Wantedlyをご覧のみなさま、こんにちは。今回は「休学」についてのリアルな体験談や、そのメリット・デメリットについて、リアルに休学を体験したハイボール役員の対談をお届けします。
実際に休学を経験した役員メンバーが、なぜその道を選んだのか?どんな気づきがあったのか?
そしてハイボールの「休学補償金制度」をつくった背景や、休学中のインターンで得られたものなどをざっくばらんに語っています。
「大学生活で何か物足りない」「本当にこのまま卒業して良いのか」「休学したら人生変わるかも?」――そんなふうに少しでも今感じている方の参考になれば幸いです。
登場するのはこの4名。
大田
株式会社ハイボール CEO|大学在学中、19歳で1社目を起業。地方で複数の事業立ち上げをきっかけに事業作りの楽しさを知る。大学を休学し、複数社のインターンを経験後、フリーランスのとして独立。半年後に株式会社ハイボールを創業。日本から世界を代表する会社を創ることが目標。
駿太
HighBall Holdings 取締役COO|大学卒業後、教諭として就職。2020年に株式会社Highballに入社し、SNSマーケティング事業部責任者に就任。翌年、取締役COO就任。2023年のホールディングス化に伴い、HighBall Holdings取締役に就任。
さとゆ
株式会社ハイボール初の新卒社員|大学在学中に休学し、ハイボールにて1年間長期インターン。その後、ハイボールの新卒1人目として社員に。
ゆいと
株式会社ハイボール執行役員|関西の教育系大学在学中に休学し、大阪から一人で上京して長期インターン。1年間インターンをしたのちに、ハイボール執行役員に就任。
それぞれのバックグラウンドや休学に至った経緯、実際に感じたメリット・デメリットなど、大学生活にモヤモヤを抱えている方にぜひ読んでほしい内容です。
1. なぜハイボールに休業補償金制度をつくったの?
駿太
じゃあいろいろ聞いていきたいんですけど、まずは大田に聞きたいのが、「なんで休業補償金制度をつくったの?」というところかな。
大田
うちの会社には「ハイボールで休暇制度」っていうのがあるんですよね。僕自身は国立大学出身で、休学中にかかる学費が比較的安かったんです。でも私立の友達とかを見てると「休学費が高いから戻らなきゃ…」って人が多くて。もっと自由に休学を決められる環境だったら、思い切って挑戦できる学生も増えると思ったんです。それが制度をつくったきっかけですね。
2. そもそも休学にはどんなメリット・デメリットがあるの?
駿太
なるほどね。それは休学するうえでのデメリットを減らす狙いがあると思うんだけど、そもそも休学にはどんなメリットやデメリットがあるの?
大田
メリットはシンプルに「まとまった暇な時間ができる」ってことかな。理系の大学生って、授業の課題や実験、バイトもあるから割と忙しい。だから1年間ガッツリ休学して、自分のやりたいことに集中できる時間が持てたのは大きかったですね。
駿太
大学生って言うほど暇じゃないのかもしれないよね。理系は特に。
大田
そう。周りの理系学生も、忙しいから新しく何かやろうと思ってもなかなか時間が取れないんですよね。
駿太
じゃあ、さとゆはどう? 休学してみてどういうメリットを感じた?
さとゆ
やっぱり「思いきった行動が取りやすい」のが最大のメリットだと思います。大学にいるままだと、バイトや授業の合間に何かやるとしても中途半端になりがち。でも休学で1年、あるいは半年まるごと空くと、誰かに会いに行くとか全然違うコミュニティに飛び込むとかが、割とスッとできるんですよね。
3. 実際に「休学を選んだ」それぞれどんなきっかけがあったの?
駿太
2人とも実際に休学してるわけだけど、それぞれどんなきっかけがあったの?
大田
僕の場合は、単位がギリギリで留年しそうだったんです。進級か留年かしか頭になかったけど、いざダメだとなって「じゃあ休学するか」という流れ。とはいえ親にも迷惑かけるし、最初はネガティブな気持ちもあったけど、せっかくなら「遠回りを楽しもう」という感じでしたね。
さとゆ
僕も似たような感じです。単位が本当にあとちょっとで、半年あれば取れちゃうし…みたいな。じゃあその半年は休学して、時間をフルに使っちゃおうっていう。
ゆいと
僕は教育学部にいて、小学校の先生になるつもりだったんですよ。でも3年生くらいのときに、「このまま教員になっちゃって本当にいいのかな?」と悩み始めたんです。児童にはそれぞれ家庭環境があって、ただ授業するだけじゃなくて学級経営で深く関わらないといけない。自分自身が学生のままでそんな責任を負えるのか…って考えたら、一度外の社会を見た方がいいかなと。
駿太
真面目に考えたんだね。周りは普通に先生になる人が多いわけでしょ?
ゆいと
そうですね。でも自分は「もっと社会を知ってからでも遅くないんじゃないか」と思ったんですよ。周りには休学する人はいなかったし、Twitterとかで調べてたわけでもないですけど、不思議と「休学」という選択肢は自然に出てきました。
4. 地方大学でも休学を選べた環境はあったのか?
