HEKAの商品開発チームが日々どのような想いで商品開発に向き合っているのか。今回は、獣医師のバックグラウンドを持ちながら商品開発や事業企画を牽引する原さんと、HEKAの創業者であり、代表の藤田さんの対談形式で、HEKAの商品開発へのこだわりと、チームが大切にしている価値観をお聞きしました。
HEKAの商品開発にご興味をお持ちいただいている方はもちろん。ペットフードやペットグッズなど広くペット関連商品の企画開発に関心がある方とも想いを共有できる記事になれば幸いです。
目次
商品開発メンバーの自己紹介
「長く愛される商品」をつくる
商品開発の具体的なワークフロー
理想のチームと、未来の仲間へのメッセージ
商品開発メンバーの自己紹介
-まずは、お二人の自己紹介とペットとの関わりについて教えてください。
原: はい、商品開発を担当している原です。元々獣医師として働いており、現在も月に2回ほど動物病院で診察を行っています。HEKAには2020年に加わりました。 幼い頃からハスキー犬と暮らし、一緒に山を駆け回るような生活をしていました。犬だけでなく、虫や魚など生き物全般がずっと好きですね。今は自宅で犬と猫を一頭ずつ飼っています。
藤田: HEKA代表の藤田です。原くんと一緒に商品開発も担当しています。代表というと仕事内容がわかりにくいかもしれませんが、「会社として何をやるか」を意思決定するのが主な役割で、どう進めるかはメンバーに任せています。 私も幼い頃からずっとペットを迎え入れたかったのですが、家族の考えもあり、念願叶って犬を迎え入れたのは高校生の時でした。その後17年間、長生きしてくれましたが「あの時もっとこうしてあげたらよかった」という後悔にも似た想いは今でもあります。その想いが、HEKAの取り組みの原点になっています。
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「長く愛される商品」をつくる
-HEKAで商品開発をする上で、大事にしていることはなんですか?
藤田: そうですね、私たちが目指しているのは、「より多くの人に長く使ってもらうこと」です。そのため、影響力やインパクトが大きくなるカテゴリーを最初に設定します。 ただ、ペット市場には歴史もあり競合も多い。その中で私たちが勝負するには、「本当に必要とされている声」と「他社がやっていない独自性」を見出す必要があります。そこで活躍するのが原さんです。
-大役ですね!原さんはどうですか?
原: 私は、獣医師としての視点、ペットペアレントとしての声、そして展示会などでのマクロな市場調査ですかね。それらを掛け合わせて「これはユニークだ」という種を見つけるのが、僕たちの商品開発の出発点です。ただユニークなだけではなく、「今ある課題をどう解決するか」という実利の部分をとても大切にしています。まだまだ難しいことばかりですが。
-商品開発を進める上で、難しいと感じることは何ですか?
原: 難しいことは、「ユニークさと実利のバランス」です。自社商品を伝える時に明確に説明できるユニークな点があることは絶対に大事です。ただ、最近は藤田さんから「ユニークなだけでいいのか?」とよく問われます(笑)。 ユニークさに加えて、ペアレントの方々と犬や猫たちにとって「本当に必要とされている(実利がある)」という、双方を同時に満たせていることが重要です。
藤田: 原さんの言う通りですね。私の中ではやはり「より多くの人に、より長く使ってもらいたい」という思いが一番にあります。そのためには、美味しい、健康に良い、安心であることに加え、「続けられる価格」や「使い勝手」のバランスが不可欠です。犬も猫も、そしてペアレントさんにも受け入れてもらもらうことが、より多くの人に長く使い続けてもらう上で大切だと考えています。
商品開発の具体的なワークフロー
-具体的な仕事の流れをイメージしたいのですが、先ほど藤田さんがどの商品を作るかのカテゴリーは決めるが、その後の具体的にどうするかは原さんという話がありました。どのようなことをされているのですか?
