こんにちは。今回は、今年からHITにジョインし、メディアプロデュース事業部にて広島の魅力発信を行っているメンバーに記事を書いてもらいました。HITの取組を知っていただければ幸いです。
2025年4月に広島県観光連盟(HIT)に入職し、メディアプロデュース事業部にて広島の魅力を発信する業務に携わっています。
広島をもっと知りたい
この仕事に興味を持ったのは、自分の中にあった「広島をもっと知りたい」という思いからです。私は広島で生まれましたが、幼いころに引っ越したため、広島の記憶はほとんどありません。広島という地を意識し始めたのは、大学進学のため渡米した頃です。「日本人として」「広島出身者として」、自分のルーツについて尋ねられることが何度もありました。世界的に知られる広島に生まれながらも、その歴史や文化をほとんど知らなかった自分に気づき、「広島で暮らしてみたい」と強く思うようになりました。
帰国後は広島で就職し、当初は転職を考えていたわけではありませんでしたが、何気なく見ていた求人サイトで目に留まったのが、広島県観光連盟(HIT)の募集でした。旅行好きな私にとって、「観光」は自然と心惹かれる分野でした。観光業は未経験でしたが、新しいことに挑戦したいという思いから、転職を決意しました。
紫と赤に染まる特別な時間
「楽しむ」ことを大切にする姿勢
HITは、さまざまな経歴を持つメンバーが集まる、活気あふれる組織です。共通しているのは「楽しむ」ことを大切にする姿勢。一人ひとりが「どうすればもっとワクワクできるか」を真剣に考えている姿が印象的です。
この仕事を通じて感じているのは、観光の奥深さや難しさの中に多くの「発見」があるということです。旅行者として情報を探す側だった自分が、今では情報を届ける側になり、さらにその受け皿となる「地域」や「人」の存在にも意識が向くようになりました。それぞれの立場から見ることで、日常の何気ない風景や出来事も、以前より豊かで味わい深く感じられるようになりました。
実際にそんなことを実感した出来事がありました。先日、アメリカから来日した友人を広島案内していたときに、友人が「日本の床屋に行ってみたい」と言いました。私も初めての経験だったので少し戸惑いましたが、近所の床屋に立ち寄ることにしました。突然の訪問にもかかわらず快く迎えていただき、静かで丁寧な時間が流れるその空間で、友人は職人技とも言える細やかな技術とおもてなしを体感できたようです。友人にとって日本滞在中でも特に印象に残る体験となり、帰国後も「また来日時に訪れたい」と話してくれました。
「日常」が「特別」に
観光というと有名な観光地を思い浮かべがちですが、その本質的な魅力は日常の中のささやかな体験にもあると感じています。そうした体験を支えているのは、出会う人々の温かさや受け入れる姿勢です。自分にとっては当たり前の「日常」が、誰かにとっては心に残る「特別」になる。観光には、そんな何気ない瞬間も、記憶に残る特別な体験へと変える力があるのだと思います。
HITの事務所は、原爆ドームの目の前という広島を象徴する場所に位置しています。世界遺産を日常の風景として眺められる贅沢な立地で、多くの人々が集う場所でもあります。街行く人々がどんな気持ちでこの風景を見ているのだろうと想像しながら、広島の魅力をどう届けるかを日々考えています。
HITの事務所から見える原爆ドーム
「広島に行ってみたい」「また行きたい」と思ってもらえるように… まずは自分自身が広島の街を歩き、出会いを楽しみながら、広島の魅力を届けていきたいと思っています。
江戸時代の「西国街道」 戦後、広島はこの道沿いに再建されたそう