何度も訪れたくなるリピータブルな観光地、広島をつくる。
そんなミッションを掲げるHIT広島観光連盟(以下HIT)で、カスタマーコミュニケーション事業部・プロデューサーを務める久馬にインタビューを行いました。
異業界からの転職、Uターンと、HITの入社には大きな決断が2つあったそうです。
転職に至るまでのエピソードや、プロデューサーを務めるカスタマーコミュニケーション事業部について、お話を伺いました!
▍Profile 久馬 悠(カスタマーコミュニケーション事業部・プロデューサー)
広島県出身。大学で上京し、卒業後は株式会社ジェーシービーに入社。コールセンターや加盟店営業、営業サポート業務など、クレジット事業に必要な業務を幅広く経験。2021年、広島にUターンすることを決め、HITに入社。
広島を出て、東京へ。大手企業で歩んだ、ファーストキャリア。
▼まずはこれまでの経歴を教えてください。
久馬と申します。広島出身で、大学に入学するタイミングで上京しました。就活もそのまま東京で行い、株式会社ジェーシービーに就職。12年ほど勤めた後で広島に帰ることを決断し、同じタイミングでHITに入社しました。
▼Uターンをなさっているんですね。
今は広島に帰ってきて3年目です。高校の時は、ただ広島から出て一人暮らしをしてみたいという気持ちで、上京をしました。憧れみたいなものもありましたね。(笑)就職の時、広島に帰るという選択肢がなかったわけではありませんが、働く場所は重視していなかったので、最終的には東京で働くことにしました。
▼前職ではどのような業務を担当していたのですか?
コールセンターや加盟店営業、営業サポート業務など、クレジット事業に必要な業務を幅広く経験しました。カード獲得営業や督促など、ユーザー向けの仕事もしましたね。大きな強みが一つあるというよりは、広く浅くいろいろな経験をしてきたキャリアではないかと思います。
ジェーシービーは名前を知っていたこと、また華やかなイメージもあったことから入社を決めましたが、振り返ってみると社風は自分に合っていたと感じます。
▼久馬さんの中で印象に残っている仕事はありますか?
未導入の大手企業を開拓したことでしょうか。500店舗を構えるスーパーに対して何年も営業活動を行い、私が担当している時にようやく合意に至りました。大きな仕事だったこともあり、社内で表彰いただきました。嬉しかった思い出です!
転職・キャリアチェンジ・Uターン。大きな不安と葛藤の中で選んだ“ワクワクする選択”。
▼転職を考え始めたきっかけは何でしたか?
大きなきっかけはありませんが、30代半ばになって自分のキャリアを考えた時に、新しい場所でチャレンジしても良いかもしれないと思ったんです。また、いつかは広島に帰りたいと漠然と考えていたことも、理由のひとつですね。
▼広島に帰りたいという想いが強くなっていたんですね。
自分では気づいていなかったのですが、妻から「広島に帰った時、東京では見ないような良い表情で広島の魅力を説明していたよ」と言われて。自分が思っているよりも、広島への愛が大きかったみたいです。(笑)
▼新しい環境を選ぶのには、迷いもありましたか?
転職することと広島に帰ること、両方でかなり迷いました。特に転職に関しては、12年間働いてきたことで、社内のネットワークもしっかりあり、仕事の勝手が分かっている状態だったので、この環境を手放すことが自分のキャリアにとって本当に良いことなのかどうかが分かりませんでした。転職するのであれば、金融業界以外にチャレンジしてみたい気持ちもあったのですが、これまでのキャリアが活かせるだろうか、そんな不安もありました。
そんな時に背中を押してくれたのが、「最終的にはあなたの人生だから、とにかく後悔がないように楽しいと思えるものを選んで欲しい」という妻の言葉です。広島の方が楽しそうかもしれないと感じる自分がいることに気づき、新しい環境に飛び込むことを決めました。
▼HITはどのように知ったのですか?