駿太
たとえば東京とかだとインターンも情報も多いけど、地方の大学だと、なかなかそういう環境がないんじゃないかなと思うんだよね。どうやって休学を決めたの?
大田
僕は山口県の大学だったんですけど、当時は訪問販売の立ち上げとかやってたんです。それと大学の両立が結構厳しくて、「もう学校休んじゃって仕事にフルコミットしよう」と。周りに休学してる人なんていないけど、面白い人とインターンで出会ったりとか、「早稲田8年行ってました」みたいな人にも会って、大学生活は必ずしも4年ストレートじゃなくてもいいんだなって思えたんです。
5. 大学で学べたこと、学べなかったことってある?
大田
地方の国立大に行ったおかげで、田舎の感覚っていうのは肌で分かった気がします。やっぱり東京と地方じゃ文化とか環境が全然違う。地方だから見える現実とか、意外とそこでビジネスのタネを思いついたりとか。僕にとってはでかい学びでしたね。
さとゆ
僕はほとんど大学に行ってなかったんで…(笑)。1年生で入学して、その後はコロナもあってオンラインが続いて、対面再開しても面倒くさくなっちゃって「自宅から受けます」ってやってたし。サークルも入ってないし、理系の知識も身につかなかったし…って考えると、あんまり大学らしい経験はしてないですね。
駿太
バイトとかは?
さとゆ
バイトしてました。予備校みたいなところで教えてたり。そこではいろんな人と会えたんで、それは良かったですよね。
6. 「休学に興味あるけど親が反対しそう」とか「就活で不利になるんじゃないか」っていう声は多いんだけど、実際どうだった?
さとゆ
僕の場合は単位が足りないというやむを得ない事情だったんで、そこは親ブロックも特になかったんですよね。むしろ「留年より休学の方がマシ」みたいな感じで。
ゆいと
僕も両親にはそんなに反対されなかったです。「やりたいならやれば」って感じ。周りの友達を見ると、やっぱり親が厳しい子もいたんで、なかなか難しい問題かもしれないですね。
7.休学してそのままインターンにフルコミットしたわけだけど、具体的にどんなところが良かったと思う?
駿太
休学してそのままインターンにフルコミットしたわけだけど、具体的にどんなところが良かったと思う?
ゆいと
大学じゃなかなか会えないような社会人や経営者の方に会えたことですね。いろんな価値観に触れる機会が一気に増えました。
さとゆ
僕は理系で忙しかった反動もあって、インターン中の活動がめちゃくちゃ新鮮だったんですよ。深夜に撮影機材持って自転車走らせたりとか、仲間と「どうやって伸ばそうか」って寝ずに企画練ったりとか。高校の部活みたいに青春っぽさがあって楽しかったですね。
8. 「休学した方がいいのはどんな人?」って聞かれたら、どう答える?
大田
バイトやってるときに、ついついバイトリーダーとか改善に燃えちゃうタイプの人は、絶対休学とかインターンに向いてると思います。自分で環境を良くしようとか、主体的に動くのが好きな人ですね。逆に「時給さえもらえればいいや」って感じの人は、休学してもあんまり得られるものがないかもしれない。
ゆいと
そうですね、行動を起こせる人じゃないとせっかくの休学期間がもったいないと思います。
大田
大前研一さんが言ってた「人生を変えるには、時間の使い方・住む場所・付き合う人を変えるしかない」っていうのがすごく腑に落ちるんですよ。休学してインターンとかやると、一気にその3つが変わるんで、人生が劇的に動くきっかけになると思います。
9. 「休学してみたいけど迷っている」大学生の皆様へメッセージ
駿太
最後に、これから休学を検討している人にメッセージがあればお願いします!
大田
そもそも休学はネガティブなものじゃなくて、社会経験を積む絶好のチャンスです!もし「大学これでいいのかな?」とか「もっと違う世界を見てみたい」と思うなら、ぜひ飛び込んでみてほしいですね。
さとゆ
大学の授業やバイトだけだと、どうしても視野が狭くなりがちなので。僕は休学して、いろんなところでインターンをして、いろんな人に出会えたのが本当に良かったと思っています!
ゆいと
僕も、「教育者としての自分」に迷った結果、社会を知るために休学しました。結果的にインターンから今の仕事につながって、執行役員にもなれた。大学在学中の1年間って意外と長いようであっという間なので、思いきって決断する価値はあると思います。
駿太
ありがとうございます! 「休学しようか悩んでるけど、周りに相談できる人がいない」という人こそ、僕たちに声をかけてほしいですね。今後も「休学補償金制度」やインターンの情報を発信していくので、気になった方はいつでも相談してください!
ここまで読んでいただきありがとうございます。リアルな体験談はいかがだったでしょうか?
もし少しでも「休学してみたい」「大学に通いながらではできない経験をしてみたい」と思うなら、一度踏み出してみるのもアリではないでしょうか。何か失うわけじゃなく、大学の席はちゃんと残っています。
良ければ今後のキャリアや大学生活をどう充実させるか、ハイボールで一緒に考えてみませんか?
少しでも興味が沸いたら、ぜひカジュアル面談から気楽に話を聞きに来てください。お待ちしております!