それではまず、簡単な自己紹介と、担当業務の内容を教えてください

生まれは北海道の東側なのですが、大学進学を機に札幌に来て、そのまま市内で受託開発を請け負うシステム会社に就職しました。その後、数社でシステム開発を経験して、イー・カムトゥルーに入社したのが2014年の秋です。現在は、日次決算Webアプリケーションの＜れすだく＞の開発業務に従事しています。

もともとIT系の道を目指して、大学に進学されたんですか？

いえ、正直言うとあまり深く考えていなくて…文系・理系どちらか、くらいで考えてて。そのなかでギターの音を拾って譜面をつくろうという研究をしている研究室に入ったんです。研究しながらシステムを作ったりコーディングを経験したりしたことがきっかけで、就活ではシステム開発の会社を中心に受けたんですよね。

新卒で入社したのは業務システムを受託開発していた会社だったのですが、そこでいま一緒に働いている椛澤さんがひとつ上の先輩として在籍していたんです。もう20年くらいの付き合いになりますね。その後は別々の会社で仕事をしていたのですが、ずっと連絡は取り合っていて。先にイー・カムトゥルーに入社した椛澤さんから、いろいろ話を聞くなかで「自分のやってみたいことができるかも」と思って紹介してもらったんです。

どんなところがそう思ったんですか？

前職も自社サービスを持っていて、業界は違うのですがイーカムとやっていることは近かったんです。ただ、どちらかというと自分のポジションがサポートエンジニアのような感じで。自分としては、もっとチームを組んで開発に携わりたかったんです。

イーカムは自社サービスも持っているのでお客さんのことも見えるし、開発者に任せてもらえる範囲が大きい印象がありました。しかもそのほかに受託案件があるので、いろんな業務や技術に触れる機会も多くて楽しそうだな、と。

入社してみて社内の雰囲気とかはどうでしたか？

思ったよりも静かに、各々が持つ業務を黙々とこなしている印象を受けました。自社サービスがあって運用のサポートもしているので、事務所内はもっとワイワイガヤガヤしているのかと思っていたんです。前職もそうだったので…。

今でこそ＜れすだく＞は開発とビジネスサイドの垣根を超えたチームを組んでプロジェクトを動かしていますが、それまでは一人ひとりがそれぞれのプロジェクトを担当していたので、きっとそれも大きいんでしょうね。

現在リモートワーク中ですが、どうですか？

全然違和感がないですよ。実はみんながリモートワークを始めても、出社している開発メンバーが僕ひとりになるまでオフィスにいたのですが、切り替えたら思いのほかすんなり移行できました。確認事項があるときはボイスチャットツールで気軽に話しかけますし、共有したいものがあればzoomを使います。

ただ、月に一度くらいはみんなで顔を合わせてもいいかなとは思います。みんなでワイワイやるのが好きなんですよ。

コロナが落ち着いてきても、そのままリモートを続けますか？

うーん（笑）同じ部屋の風景だと飽きるんですよね。たまには会社に行ったり、ネット環境が整っている家以外の場所で作業したりしたいかな。

子どもが「友達を家に連れていきたい」と思っていても、気をつかっているのか「友達呼んでいい？」と聞かれるんです。そういう意味でも、1か所にとらわれず働けるといいですね。

開発者、エンジニアとして大切にしていることは何かありますか？

開発者だから、ということではないのですが、システムとは課題解決や、誰かを助けるためにあるもので、使ってもらえないと意味がないんですよね。前職では自治体向けの業務システムを開発していたのですが、業務フローは変えられないので、開発する要件は決まっていたんです。でも＜れすだく＞は、どういう価値を提供したらお客さんが幸せになるか？ということに向き合える。ただ上がってきた仕様に沿って開発するのではなく「なんでそれが必要になったのか？」「これでどういう人が助かるのか？」「誰がどういう頻度で使うのか？」といった背景をちゃんと理解することを意識しています。

お客さんも、もしかしたら本当は違うところで便利になればいいと思っていても、目先の話で要望を伝えてくることがあるじゃないですか。でも、本当の目的を理解していれば「もっとこうしたほうがいいんじゃないですか？」と提案できるようになるはずなんです。そういうのはプロダクトを開発していくうえで、チームとして共通で持っていなければいけない意識なんだろうとすごく思います。

チームとして、と仰っられましたが、どういう方と働いてみたいですか？

能動的な人。自分で考える人。疑問を持つところから始まって、自分で調べられることができる人は、イーカムに合っているのかなと思います。ただ「待っています、仕事ください」というよりは、ひとつ課題を与えられたら、もっと課題を探して5つくらい解決しちゃいました、みたいな人だと一緒に働いていて楽しいですね。

あとは、愚痴を言いながらも手を動かせる人とか（笑）愚痴というとネガティブな方向になっちゃうんですけれど、愚痴りながらもバッと手を動かすときって実際あるじゃないですか。ただ文句とか愚痴ばかり言って投げだしちゃうんじゃなくて、笑ってエネルギーにしながら手を動かせる人がいいな。そういう意味では、根っこの部分がポジティブな人と働きたいのかもしれないですね。

才野さんが個人的に今後チャレンジしたいことはありますか？

ここ数年、時間がないなかでバタバタと仕事をしてきたんです。いろいろな技術に触れてきてはいるものの、必要に迫られて対応してきたんですよね。まだまだイーカムとしても技術的に未熟な部分もあるので、ちゃんと自分のなかに落と込んでいきたいですね。そのためにも自分がどういうスキルを持っているのか“見える化”したいというのはあります。

プライベートなことでいうと、大学のときにスキューバダイビングをやっていたんです。大学の授業がきっかけだったのですが、ハマってしまって。ただ、お金も全然なかったので、ダイビングショップでアルバイトしながらお客さんを海に連れて行く流れで潜っていました。社会人になってからは全然行けていないんです。でも娘がそろそろ10歳で、ライセンスが取れる年齢なので、スキューバダイビングを一緒にしたいなと思っていて。…ただ、いまのところ娘は海が嫌いなんです。そこをどうひっくり返すかが問題ですね（笑）