Definer Inc.創業秘話③〜当時メルカリCTOの名村卓とのグローバル案件とITスタートアップ〜
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はじめに
初めまして!Definer Inc.で代表をしています。阪本 健太郎と申します。
Wantedlyは、共感採用というコンセプトを提言しているらしく、代表の価値観もしっかりと表明していこうと感じましたので、今回の記事を作成しました。
今回は、当時メルカリCTOの名村 卓とのグローバル案件と、ITスタートアップ創業までの物語です。
少数精鋭でグローバル案件をやり切る
ご支援した企業は、医療系のAI系ベンチャーでした。少人数で少数精鋭で経営されている、とても優秀な経営メンバーと、東大卒の外国人学生が日本でエンジニアとして働いている、稀有な企業でもありました。
元々、サイバーエージェントでの経歴をお持ちの経営メンバーがいらっしゃったため、当時メルカリCTOの名村卓も、その医療系ベンチャーにアドバイザーとして参画していました。
すでに、案件としてクライアントは決まっており、AIを活用して菌類の判定を行い、適切な抗菌薬を提示していくことソリューションでした。ソリューションとしてはシンプルなValue Proposalがあり、社会的な意義の観点でも素敵でした。
ITのソリューションしては、まあまあの難易度だったかと思いますが、医療系としてのソフトウェア、ということが、ソリューションの難易度を圧倒的にあげていました。
グローバル標準の難しさ、そして美しさ
医療系ソフトウェアは、米国やヨーロッパでの認証規格と認証機構が存在し、認証に準拠することが大変です。具体では、150ページ以上の英語のドキュメントをもとに、抽象的な認証を具体的なオペレーションとシステムに落とし込む必要があります。とても、大変でしたが、医療系ソフトウェアの品質管理システムの思想や、 リスク管理機構の考え方などは、あらゆるソフトウェア、システムに対して通用する高精度な叡智の結晶です。日本での事例はあまり無い中で、プロダクトマネージャーとして上流から下流まで設計から構築、オペレーション構築までやりきり、引き継ぎも終わったため次に何をやろうか、、と考え始めました。
アクセンチュアにいたときは、英語でインドや中国のエンジニアとのコミュニケーションが多かったですが、優秀なベトナム人のマネジメントもとても良い経験でした。
優秀なアーキテクトが世の中にほとんどいないという事実に気づく
当時のメルカリCTO 名村卓は、国宝級エンジニアと呼ばれた人ですが、彼に匹敵する人材は、アクセンチュアでも一人知っています。両方の方と仕事をしているため、大体のレベル感は分かります。
そして、彼らのような優秀なアーキテクトが作った基盤、インフラストラクチャ、開発体制は圧倒的に効率的で、バグが少なく、少人数での超高速アジャイル開発が可能です。
大手エンタープライズ、スタートアップ、中堅ベンチャーに至るまでさまざまな現場を成功に導いてきましたが、彼らのようなアーキテクトは足りません。圧倒的に足りません。
そんな状況を変え、スケールできるITエコシステムを形成することで、日本経済を創生するきっかけになるのではないか?優秀なアーキテクトを標準化したサービスにできないか?それが創業のきっかけです。
ありがとう、名村さん!!
名村さんとの出会いが、スタートアップに繋がったきっかけであることは間違いありません。一人の若者であった私に、真摯に会話してくれた名村さんに、心から感謝申し上げます。
読んでくれた方に向けて
ここまで、読んでくれた方は何かしら価値観を共有できるのかな?と思いますので、ぜひまずはカジュアルに話しましょう。
採用採用せず、フラットに楽しみながら。