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社員の一日を紹介します


 こんにちは。うみの株式会社の平田です。

 前回は『入社して知った!うみの株式会社のこと【3つ】』というテーマで記事を書きました。今回はうみの株式会社でどのような一日を過ごしているのか、どこにやりがいを感じているのかを紹介します!

8:30 出社、飼育水槽見回り

 貝幼生の飼育水槽を見回り、異常が発生していないか幼生の調子を確認します。飼育水槽のサイズは大小さまざまで、飼育している幼生の種類、日齢、サイズも水槽ごとに異なります。そのため、飼育水槽は一つひとつ注意深く観察する必要があります。

 その後、餌となるプランクトンの状態の確認や、パート社員の作業指示書の作成を行い始業に備えます。


9:00 朝礼、幼生飼育水槽の換水、幼生選別

 始業です。この日はイワガキの種苗生産をしていました。

 幼生飼育では、定期的に飼育水槽の水換えと幼生のサイズ選別を行います。

 実は、孵化したすべての幼生を稚貝まで育てきるわけではありません。サイズ選別を繰り返して成長の遅い小さな幼生を除外し、飼育する幼生の数を減らしていきます。そのため、日最終的に必要な稚貝の数を考慮し、日々のサイズ選別で残す幼生の数を考えています。

12:00 昼食

13:00 培養藻類の状態確認、培養試験の段取り

 午後からは二枚貝の餌となる藻類の状態を確認していました。藻類の状態は様々な要因によって急変することがあるため、小さな変化に気づき早めに対処することが安定的な生産につながります。そのため、水槽の色合いや泡立ちなどで気になることがある場合は、検鏡を行い、藻の形状やバクテリアの有無を確認します。

 また、この日は培養試験を行おうと考えていたので、その準備を行っていました。会社は二枚貝の種苗生産量をもっと増やしたいと考えています。しかし、今のままだと餌の量が足りなくなるので、餌となる藻類の生産量を増やす方法を模索しています。今回の課題を解決するために、この日は照射光量と増殖量の関係についてデータをとるための試験準備に取り掛かりました。

15:00 幼生のサイズ測定、計数

 飼育水槽内の幼生を一部回収し、顕微鏡を使って幼生のサイズ測定や計数を行いながら幼生の状態を確認します。一見問題なさそうな水槽でも、検鏡してみると幼生が餌を食べていないことや、成長速度が想定と違うなんてこともあります。こうした幼生の異変に気づき、早く対処することが安定した幼生飼育につながります。


17:00 今日のまとめ、翌日の段取り

 今日の測定結果と幼生の状態をもとに、翌日の飼育作業の準備を行います。

 幼生が調子を崩した場合は不調の原因を考えたり餌の量や飼育密度といった飼育条件を再検討したりします。また、必要に応じて飼育試験を計画し、今後の幼生飼育に応用できるデータを集めます。


18:00 飼育水槽見回り、夕礼

 終業です。

 朝と同じように、幼生水槽や設備の見回りを行い異常がないか確認します。

以上がとある日の1日の様子でした。


 このような業務を行いながら、不定期に受託試験や飼育試験、設備メンテナンスなどを行っています。私たちの仕事は生き物が相手ということもあり、予期せぬ事態が発生することがよくあります。そのような時、「生き物だから仕方ない」と諦めず、「予兆は無かったか」「原因は何か」等を考えて次に活かすことが大切だと気づかされました。私もまだまだ未熟ですが、些細な変化に気づく観察力や、現象の原因を解明しようとする探求力が養われていると感じます。

 幼生飼育をはじめ、社内の様々な業務で改善できること、原因がわかっていない問題は多く残っています。それらの問題の解決策を模索して解決の糸口を見つけたり、考案した解決策を現場に実装したりすることにやりがいを感じています!また、仕事をする中で考えた、自分たちの強みを活かした今後の事業展開や取り組んでみたいことを社長と議論できることも面白く感じています。

次回は「新事業展開!?うみの株式会社、〇〇を始めます!」

うみの株式会社の新たな取り組みについて紹介します。

それではまた。

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