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新しいクルマのあり方へ。トヨタがチャレンジをし続ける原動力となる組織

2022年12月、KINTOは新しいクルマのサブスクリプションサービスとして「KINTO Unlimited」を立ち上げました。2019年からスタートしたKINTOのサブスクサービスがこれまで次々と新規プロダクトをリリースできた背景には、どのような開発現場の実態があるのでしょうか。

今回は、開発組織であるKINTOテクノロジーズでKINTO Unlimitedの開発に携わる、上田さんにインタビューを実施。新規プロダクト立ち上げの流れについてお伺いしました。開発のスピード感や、今後KINTOテクノロジーズが目指したい展望などについても語っていただいています!

大手企業からスタートアップを経てKINTOテクノロジーズにジョイン

―最初に、上田さんのこれまでのキャリアについて簡単に教えてください。

上田:私は現在44歳で、22年前に新卒で入社した企業で、エンジニアとして基板の設計ソフト開発に従事していました。5年後、インターネットの隆盛をきっかけに、「これからはインターネットの時代だ」と感じて某有名IT企業に転職しています。プロデューサーの役職に就き、ポイントシステムのリニューアルや金融系の新規プロジェクトの立ち上げなどを経験しました。

5年の在籍を経て年齢は30代に差し掛かり、働き方としては中間管理職のようなポジションで動くことが多くなっていました。ただ、個人的には組織づくりよりもサービス開発に注力したいと思い、次はスタートアップ企業に転職。エンジニアリングやマーケティングマネージャーなどを8年務め、2021年にKINTOテクノロジーズへの転職を決めました。

リアルとITの力を融合しイノベーションを起こしたかった

―なぜ、KINTOテクノロジーズにジョインしようと思ったのでしょうか?

上田:スタートアップにIT人材だけが集まってリアル分野を変革するのは、非常にハードルが高いと実感したからです。前職は「リアル×インターネットでイノベーションを起こす」というテーマを掲げている企業でしたが、実際に手掛ける分野の物流や工場の品質向上にITで寄与しようと思っても大きな障壁がありましたし、スケールをし続けるのは困難でした。

そこで、転職にあたっては発想を逆転。最初から「リアルに強くITに弱い企業」にジョインすれば、「リアル×インターネット」でイノベーションを起こせるのではないかと考えました。当然、対象はDXを推進している大手企業になります。その中で、トヨタというバックボーンがあり、なおかつ自社で開発部隊を持って新しいクルマのサブスク事業を展開しようとしているKINTOテクノロジーズに出会い、ジョインに至りました。

―DXを推進している大企業は直近で増えていると思いますが、その中でもKINTOテクノロジーズを選んだ決め手はなんだったのでしょうか?

上田:組織のメンバーが、情熱を持ってサービスを育てていくのだろうと感じられた点ですね。私自身がスタートアップで働く中で事業に大事だと強く感じたのは、何より自分が事業を好きになり、夢中になることです。KINTOテクノロジーズで働くメンバーには、そういうマインドセットを持った方が多そうだと感じられたので、より一層興味を持ちました。

また、入社前は漠然とKINTOに対して「車のサブスクリプションサービス」というイメージしかありませんでしたが、面談で話を聞くと、サブスクリプション以外にもモビリティをテーマにした幅広いサービスを開発していることがわかり、可能性に魅力を感じました。

新車を作れば売れる時代は終わる!?未来にフィットした「新しいクルマの売り方」を創造する

―では、現在上田さんが関わっているKINTO Unlimitedについて、立ち上げ背景をお伺いできますか?

上田:大前提として、トヨタがKINTOブランドで模索しているのは、「新しいクルマの売り方」です。その背景には、新車を作れば売れるような時代ではなくなってきているという現状があります。

例えばユーザーが新車でプリウスを買うと、数年後に新装備を搭載したマイナーチェンジモデルが発売され、ユーザーは販売店から「今のプリウスを下取りするので、買い替えませんか?」と提案されます。販売店はプリウスを買い取ったら、中古車として別のユーザーに販売する。従来のトヨタはこのように、新車1台に対して3〜4回販売を繰り返す形で、収益を確保してきました。

しかし今後は自動車のユーザー数そのものが減少し、新車が思うようには売れなくなると予想されます。そこでトヨタは、一度売られて中古車になった車の価値をできるだけ維持し続けるために、「次世代中古車プロジェクト」を立ち上げました。

プロジェクトの一貫としてスタートしたのが、KINTO FACTORYという「車のアップグレードビジネス」であり、次いで発案されたのが、「車のアップグレードも含めたサブスクリプションサービス」――KINTO Unlimitedなんです。

―上田さんは、KINTO Unlimitedの企画段階から携わっているのでしょうか?

