メトス東京営業所で温浴事業を担う若手営業・岸田。入社3年目ながら、サウナ施設の提案から設計、施工管理までを一貫して担当し、すでに複数の案件を一人で完遂している。子どもの時からのサウナ好きという原点からメトスに出会い、未経験で飛び込んだ建築・設備の世界で、現場を通じて急速に成長を遂げてきた。そんな岸田に、入社の経緯から仕事のやりがい、そして「つくる側」になって見えたサウナに携わる仕事の奥深さについて聞いた。
岸田 俊
東京営業所 温浴事業担当
まず、メトスに入社した経緯を教えてください。
2023年4月に入社したので、ちょうど3年目になります。もともと大学時代には、インターンで別の会社でWebマーケティングの仕事をしていました。最初はそのままその会社に就職しようかなとも思っていたんですけど、自分自身がお風呂とかサウナがすごく好きだったので、改めて「そういう好きなことに関わる仕事ってないのかな」と調べ始めて、そこでメトスの採用を見つけました。当時は中途採用しか出していなかったんですけど、それでも応募しました。やっぱり、好きなものに関わる仕事がしたいという気持ちが強かったですね。
入社後、最初に大変だったことは何でしたか?
一番大変だったのは、建築的な知識を覚えるところですね。サウナが好きというのと、実際にサウナを「つくる仕事」ができるかどうかは全然別なので、最初の半年くらいはとにかく知らないことを頭に入れていくのが大変でした。メトスの仕事って、営業なんですけど、ただ営業するだけじゃなくて、設計的なこともかなりやるんです。図面を自分で全部描くわけではないですけど、実際に現場でどう納めるか、どういう収まりにするかを考える必要があります。
さらに、メトスが直接やる工事だけじゃなくて、外部の業者さんにお願いする工程もあるので、そこをどう伝えるか、どう管理するかも理解しなければいけない。最初は「どうやって進めたらいいんだろう」と分からないことだらけでした。
それは、どうやって乗り越えていったんですか?
やっぱり周りの方にすごく助けてもらいました。マネージャーの方だったり、設計部の部長だったり、本当にいろんな人に聞いて、その都度教えてもらいながら、自分の経験にしていった感じです。ウチの会社の特徴は周囲のみんなが必ず助けてくれるところなんですよね。「こういう時どうしたらいいですか?」と聞いたら、ちゃんと教えてくれる。意地悪な人がいない。そこは本当にメトスのいいところだと思っています。だから、最初は分からないことが多くても、聞きながら経験を積んでいけば、少しずつ自分のものになっていく。そういう環境があるのはすごく大きかったです。
3年やってきて印象に残っている仕事はありますか?
いくつかありますけど、一番最近で印象に残っているのは、渋谷の人気銭湯の改修案件ですね。女性人気も高くて、東京でもかなり評価されている銭湯なんですけど、その改修を担当しました。この案件は、引き合いから提案、材料の選定、お客様との打ち合わせまで、ほぼ全部を一人でやったんです。使う材料もフィンランドから取り寄せるものがあったりして、かなり新しいことにも挑戦した案件でした。
途中で、フィンランドの材料が大幅に遅れるというトラブルもあったんですけど、最終的にはなんとか納め切って、無事にオープンまで持っていけました。オープン後も口コミサイトでいい評価をいただいていて、それを見ると、「やってよかったな」とすごく思います。
自分が関わったサウナがどう評価されているかが、実際に見えるのはこの仕事の魅力だと思います。「ここがいいね」と言ってもらえると嬉しいですし、「ここがこうだったらもっといいのに」という意見も、次の改善に活かせる。そういう意味で、すごくクリエイティブな仕事だと思います。
入社当初に衝撃を受けた案件もあったそうですね。
ありましたね。入社したばかりの頃に、当時東京で一番人気といっていいくらいの温浴施設の案件を、マネージャーについて経験させてもらったんです。その時はまだサウナの知識も全然ない状態だったんですけど、実際に現場に入って、「サウナってここまで考えてつくられているんだ!」とすごく衝撃を受けました。
サウナって、ただ熱い空気を閉じ込めた部屋ではないんです。空気の流れ、換気の位置、扉の開閉が多くても温度が下がらない設計、ベンチの高さや奥行き、どういう人に向けた空間なのか、そういうことが全部計算されている。
しかも、気持ちよさだけじゃなくて、安全性もすごく大事です。そこまで徹底して考えてつくっているんだというのを初めて見て、「いつか自分もこういう仕事をしてみたいな」と思いました。かなりモチベーションにつながりましたね。
メトスの営業として必要な能力は何だと思いますか?
一番大事なのは、情報収集する力だと思っています。サウナって、一つとして同じ案件がないんです。案件ごとに条件も違うし、お客様がやりたいことも違う。だから、「分からないことがあるのは当たり前」なんですよね。
ただ、それを分からないまま進めるんじゃなくて、ちゃんと一つひとつ調べて潰していくことが大事だと思っています。「これはこうなんだ」と理解して、それを自分の引き出しにしていく。これを繰り返していくと、対応できることがどんどん増えていくんです。
あとはやっぱり、コミュニケーション能力ですね。営業なので当然お客様と話しますし、設計事務所の方とも話しますし、現場の施工管理の方ともやり取りします。相手が何を求めているのかを察知して、円滑に業務を進めていくことは、すごく大事だと思います。
仕事をする上で大切にしていることは?