原: まずは、コンセプトに合うサプライヤーの候補を絞り、サンプルをもらってテストを行います。ここからが本当に長いです。 レシピの調整、原価計算、海外からの輸入ルートを含めた価格計算、パッケージの手配・デザイン、デザイナーやサプライヤーとの確認、そして印刷から製造、発注へと進みます。このように流れだけをお伝えすると、短く聞こえるかもしれませんが、商品リリースまでの道のりは本当に長いです。次から次へと色々な超えるべき壁が出てきますから。サンプルを作ってはレシピを変え、テストを何度も繰り返して、理想と現実のバランスをギリギリまで調整していきます。
-印象に残っている出来事を教えてください。
原: そうだな〜…いろいろありすぎるので、何をお伝えすればいいか(笑)そうですね。例えばとある新商品の開発では、最初はタイの工場で進めていましたが、より良い商品をつくろうと考え直し、変更しました。欧州が良いのではないか、北米かもしれない。カナダはどうだ?オーストラリアも良いかもしれないと、複数が候補に挙がるなど、二転三転しました。 新商品開発において、「プチリセット」は必ずと言っていいほど発生します。プチではないかもですね(笑)保存料、原材料、価格などのクオリティの話の他にも、昨今の世界情勢で供給の問題が起き、それが価格に影響するなんてこともあります。進んでは戻るの繰り返しですね。
-それは大変ですね。。。心が折れそうです。
原:でも完全にゼロリセットということではありませんよ。その過程で得たノウハウは確実に蓄積されるので。例えるなら、ゲームなどで「レベルや装備はそのままで、別のステージで初期から再スタートする」ような感覚ですね。
-それは良いですね!強くなって取り組めそうです。
原: あ、他にもエピソードがありました。モイスチャームースという犬猫向けのケア用品があります。これ1本で保湿と抗菌ができる。しかも泡タイプでベタつかないし、洗い流す必要がない。そして、泡を出す時の音が静かなのでスプレータイプに比べてペットが驚かない。これは、涙やけや肉球のケアなどに悩むワンちゃん、猫ちゃんとペアレントさんに喜ばれるはずで「作りたいものを作った」感覚があり、開発していて一番気持ちよかった商品です。今となっては多くの方に認知いただき、リピーターの方が新規の方に口コミするほどの商品になりましたが、リリースしたばかりの頃は認知いただくことがとても大変でした。「これは何?シャンプーなの?クリーナーなの?」など、悩みは抱えていても「これは何の商品なのか」をわかりやすく伝えることができないと時間がかかることを実感しました。商品開発とは、良いものにこだわることはもちろんですが、認知し、使っていただくことまでをイメージする必要があることを実感しました。「自分が良いと思うもの」と「世の中に求められているもの」の着地点を見つけるのが、この仕事の一番の難しいところなのかもしれません。
-商品開発力を高めるためにどのようなことをされていますか?
原:とにかく行動しコミュニケーションをとることですね。例えば、先月(26年5月)には海外出張にいきました。定期的に参加しているのですが、世界最大のペット展示会「INTERZOO(インターズー)」で世界のトレンドを把握することと、海外工場の現地視察が目的でした。海外の工場と一緒にモノづくりをする際、どうしてもオンラインだけではイメージしきれない部分があります。私たちが「当たり前」と思っていることが現地では当たり前ではなかったりするんです。 実際に工場へ行き、設備やカルチャー、そこで働く人たちと直接触れ合うことで、非言語的なコミュニケーションの重要性を痛感しました。
アジア、ヨーロッパ、北米ではペットとの付き合い方も、売れている商品も、工場の構造も全く違います。 「私たちが作りたいもの」を明確に伝えた時にリアクションや対応がとにかく早い工場もあれば、「今あるものを使ってくれ」と面倒くさがる工場もあり、本当に千差万別です。日本とは常識が全く違う世界で、彼らとどうコミュニケーションを取り、一つの商品を作り上げるか。難しくも非常に面白い部分です。
藤田:そうそう、原さんは商品開発だけでなく、行動することで得た様々なつながりを商品開発だけでなく、マーケティングや既存商品の改善にも活かしてくれていますよね。レストランのシェフとのコラボでキャンペーンが生まれたり、老犬ホームにウェットフードを食べていただく企画がうまれたりなど。獣医師、ペアレント、小売店、保護施設など、様々な関係者と関わることで、新コンセプトの視点が増えているように感じます。
-やはり現地に足を運んだり、直接話すことで見えることがありますよね。藤田さんが印象に残っている出来事は何ですか?