HITを知ったのは数年前です。広島に関する情報収集は日頃からSNSで行っていたのですが、そんな時『HITひろしま観光大使』に関する情報を見つけました。広島が好きという気持ちがあれば誰でもなることができる、広島の観光大使制度です。当時の私も活動に興味を持ち、観光大使に登録をしていました。
転職活動を始めた頃は、転職サービスにも登録をしていたのですが、私に届くのは金融業界からのスカウトばかり。今やっていることの延長では転職する意味がなくどうしようかと思っていたタイミングで、以前登録した『HITひろしま観光大使』のことを思い出しました。HITがちょうど採用を行っていたこともあり、応募してみることに決めました。
▼HITのどんなところに興味を持ちましたか?
チーフプロデューサー 兼 常務理事事業本部長 山邊のメッセージに興味を持ちました。メッセージとして伝えられていたのは、「とにかくワクワクすることをやろう」「型にはまらず失敗して新しいことにチャレンジしよう」ということです。金融業界では、仕事は失敗してはいけないという考えが強かったので、新鮮でした。こういったメッセージを発信する人の下であれば、今まで見れなかった景色が見られるのではないかという期待を抱いたことを覚えています。
▼実際にHITに入社して、いかがでしたか?
前職で幅広い経験を積んで、自分の中に総合力が身についていたのだと感じることができました。新しいチャレンジとして私自身もワクワクしながら入社をしましたが、ほぼ期待通り。ギャップはありませんでした!
観光の未来を考えた時、鍵になるのはファンづくり。
広島発ローカルキャラクター『ひろくま』(左)。広島が好きであれば誰でもなることができる「HITひろしま観光大使」にも就任。
観光を広島における基幹産業にしていくために、広島を“リピータブルな観光地”にしていくことが、HITのミッションです。また来たくなる場所づくりのために、観光地の品揃えを増やすことと、広島ファンを増やすことを目指しています。
▼久馬さんがプロデューサーを務める「カスタマーコミュニケーション事業部」はどのような役割を担っているのですか?
カスタマーコミュニケーション事業部の主な役割は、広島ファンを増やすことです。1度来て終わりではなく、広島を好きになってまた来てもらうにはどうしたら良いかを、日々考えています。
とはいえ、ファンはいきなり増えるものではありません。HITでは、ファンを増やすためのステップを3段階で捉えています。
1.ファン予備軍=広島に来てくれる人を増やす
2.広島に来てくれた人にファンになってもらう
3.ファンになった人に、さらにファンを増やしていくための担い手になってもらう
こうしたサイクルを回しながら、ファンと一緒に、また来たいと思える街、広島を作っていこうとしています。
▼「3段階でファンを増やしていく」この考え方を、実際の事業に落とし込んでいるんですね。
広島旅行をより楽しく快適にするユーザー投稿型アプリ『KINSAI(きんさい)』が、ファン予備軍とファンを増やしていくための施策、『HITひろしま観光大使』はファンを増やしていく担い手となる人たちのコミュニティです。私たちだけでなく、県民の皆さんや観光客の皆さんを巻き込んで、広島に関する情報の絶対量を増やしていこうとしています。
▼他の都道府県と比べて、HITの観光施策の特徴はどんなところにありますか?
観光を短期ではなく、長期で考えている点にあると思います。広島県を品揃え豊富で、来ていただいた方に満足できる観光地にしていきたいとお伝えしましたが、HITが行う施策は、未来の観光資源への投資です。もちろん、単発でPRを行う方が即効性はありますが、HITが本来目指したい姿から考えると、優先順位は下がります。
▼久馬さんが感じる広島の魅力を教えてください!
居心地の良さや、暮らしやすさです。今改めて広島に帰ってきても感じます。自然も良いですね。山に登ると至る所に展望台があって、そこから見る瀬戸内海の景色は本当に綺麗です。観光地ではなく、日常の中にそういった絵になる絶景があるというのはすごく良いなと思います。
また広島に帰ってきて1番嬉しいのは、東京生まれ東京育ちで、絶対に東京から出ないと話していた妻が、今では大の広島好きになっていることです!もう広島から出たくないとすら言ってくれています。(笑)どんな人でもすっと街に馴染むことができるような、そんな優しさがある場所だと感じます。
▼最後に、このストーリーを読んでいる方に、メッセージをお願いいたします。
HITは、自分のやり方次第で本当にいろんなことにチャレンジできます。広島や自分の仕事に対して、こうしたいという想いがある方には、マッチするのではないかと思います。そしてそんな想いを持った方と一緒に働けることを、とても楽しみにしています!
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