2026年、循環葬®︎「RETURN TO NATURE」は、イギリスに続き、米・サンフランシスコを視察しました。
目的地の一つは、2018年から森林での自然葬に取り組む「Better Place Forests」。森の入口ではウェルカムドリンクでもてなされ、埋葬の際にはご家族自身の手で遺灰に土やドライフラワーを混ぜ、木の根元へ還していきます。手を動かし、香りを感じ、時間をかけること。こうした身体的な関与を通して、人はようやく死を受け取ることができるのだと、視察を通じて感じたといいます。
もう一つ印象的だったのは、この体験を裏側で支えるIT化でした。埋葬位置や記録はすべてデジタルで管理され、利用者はオンラインでいつでもアクセスできる。自然と対極にあるようで、実は体験の信頼性と継続性を支える「見えないインフラ」として機能していました。
さらに、サンフランシスコの街に根付く「リトリート」「瞑想」の文化からも大きな示唆を得ました。スマートフォンを手放し数日から3ヶ月ほど滞在するメディテーションセンターや、スティーブ・ジョブズも通ったとされる「Zen Center」。立ち止まり自分を見つめ直す時間は、都市に生きる人にとって欠かせないライフラインになりつつあると感じたといいます。
これらの視察から見えてきたのは、「森に還る」という行為の可能性の広がりでした。
アメリカの自然葬では個別の木をシンボルとするスタイルが主流ですが、循環葬ではあえて特定のシンボルを持たず、森全体をおまいりの対象とする日本的な死生観を大切にしています。
その上で、森を埋葬の場であると同時に、生きている人が何度でも立ち返ることのできる場所として設計していきたいと考えています。
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https://returntonature.jp/story/1817/