藤田:商品開発というよりは、ブランドづくりや事業開発になるかもしれませんが、私にとって一番重く、難しいのは「商品をやめる(販売終了する)時の判断」です。 過去にはかつお節やピューレタイプとゼリータイプのキャットウェットフードを出していたNAMAというブランドを終了させたことがあります。リピーターのお客様もいて、レビューで「やめないで」「これしか食べないんです」という声を見ると、本当にやめてよかったのかと悩みます。開発するのと同じくらい、やめる判断には大きなエネルギーが必要です。それでも、ビジネスとしての売上や利益、ブランディングの観点から、苦渋の決断を下さざるを得ない現実があります。
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理想のチームと、未来の仲間へのメッセージ
ー始めることの難しさもですが、止めることの難しさもありますよね。ありがとうございました。では、今後どのような商品開発チームを作っていきたいか教えてください。
原: 「能動的で、多角的な視点を持っているチーム」です。 動いてみないと分からないことだらけなので、思いついたら「小さくてもまずはやってみる」という能動性が絶対に必要です。 そして、「獣医師の視点」「小売の視点」「全く違う化粧品開発の視点」など、多様なバックグラウンドを持つメンバーが、同じカテゴリーに対して違う見方を持ち寄り、議論しながら形にしていけるチームが強いと考えています。
藤田: 私も多様な視点は非常に重要だと思っています。プロダクトだけでなく、働くメンバーも個性的でユニークであってほしい。多様性を持ちながらも、HEKAとしての軸は共有し、「ロジカルでありながらワクワクするチーム」にしていきたいですね。数字やデータを冷静に見る頭脳と、心動かされるワクワク感、その両輪が必要です。
ー今から今後のチームが楽しみですね。最後に、商品開発に興味を持ってくださっている方へメッセージをお願いします。
原: 動物への深い知識が必須というわけではありません。大切なのは、「生き物に対しての愛」があり、何かアクションを起こしたいという熱意です。 「自分にはこう見える」という異なる視点をシェアしてくれる方と一緒に働きたいです。一見華やかに見える商品開発ですが、実は試行錯誤を行ったり来たりしながら淡々と進めていく泥臭い仕事でもあります。そのプロセスを楽しめる方をお待ちしています。
藤田: 一発屋的なヒット商品や、トレンドに乗って短期的に仕掛けるようなスタートアップの勢いを求めている方には、うちは合わないかもしれません。 私たちが求めているのは、「ペアレントとペットが本当に欲しいものを追求し、長く歴史に残るような商品を作りたい」と本気で思える人です。 じわじわと広がり、使ってくれる人が「良いな」「続けやすいな」と感じてくれることに、心からの喜びを見出せる方に、ぜひ仲間に加わっていただきたいです。また、採用はタイミングが重要です。ですので、今すぐに加わるという形ではなくても良いので、興味を持っていただいた方とは、まずはカジュアルにお話し、タイミングがきた時に加わっていただくということが現実的かもしれません。ですので、ご興味をお持ちいただけたら、お気軽にご応募いただきたいと思います。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
商品開発を担当する2人の等身大のインタビューで仕事内容ややりがいなどが伝わっていれば幸いです。
藤田からも最後にありましたが、採用はタイミングだと思いますので、興味がある!でも今すぐではないという方でもお気軽にご応募ください。
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