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ビジネス成長のカギを握る融資ビジネスの立ち上げプロジェクト


2022年5月16日に提供を開始し、3日間で200件以上のお申し込みいただくなど、大きな反響をいただいた「あんしんワイド」。
今回は、サービスリリースの中心メンバー3名にビジネス・企画・エンジニアのそれぞれの立場から、サービスをリリースするまでの苦労やプロジェクトを通して見えてきた当社ならではの強みなどを語ってもらいました。

商品企画から開発の内製化

まずは、それぞれのメンバーの役割について教えてください。

栢本:
ローン事業統括チームに所属している栢本です。
「あんしんワイド」のサービス立ち上げでは、ビジネスオーナーとして、商品の企画から商品性を決める役割を担っていました。

宮島:
顧客管理室に所属している宮島です。
私は、栢本さんのチームで企画された商品性をもとに、より多くのお客さまに届けるために最適なUI・UX*を設計する役割を担っていました。
*UI:ユーザーインターフェースの略で、Webサイトのデザインや検索機能など、ユーザーとの接点のこと
*UX:ユーザーエクスペリエンスの略で、ユーザーが製品やサービスを通じて得られる体験のこと

白岩:
私は、エンジニアとしてシステム全般を担当していました。
当社の開発はベンダーに丸投げをせず、社内内製で開発を進めるため、開発の進捗管理や、テストのコーディネートの役割など、少し特殊な役割も担当していました。

栢本:
あと、白岩さんには私の苦労を聞く係も担ってもらっていました(笑)

当社の中長期戦略「スモール&スタートアップ NO.1」の中核を担う「あんしんワイド」

プロジェクトをスタートした背景を教えてください。

栢本:
当社のローン商品は、freeeさまとの提携ローンといった他社との提携ローン商品の提供を主としていました。
今後、当社がさらに一歩ビジネスを加速させ中長期戦略で掲げる「スモール&スタートアップ企業向け銀行No.1」になるためには、当社独自のローン商品の開発・リリースが必要不可欠でした。

そこで、2021年7月に、法人口座に10万円の融資枠を標準装備する「あんしん10万円」をリリースしました。そして、この「あんしん10万円」をベースに、法人のお客さまのビジネス成長をさらに支援できるローン商品として開発したのが「あんしんワイド」です。

宮島:
当初の予定では、「freee提携ローン」や「あんしん10万円」など先にリリースしているローン商品のUI・UXを踏襲して、商品設計をすればよいという想定で進めていました。

ただ、ほぼ完成間近の段階で、既存の設計ではUXの観点で不要なものがあり、0から商品設計をやり直す必要があることが判明しました。

栢本:
システム側とビジネス側の担当者を交えて、改めて確認したときに「これはやはりおかしいね。」という感じになりましたね(笑)

UI・UXはこういう細部までこだわってサービス設計を行う必要があるんだということが、私の中では新鮮な気づきでした。



限られたスケジュールでプロジェクトを円滑に推進させる、当社の3つの強み

プロジェクトを推進するうえでの困難・チャレンジを教えてください。

白岩:
「あんしんワイド」は、当社の中長期戦略のうえで、重要な役割を担っている商品ということもあり、早急なリリースを求められていました。ですので、スケジュールの面でビジネス側もシステム側も苦労したと感じています。

また、システムという観点では、導入したクラウドサービスのシステム制約の中で、ビジネス側が企画した商品性を実現する必要があった点も苦労しました。

栢本:
私もプロジェクトを振り返ると、スケジュール面が一番苦労したと感じています。

当社の主要顧客さまであるスタートアップのお客さまにとって、資金面をより強固にサポートできる「あんしんワイド」は、一日でも早くと、各所からリリースを望まれている商品でした。

宮島:
スケジュールは大変でしたね。(笑)



白岩:
限られたスケジュールの中で、プロジェクトを進める下支えとなったのが、当社内のコミュニケーションです。当社は、システム開発を内製化しています。多くの銀行では開発を依頼しているベンダーと、ビジネス側の間にエンジニアが板挟みになったり、意識の齟齬やすり合わせが必要となります。

一方、当社では、システム開発を内製化しているおかげで、エンジニアとビジネスサイドの担当者が直接コミュニケーションをとることができ、要望の本質をスピード感をもってやり取りができるため、開発スピードが格段に違います。

宮島:
また、ビジネス側とシステム側の距離の近さも当社の強みだと思います。

一般的にビジネス側とシステム側は、お互いにけん制し合う関係の場合が多いですが、当社の場合は、「一体になってプロダクトを作っている」という感覚が非常に強く、共通認識があるからこそ、プロジェクトがとても進めやすいと感じました。

栢本:
プロジェクトの中で、ビジネス側から少し無理な要望をシステム側にしてしまった時、エンジニアから「この要望はシステム的に難しいから、ビジネス要件を見直してほしい」というレスポンスがありました。

このレスポンスに対して、ビジネス・エンジニアサイドの両方の事情に精通している白岩さんが「ビジネスサイドの要望を実現すべきだ」と、エンジニアと直接交渉してくれ、実現まで尽力してくれました。

宮島:
ビジネス側は、システム側に「できない」と言われたら、諦めるしかないので、要望をなるべく実現しようとしてくださるシステム側の姿勢にはとても助かりました。

白岩:
ビジネス側のプロジェクトメンバーは、当社のローン商品を0から立ち上げた経験がない方がほとんどで、商品企画からシステム構築までを前例がほとんどない中で進めていくことは苦労されたと思います。