上田:そうですね。KINTOとKINTOテクノロジーズの代表である小寺やトヨタの方々を含めたKINTO Unlimitedの企画会議に、私も参加していました。

誰が、どんな議論をしながら企画が決まって開発を進めることになったのか、議事録だけではわからないような文脈まで感じられるのは、KINTOテクノロジーズの魅力かもしれません。

KINTOテクノロジーズで素早く実現する

―KINTOテクノロジーズはKINTO Unlimitedも含めすでにさまざまなサービスをリリースしていますが、開発のスピード感を生んでいる要因はなんだと思いますか?

上田:「まずはやってみる」というスタイルが、すでに整っている部分は大きいですね。スタートアップの場合は資金に限りがありますから、事業アイデアに対して市場調査を行い、リーンに始められるようなプラン策定から考えなければなりません。

一方、KINTOテクノロジーズの場合は、「トヨタがモビリティサービスとしてやってみたいことを、まずはKINTOでやってみる」流れがすでに出来上がっているので、立ち上がりまでのスピード感は非常に速いです。

―では、スピード感を持った開発をしたい方に、KINTOテクノロジーズはマッチしそうですね。

上田:いえ、そうとは限りません。例えば事業に「Webやアプリ開発をしてすぐに結果を出す」くらいのスピード感を求めているのであれば、むしろスタートアップをおすすめします。

KINTOテクノロジーズはトヨタの方々と一緒に動く必要があるため、本当に素早いスタートアップのスピード感には、どうしても追いつけません。

逆に言えば、KINTOテクノロジーズで働く面白さは、「トヨタという自動車メーカーがいるからこそできる事業」を手掛けられる点にあります。実際どんなに素早く面白いアプリを作ったとしても、「トヨタと一緒にやる」という部分がなければ、少なくとも私にとっては意味がないんです。リアル分野に強いメーカーと一緒に、いかに難しいチャレンジを、どれだけ素早くやりきるか――。ここに挑戦する価値を感じられる方と一緒に働きたいですね。

開発力のある著名IT企業にも匹敵する開発チームに成長させたい

―今後、上田さんがKINTOテクノロジーズでやりたいことについて教えてください。

上田:私は、リアルが強い企業がITの力を得たら、どんなことができるのかを見てみたいとずっと思っています。そのために、KINTOテクノロジーズを開発力のある著名IT企業にも匹敵するぐらいの開発力を持つチームに成長させていきたいです。

そういう意味では、まだまだKINTOテクノロジーズの開発チームはサステナブルにプロダクトと向き合って開発をし続けられるような体制を築ききれていない部分がありますし、自らこれまでにはない新しい発想を提案できるレベルには達していません。

しかし、そういった課題があるからこそ(もしくは未完成だからこそ)、イノベーションを生み出せるようなエンジニアの採用・育成に注力していくつもりです。自分にどれだけの力があるのかはわかりませんが、まずは「上田のチームは良いサービス開発をしているぞ」と思われるようなモデルケースになっていけたらうれしいです。

足元で必要なのは、例えば事業側も開発側も同じ数字を見られるようにダッシュボードを作るといった、地道で基本的な取り組みです。「当たり前のことを当たり前にやる」気持ちで、一歩一歩積み重ねていきます。

―最後に、読者の方にメッセージをお願いします!

上田:普通のスタートアップではできないことをやりたい人は、ぜひKINTOテクノロジーズに来てください。代表の小寺は、聞けば「やりたい」と思うようなアイデアをたくさん持っていますし、KINTOテクノロジーズは実際にそれを形にして世の中に送り出せる企業です。

自分たちの開発力を、トヨタが新しいチャレンジをする原動力にしたい。そんな思いを持っている方は、ぜひお待ちしています。

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