トレンドをキャッチするアンテナを持つことにはこだわっています。サウナって、トレンドがかなり変わるんですよね。一時期はサウナ専門施設がすごく増えましたし、今はホテル案件が多い。時期によってお客様の属性も変わりますし、求められるものも変わっていく。その中で、今何が求められているのか、どういう施設が流行っているのかを知らないと、提案が古くなってしまうんです。
お客様からも当然、専門性は求められます。「最近の流れってどうなんですか?」と聞かれた時に、日頃からアンテナを張っているかどうかで差が出る。だから、常に新しい情報を取りにいくことはすごく大事だと思っています。
普段、どんなふうにアンテナを張っているんですか?
やっぱり、自分でサウナに行くことですね。もともと好きというのもありますけど、自分が作っていないサウナに行くと、気づきがすごくあるんです。見るポイントはいろいろあって、まず「どういうお客さんが入っているか」を見ます。例えば若い人が多い施設だったら、サウナ室に入った時に「やっぱりかなり熱めだな」とか、「刺激的なセッティングだな」とか、ターゲットに合わせた設計になっていることが分かります。
他にも、
- ストーブの位置
- 熱の回り方
- 換気の穴の位置
- ベンチの高さや奥行き
- どういう気持ちよさを狙っているか
みたいなところを見ます。
「この施設を作った人は、どう考えてこうしたんだろう」と考えながら入ると、ただ気持ちよく入るのとはまた違う面白さがありますね。
※岸田がプライベートで使用しているサウナグッズの一部
安全性の視点でも見ているんですか?
見ています。自分が関わっていない施設でも、「ここちょっと危ないんじゃないかな」と思うことはあります。実際に、危なそうな部分について、お客さんとして問い合わせたこともあります。
メトスは業界の中でも安全基準がかなり高いので、自分の中にも「うちだったらこうするな」という基準ができてくるんですよね。それがあるからこそ、他の施設を見た時にも、いいところだけじゃなくて危ないところも自然と目に入るようになります。
メトスという会社の魅力は、どんなところにあると思いますか?
僕が思うメトスの魅力は、裁量権が大きいことですね。一人で担当する仕事が多いので、もちろん大変ではあるんですけど、自分で打ち合わせして、仕事を受けて、納めていくところまでやれる。そこはすごくやりがいにつながっています。最初はマネージャーについて学びますけど、一人前になったら一人で案件を動かしていくことが多いので、責任は大きいです。でも、その分「やり切ったな」という満足感も大きいですね。
あとは、風通しがすごくいいです。部長や社長、役員の方とも話す機会が多いですし、上下関係がまったくないわけではないですけど、かなりフラットに話しやすい会社だと思います。
営業から納品まで一貫してできることも、魅力の一つですか?
そうですね。もちろんバックオフィスで支えてくれる人たちはいますけど、表に立ってお客様とやり取りしていくのは、基本的には担当一人なんです。
一般的な建築系の会社だと、
- 営業
- 設計
- 施工管理
みたいに分かれていることが多いと思うんですけど、メトスはそこを一人でかなり広く見ます。見積もりもやりますし、発注もやりますし、現場のことも見ます。それを大変と感じる人もいると思うんですけど、自分にとっては面白いですね。見積もりを作るのも嫌いじゃないんです。大変ですけど、何をどこまでやるかを考えて、利益もちゃんと取れる形で組んで、それで受注できた時はすごく気持ちいいです。
今後、仕事を通じて実現していきたいことはありますか?
今は温浴事業をメインでやっていますけど、メトスって他の事業もありますし、海外商材も扱っています。なので、もっと自分が扱える商材の幅を広げていきたいです。
世界情勢や世の中の流れが変わっていく中で、それに合わせて安定的に利益を生み出せるように、自分で新しい商材を見つけて、お客さんに提案できるようになりたい。営業だけじゃなくて、技術的なこともちゃんと分かっている人材になりたいですね。
あと、今後後輩が入ってくると思うので、自分が先輩たちから教えてもらって成長してきたように、自分も後から入ってくる人に教えられるようになりたいです。
最後に、この仕事に向いているのはどんな人だと思いますか?
やっぱり、好きなものを深く知るのが好きな人は向いていると思います。サウナが好き、お風呂が好き、空間作りが好き、建築に興味がある・・・入口は何でもいいと思うんですけど、そこから「もっと知りたい」と思える人は強いと思います。
あとは、コミュニケーションを取るのが苦じゃない人ですね。お客様も詳しい人がどんどん増えていますし、設計の人とも現場の人とも話さないといけない。だから、人と話しながら物事を進めるのが好きな人はすごく向いていると思います。
この仕事って、ニッチなんですけど、その分プロフェッショナルになれるんですよね。
しかも、自分が作ったものが20年、30年と残っていくこともある。そういう意味では、本当に「後世に残る仕事」だと思っています。だから、やりがいはすごくあります。僕自身、やっていて「この仕事は面白いな」と本当に思っています。