栢本:
そしてもう1点、これは本当に当社の強みだと感じているのですが、分からないことがあると周りの方が必ず助けてくれるカルチャーがあります。

私は直近1年以内の入社で、初めて任されたプロジェクトが今回の「あんしんワイド」の立ち上げでしたので、当社内でのプロジェクトの進め方という点でも苦労しました。

実際、プロジェクトの活況のタイミングで夜遅くまで残って進めていたら、別の部署の方が「何か手伝えることありますか?」と声がけしてくださり、業務を手伝ってくたことがありました。

その時は業務で手が回ってなかったので、その方が神様に見えました(笑)



白岩:
困っていると手伝ってくれる神様みたいな方が、当社には結構いますよね。

栢本:
しかも、その方から「私に返さなくて良いので、ぜひ他の方が困っていたら助けてあげてください」と言ってくださり、こういう心遣いが良い組織を作るのだなと感じましたし、僕自身も周りの困っている方は積極的に助けたいと思いました。

出だしは好調。更なるスモール&スタートアップ支援充実に向けた改善

リリース後の成果や今後改善していくべき点を教えてください。

栢本:
まず、リリースできた時は「やりきった!」という思いが強かったです。

さらに、リリースした初日は、申し込みが100件近くあり反響の大きさ、ひとまずの成果としては、とても達成感がありました。

白岩:
今回は、反響が大きかったですよね。

私は、以前に当社でリリースしたローン商品の開発にも携わっていたのですが、今回の「あんしんワイド」は想定よりも反響が大きく素直に嬉しかったです。(笑)

栢本:
ただ、リリースをして初めて気がつく点もありました。それは、申込件数に対して、条件を満たしていない件数が約4割と多かったことです。

すぐに改善に着手し、お申し込みいただくまでの手順(導線)を改善することで、有効なお申込件数のアップにつなげました。

この改善スピードも当社ならではだなと感じています。

宮島:
これは当社の特長だと感じているのですが、ローン商品だからローン事業チームのみが進捗を追うわけではなく、顧客管理室など他の部署でも進捗をトラッキングしているんです。

先ほど、栢本さんが言った有効な申込件数の改善については、ローン事業チームから相談があって、すぐにUI・UXを見直し、お申込の作業中にお客さまに分かるように確認点を画面上に明示する、お客さま目線に立った改善を行いました。

改善点は細かいですが、「細部までこだわることで成果がこんなに変わるんだ」という気づきがあり、やりがいを感じました。

今後もまだ改善点はあり、お客さまからのお問合せ内容で「こういう点が分かりづらい」と直接フィードバックいただいた内容を、引き続き改善し生かしていきます

白岩:
実は、リリース直後に機能的なバグが発生してシステム側は、至急対応が必要な状況でした。

嬉しい誤算なのですが、想定よりも申込数が多かったことで、システムのパフォーマンスが発揮できない現象が発生したんです。

至急で対応して何とか改善しましたが、かなり焦りました。(笑)

栢本:
金曜日までに対応する予定が水曜日には修正されていたので、「すごいな」と思っていました。(笑)
これはシステムを内製化している当社だからこそのスピード感ですね。

白岩:
そうですね。実際、私も手を動かして修正作業しました。

宮島:
白岩さんも現場で手を動かすのはすごいですね。



部門を横断した一体感を強みに、これからもユーザーに求められる商品を提供する

リリース後の成果や今後改善していくべき点を教えてください。

栢本:
今回「あんしんワイド」のリリースで、当社の核となるプロパーのローン商品はできましたが、まだまだ融資の商品ラインアップは少ないので、個人向けローンや別機能を持った商材など次なる商品のリリースも進めていきたいです。

ただ、商品を増やす過程では、もっと煩雑な事務フローや、外部業者との関連でフローを再定義する必要が出てくるなど、まだまだやることは沢山ありますね。

アピールポイントは、これまでの話と重複しますが、ビジネス側が実現したい内容をシステム側が最大限実現してくれます。

ほかの会社だと、ビジネス/企画とシステムが縦割りになっていて、理解し合えないケースが多いと思いますが、当社は「一緒に作っている」という感覚が非常に強いです。

その点、「このビジネスを実現したい」と強い想いを持っている方にはマッチしている環境だと感じています。

白岩:
システム側としても「一緒に良いものを作ろう」という想いが非常に強いです。

また、当社のシステムには、「良いものを作ろう」というプロフェッショナルが沢山在籍していると今回のプロジェクトを通して改めて感じました。

さらに、良い商品をお客さまへ提供するために、ホスピタリティが高いエンジニアが集まると良いなと思っています。

そのために、今後も良い商品を引き続きリリースしていきます。

宮島:
私は、別の観点で、当社内のプロジェクトの進め方をもっと再現性の高い環境にしていきたいです。

今回初めて、ローン商品のプロジェクトを進めましたが、ビジネス側・企画側・システム側の距離が近く、本当に密にコミュニケーションを取ります。

これは、社内で完結するのでメリットが非常にある一方で、各方面への伝え方ひとつでプロジェクトの進捗が変わってきてしまうので、ちょっとした工夫が必要だと実感しました。

当社の場合、入社年数が浅い方もプロジェクトにアサインされることが多分にあるので、最適なプロジェクトの進め方を再現性高く実現できるように社内で率先してリードしていきたいです。



今回「あんしんワイド」を立ち上げたメンバーにインタビューを行いました。

多様なバックグラウンドを持ったメンバーが多く在籍する当社だからこそ、「分かることは一言でも教える」を意識した相互にサポートし合う組織風土が発揮されたプロジェクトでした。

少しでも当社に興味のある方は、ぜひ、ご応募ください!

※登壇者の所属組織は取材当時の情報です。

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