業にいたった彼。
彼がどんな人生を歩み、どんな価値観で今まで突き進んできたいのか、その間の葛藤は、などを聞いていくわけですが、
彼は、迷いがまったくないので、たいして不安や悩みを感じてなかったと。w
一歩を踏み出せない人たちからすると、そのあたり聞きてー、ってところが気持ちよく肩すかしくらうような潔さにあふれたトークの連続で、
とにかく失敗なんてないから一歩踏み出せ、というドストレートなメッセージが響いた、ワクワクした時間になったと思う。
そんな中、起業ストーリーと同じぐらい参加者から多かった質問として、
現地の人と一緒に働く時の難しさの話。
彼が対象にしているのは、極度の貧困にあるスラム街の住民であり、
ゴミを拾って業者に渡すのを生業とする「スカベンジャー」たちだという。
彼らと共に事業を創る。そりゃ、誰が聞いてもめちゃ大変じゃない?社員教育どうしてる?そもそも採用の選定は?? 気になること満載である。
リトさんとの出会いとインスピレーション
30年間、家族のためにゴミ拾いだけをしてきた、彼、リトさんが記念すべき一人目の事業パートナー。 採用 という表現ではないのは、かっちゃんの事業は、フランチャイズ展開が前提なわけです。
パートナー探しをしている中、かっちゃんがリトさんを選んだのは、
過酷な環境でひたむきにゴミ拾いをしている彼の姿をみて決めた んだそう。
それをみて、彼はこんな環境にいちゃいけない、もっと努力が報われる世界にいなければいけない、という直感で声をかけたと。
最初は、誰やねん?と本人や家族からも疑われながらも、2日に1回ぐらい行って、やろうぜ、と声をかけ続けたと。
そして、リトさんも了承しスタートへ!
仕事探している人集まってください、でその中から一番やれそうな人選びましょう~ というのではない、このリトさんとの出会いとスタートまでのストーリーが、なんともかっちゃんらしいし、今後間違いなく拡大していくであろうこの事業の始まり、ルーツとして刻まれるんだろうな、と思い自分までワクワクした。
雇用主ではなく、チャンスメーカー
仕事を探している全ての人に広げていけるようにしたい、それが彼の願いである。
そしてもう一つ、給料を補償するかわりに家族を学校に通わせること。これがパートナーとなる唯一の条件だそう。これは、貧困の連鎖を断ち切る上で最も大切であり、スラムの子供たちが1人でも多く学校に通えるようになることが事業の目的に対する指標であると。
改めてかっちゃんの話を聞いて思うことは、
かっちゃんはお金や仕事を彼らに提供しているのではなく、
頑張ったら報われる、そして、自分の子供たちが学べるようになる、
そんな当たり前だけで当たり前じゃななかった、
環境と機会、そして人生を変えるチャンスを創り続ける存在なんだろうと。
雇い主ではなくチャンスメーカー。
そんな存在として、一つでも多くの家庭に、努力が報われる機会が提供されるつづけることを、心から祈っている。
そして、応援してます!