秦野病院 次の50年への想い
創設者 髙橋幸枝の言葉(秦野病院50周年記念誌より)はじまり 無から始める、68床。悲壮な思いで開所式に臨んだことを、今も忘れられません。自信もなく、お金もなく、不安一杯であったことを思い出します。 中央林間(神奈川県大和市)に「髙橋医院」を開いた10年後、妹と2人で、今の病院がある秦野市に「秦野病院」を開きました。これは大きな決断でした。というのも「精神科」を診療科目に加えようとしたからです。友人の医師から「暮らしが豊かになってくるこれからの時代、精神が過敏な人が増えてくる」という話を聞いて、「なるほど、精神科の医者はもっと必要になってくるかもしれない」と考えたのです。秦野の地を選んだ...