こんにちは。今回は、今年、東京からのUターンでHITに入社し、HITのセールス事業部でインバウンド誘致の担当者にストーリーを書いてもらいました。HITの取組を少しでも知っていただければ幸いです。
私は、2025年4月にHITへ入社し、現在はセールス事業部でインバウンド誘致を担当しています。
広島で生まれ育ち、高校卒業後は台湾の大学に4年間の正規留学。その後、東京で留学コンサルタントや大手グルメサイトで営業に携わりました。
これらの経験を通じて、自分の原点である広島を改めて意識するようになり、2025年春、広島にUターンしました。
入社直後の大仕事
4月下旬、上海にある中国東方航空本社にて、7月1日から始まった上海―広島便の毎日運航に先立ち、広島県副知事や広島空港を運営する広島国際空港とともに、旅行会社等に対して広島県の観光をPRする機会をいただきました。
広島県の観光PRをしている様子
広島で育ったとはいえ、10年近く離れていたため、改めて広島について学び直す必要がありました。宮島や原爆ドームなどの定番スポットに加え、竹原や尾道、瀬戸内の自然やグルメなど、まだ知られていない魅力を整理し、旅行会社の方々にお伝えしました。
皆さん熱心に質問してくださり、広島への関心の高さを肌で感じると同時に、広島が持つ潜在的な可能性を強く実感し、新しいキャリアの第一歩として、非常に印象深い経験となりました。
国際イベントの誘致」
8月には、オンライン・トラベル・エージェンシー(OTA)のKlookが主催する「KREATORVERSE 2025」を広島に誘致する業務に携わりました。
KREATORVERSEはKlookが年に一度開催するイベントで、情報発信力の高いクリエイター100名以上が世界15か国から集まります。
HITはこれまで何度か、Klookにてキャンペーンを実施していますが、今回の誘致では、海外向けプロモーションを強化すると同時に、若い世代への広島の認知拡大やオンライン旅行予約の利用促進を目指しました。
KREATORVERSEの様子
期間中、クリエイターたちは広島の平和文化や世界遺産、瀬戸内の自然や食を体験し、その様子をSNSで発信。
フォロワー数百万規模の情報がリアルタイムで世界に広がる様子を目て、デジタル時代の観光プロモーションの可能性を強く感じました。
また、イベント前日には、KlookのCCOと広島県知事の対談も実現。
広島の観光の方向性について語り合う場に同席できたことは、貴重な経験となりました。
Klook COOと広島県知事の対談。HIT観光大使「ひろくま」も同席
広州での経験と学び
9月には、広州で開催された「広東国際旅遊博覧会(CITIE2025)」に出展しました。
HITとして中国本土の旅行博に参加するのは初めてであり、組織としても大きな挑戦でした。
旅行博では広島のPRに加え、アンケートを通じて現地の方々の関心やニーズを収集。
終了後には、広州と深圳の旅行会社を訪問し、広島を組み込んだ新しい旅行商品の造成について提案営業も行いました。
旅行博でのHITブースの様子
この経験を通じ、中国の旅行者は地域ごとに関心が大きく異なることを実感しました。
広州の方々は「食在广州(食は広州にあり)」と言われるように、旅先でも食を重視する傾向があります。一方で上海や深圳では、自然や文化、リラックスできる体験などを重視する傾向が見られました。
同じ「中国」といっても一括りにできないことを知り、今後の施策ではターゲットを明確に絞った戦略的なアプローチが不可欠であると痛感しました。
今後の展望
観光は単なる産業ではなく、人・地域・文化をつなぐ架け橋だと考えています。
異業種からの転職で学びの連続ですが、中国語という強みを活かしながら、広島を海外に発信する役割を担えることを大変嬉しく思っています。
今後はこれまでの経験をさらに深め、広島を訪れるきっかけを一つでも多く創出し、広島と世界をつなぐ存在として成長していきたいと思います。