2018年春、ボーダレスハウスでは東京68棟・関西10棟のほぼ全ての電力会社を大手電力会社から自然電力株式会社さんに切り替えました。
今回のブログでは「ボーダレスハウスが目指す共生社会と、電力会社切り替えの関係とは?」についてお話させていただきます。
ボーダレスハウスの目指す未来に繋げる"共生”文化とは
私たち多国籍シェアハウスボーダレスハウスは、人種や国籍関係なく、 お互いのバックグラウンドを認め合える多文化共生社会を目指してシェアハウスを運営しております。
私たちが目指す共生とは、そこに住む人々だけではなく、自然環境やそこに生きる多種多様な生物が一緒に生きていく持続可能な社会です。
いろいろな生命が共に影響し合い、作用し合いながら、文化を形成し続けることこそが多文化共生ではないかと考えています。
ボーダレスハウスの決断。電力会社を選べる時代、なら選ばなくてどうする!
2011年3月11日、東北大震災の時。
たくさんの外国籍の方が安全のため避難のために止むを得ず日本を去る決断をし、多くのシェアハウスから入居者が居なくなってしまう事態となりました。
その時に私たちは、1つ決断をしました。
外国籍の方が出て行った穴を埋めるのではなく、彼らが安心して帰ってこられるシェアハウス、戻ってこられる日本にしたい。
そのためにまずできることをしよう。
そして、行き着いた一歩が電力会社の切り替えでした。
選んだのは自然エネルギーでした。
2016年から電力の自由化となり、電力会社を自分たちで選択できるようになりました。
2011年の東北大震災に起因して起こった福島原発事故。
原発エネルギーは便利です。
コストがかからず、簡単に電気を供給し、とても良いものに思えます。
しかし、福島原発事故によって、私たちは原発がもたらす環境への影響、そして恐ろしさを知りました。
原発事故は、“災害”ではなく私たちが便利を選択し続けてきた結果起こった“人災”です。
人災であるならば、ボーダレスハウスは未来に起こることを予想し、持続可能な社会のために選択しなくてはなりません。
そんな時に出会ったのが主に自然エネルギーを使い発電した電気、またはCO2を排出しない方法で作られたエコな電気を供給している自然電力さんです。
電力を選ぶことは、どんな未来に1票を投じるかということ。
美しい日本、外国籍の方が帰ってこられる日本。
そのためにボーダレスハウスが選んだ答えは自然エネルギーでした。
自然電力さんの魅力、電力で未来をシェアしよう!
自然電力さんは3.11の福島原発事故を受け、放射性廃棄物など負の遺産を残し未来にエネルギーを前借りするのではなく、自然エネルギーの安全性・持続可能性の高さによって美しい環境を残すために「エネルギーから世界を変える」という理念のもと、2011年6月に設立されました。
理念もとても素晴らしいのですが、なんといっても自然電力さんの魅力は働いている社員の皆さんの、未来に対する思い。
社員一人一人が環境やエネルギー、社会に対して問題意識を持ち、“より良い未来のために”挑戦し続けていることは本当に素敵です。
自然電力さん曰く、電気をつくる人、つかう人、同じ船のクルーであるとのこと。
同じ船のクルーとして、つかう側のわたしたちも今こそ電力で未来をシェアする必要があると考えます。
100%自然由来の電気、未来を創る電力会社
自然エネルギーを使った電力には様々な可能性があります。
自然電力さんの電気は100%自然由来の電気です。
風力、小水力、バイオマス、そして太陽光での発電を行っています。
そして自然電力さんは自然エネルギー100%の世界をつくることを目指しています。
これ本当にとても大変ですが、未来に必要なこと。
CO2を排出することなく、有限な資源をつかわず無限にある自然エネルギーを使用することで地球温暖化を食い止めることもできます。
自然災害による二次災害を未曾有に防ぎ、環境とともに生きる未来を作ること。
それによっていろいろな国の人が安心して日本で暮らせることは私たちボーダレスハウスが目指す未来でもあります。
[使う人の立場になって考えること。--中略--発電所をつくるだけではなく、それを維持するための仕組みや地域コミュニティ、地域産業のことまで考えること。--中略--より良い社会をつくっていきたいと考えています。]->自然電力HPより引用
自然電力さんは未来を創る会社である。
ボーダレスハウスはその理念にとても共感しています。
SDGsにシェアハウスが挑む。今、未来に私たちができること
SDGsはご存知でしょうか?
2015年9月に世界のリーダーたちによって決められた、国際社会共通の目標。貧困や飢餓、働きがいや経済成長、気候変動に至るまで、21世紀の世界が抱える課題を解決するための指標です。
大きな目標と思うかもしれませんが、この社会に生きる一人一人がどんな未来にしたいかと選択することが目標を達成する大きな一歩です。
ボーダレスハウスが目指す自然環境を残し、いろいろな生命が共に影響し合い、作用し合いながら、文化を形成し続ける社会を巻き込んだ“多文化共生社会”、
その一歩となるSDGsへの挑戦として私たちは全ての物件を自然電力さんの電気に切り替える決断をしました。
エコロジカルな多文化共生シェアハウス宣言
今回は電力切り替えへの決断について書かせていただきました。
エコな取り組みをすること、少しずつ環境問題に取り組むことで環境が守られ、いろいろな命がともに生きていくことにつながります。
自然環境へのアプローチとしてオフィスにエコ箸をおいたり、フードロスを無くすためにお店と協力しながらイベント開催をしたり。
まだまだボーダレスハウスの目指す多文化共生にはたくさんの挑戦が待っています。
小さな一歩も、大きな一歩も楽しんでいけるようエコロジカルなシェアハウス運営に挑戦し続けます。
未来にちょっといいこと。