今年度から北海道沼田町と北海学園大学濱田ゼミが連携し、沼田町の新たな観光コンテンツとなる「着地型観光開発プロジェクト」が始動しました。
沼田町に新たな観光コンテンツを創生
沼田町は、道内唯一のぶつかり合いが見どころの「夜高あんどん祭り」や雪の恵み受けた「雪中米」など他の地域では味わえない魅力が盛りだくさんです。また、月刊誌「田舎暮らしの本」(宝島社)の中に掲載されている「住みたい田舎」ではNo.1にも輝いています。
しかしながら、そんな沼田町であっても人口減少に歯止めがかからない状況です、、、2013年には3,460人もいた総人口数が、2023年には2,849人にまで落ち込んでいます。
日本全国、特に地方の田舎は
「地域に住む人がいなくなり始めている」
この課題から目を背けることはできません。
沼田町ではこのような課題の解決の糸口として、今回の「沼田町着地型観光開発プロジェクト」が企画されました。
若き世代の目に映る地域
現在、沼田町には観光と呼べるようなコンテンツがほとんど存在していません。これから学生と協力して地域資源を活用した観光コンテンツを開発するにしても、最終的なイメージが不鮮明なままだと何から手を付けていいか戸惑ってしまします。
そのため、ファーストステップは他地域の観光コンテンツを実際に体験し、分析するでした。今回は富良野市で地域資源を活用した観光コンテンツを提供している「富良野自然塾」にお邪魔し、体験プログラムに参加してきました。
「富良野自然塾」はゴルフ場の跡地を自然に返す活動を行なっており、その一環で環境教育や観光アクティビティなどを実施しています。地球の歴史をなぞらえながら森歩きをし、目で見て説明を聞いて、これまでの地球と、環境のために自分たちがどうしていかなければならないのかを学びました。
最後にその一つの活動として植樹を行い、プログラムは終了です。
参加した学生からは、「今起きている環境問題について学びになった」、「教育という要素はどの地域でも取り入れやすい」などの声が上がりました。
その後は、富良野市内にて観光やPRに関わっている事業者様や市役所職員の方と意見交換を行いました。これから沼田町での地域資源の開発において、実際に観光に関わっている方々のリアルな声や、ヒントになる意見をいただき、有意義な時間を過ごせたと思います。
沼田町では、ゼミ生約30人を4グループに分け、沼田町の農家さんや林業を営まれている方、4月にオープンしたそらち自然学校にお邪魔し、それぞれのポイントで沼田町でできそうなことの発掘とともに、地域の方々との交流を図りました。
各グループごとで体験したコンテンツは異なりましたが、どのグループからも「楽しかった」「こんなのなかなか体験できない」という素直な感想が出てきました。
今後は学生が自身で感じた「楽しい」というポイントを掘り下げていき、新たなアイデアの発掘と具体的にどのような準備や仕掛けづくりを行えば、人がお金を払いたいと思えるよう価値を生み出せるのかを考えていきます。
終わりなき地域との関わり
これで学生たちの挑戦が終わるわけではありません。
これからも沼田町に足を運び、地域の魅力や課題を自分たちの目で確かめながら、「着地型観光」の開発実現に向けて前進していきます。
これからも活動の様子はnoteやInstagramでも投稿しますので、ぜひ応援お願いします!
今回、北海道富良野市と北海道沼田町でのフィールドワークを実施するにあたり、惜しみない協力してくださった関係各位におきましてはこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
これからも、彼らの新たな挑戦は続きますので、忖度ない目で見ていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。