『100BLG』は、全国各地に認知症の人と一緒に社会参加を進める拠点をつくり、「認知症・要介護になっても、こういう選択肢があるんだという社会」を作っていく会社です。

その設立の発端となったのが、東京町田にある、ちょっと変わったデイサービス「DAYS BLG！」でした。そこには、認知症があっても、地域とつながり、日々を精一杯に生きる、素敵な人たちが集まっています。

こんな場が全国各地に広がって行ってほしい、という思いから『100BLG』は生まれました。

今回は、「DAYS BLG！」がどんなところなのか、いつもの１日の様子をお伝えします。はじめて「DAYS BLG！」を訪れた、ある編集者の体験記です。

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DAYS BLG！ へ

08：00＠東京・町田市成瀬台

すこし気温が上がりはじめた6月半ばの成瀬台を歩く。
麦わら帽子をかぶり、庭の植木の剪定をしているおじさん。
植物の爽やかな香りを運んでくる風。
閑静な住宅街。
庭はどこも美しく手入れがされていて「ここに住むって楽しいのよ！」とささやく声が聞こえるような。

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09：00＠DAYS BLG!

わたしは『DAYS BLG!』にいた。このたびの目的地だ。
すでに「メンバー」は到着していて、それぞれ血圧を測りながら、おしゃべりに花を咲かせている。
今日一日、わたしもここのメンバーとなり、一緒に行動をさせてもらうことになっている。

皆の準備が整うと、朝のミーティングがはじまる。
「眠いわあ。眠くて目があかないの」と、イトウさんがぽつりとこぼす。
「ほら、お金落ちてるよそこ」
「え、どこどこ？」
「目ぇあくじゃんか、あっはっはー！」
というムラヤマさんの一声と、皆の笑い声がひびく。

サトウさんが
「では、午前のおしごとの割り振りをしまーす！」とホワイトボードが掲げられ、ミーティングがはじまった。

・洗車
・買い出し
・事務所の掃除
・昼食作り
……とホワイトボードに文字がならぶ。

「洗車の人数が足りないので、慣れているマチダさん、お手伝いいただけませんか？」とサトウさん。
「かまわないよ」マチダさんは答える。
そうやって、車座になっていた10人ほどが午前中のスケジュールを確認。

つづきは　https://100blg.org/project/?id=machida