こんにちは!HIROBAの桑原です。
先日、HIROBAに初の新入社員が入社しました!!
入社に先駆けて約1ヶ月の入社前研修が行われましたので、
その内容をご紹介させていただきます!全3本の記事にてお送りします!
今回のテーマは「スタンス編」です。
スタンス編の目的は、「上司・先輩から”扱いやすい” ”安心して任せられる” と思われる状態になること」。基本的なビジネスマナーをワークを交えながら実践的に学んでいきました。
【カリキュラム】
- スタンス編① 社会人マインドセット
- スタンス編② ビジネスマナーと所作
- スタンス編③ 報連相・仕事の進め方
- スタンス編④ ビジネスコミュニケーション
- スタンス編⑤ タイムマネジメントとセルフ管理
思考スキルや業務ツールを学ぶ前に、まずはこの5つのスタンスをしっかり固めていきます。なぜスキルより先にスタンスなのか —
その理由も含めて、各回の内容をご紹介します!
スタンス編① 社会人マインドセット
「頑張っている」は、なぜ評価されないのか
研修の最初に投げかける問いがあります。
「学生と社会人の一番の違いは何だと思いますか?」
知識量、責任の重さ、給料をもらうかどうか —
受講者からはいろいろな答えが返ってきます。でも私たちが一番伝えたいのは、
評価軸の違いです。
学生時代は「努力した過程」が評価されることが多い。テストで点が取れなくても、頑張っていれば先生は認めてくれる。でも社会人になると、評価の基準が「成果」と「信頼」に変わります。どれだけ一生懸命やっていても、周囲が困る行動を取り続ければ、それは評価されない。
ここで多くの新卒がつまずきます。
「自分はちゃんとやっているのに、なぜか空気が悪くなる」「注意されている意味がよくわからない」— そういった戸惑いの正体は、大抵ここにあります。
評価軸が変わったことに、気づいていないのです。
研修では「学生気分が抜けていない行動」をみんなで洗い出すワークを行いました。遅刻・無断欠席のような分かりやすいものから、「確認せずに自己判断で進める」「できないと言えずに抱え込む」「指摘されると落ち込んで黙る」といった、悪意のない行動まで出てきます。
そこで伝えるのが、もうひとつの視点です。
「指摘は、あなたの人格に向けられているのではない。仕事に向けられているんだ」
これを理解できると、フィードバックの受け取り方が変わります。落ち込むのではなく、修正する。それが「信頼される新人」の第一歩です。
スタンス編② ビジネスマナーと所作
マナーとは「正しさ」ではなく「安心感」の技術
マナー研修と聞くと、古くて堅苦しいイメージを持つ人もいるかもしれません。
でも私たちがマナーを教えるとき、伝えていることはひとつだけです。
「マナーは、相手の不安を減らす技術だ」
挨拶、身だしなみ、メールの書き方、名刺交換の作法—
これらはすべて、相手に「この人は信頼できる」と感じてもらうためのシグナルです。「失礼じゃなければいい」ではなく、「この人と仕事をしても大丈夫だ」と安心してもらうことがゴールです。
研修のなかで特に反応が大きかったのが、メールの書き換えワークです。
実際によくある「ダメなメール」を見てもらい、何が問題かを考えてもらいました。
ダメなメールの典型は、「情報は書いてあるけど、読み手が整理しなければいけない」メールです。結論がどこにあるか分からない、確認してほしい箇所が埋もれている、返信しやすい形になっていない—
書いた本人は一生懸命書いているのに、受け取った側に負担をかけてしまっている。
これに気づいたとき、多くの受講者が「メールって、相手のために書くものなんだ」と言います。当たり前のようで、意識したことがなかった視点です。
スタンス編③ 報連相・仕事の進め方
報連相は「義務」じゃなく「武器」だった
「報連相が大事」とは、多くの人が聞いたことがある言葉です。でも「なぜ大事なのか」を説明できる人は、意外と少ない。
私たちの研修では、こう定義しています。
「報連相は、上司のためにするのではない。自分が動きやすくなるための、マネジメント支援だ」
上司は複数の仕事を同時に抱えています。部下から情報が上がってこないと、何が起きているか分からず、必要なサポートができません。報連相が途絶えると、上司は「確認しに行く」か「問題が起きるまで待つ」しかなくなる。結果として、仕事全体が止まったり、手戻りが発生したりします。
つまり報連相ができていない新人は、知らないうちにチーム全体の効率を下げているのです。
研修では「曖昧な指示を具体化する」演習も行いました。上司から「この件、よろしく」と言われたとき、何を確認すれば動き出せるか。目的は何か、締め切りはいつか、アウトプットのイメージは何か—「何を・いつまでに・どうするか」を自分で整理して確認する習慣は、入社直後から身につけておくほど、後々の差が大きくなります。
スタンス編④ ビジネスコミュニケーション
「正しく話す」より「伝わる」を目指す
コミュニケーションの研修で最初に伝えることがあります。
「話すことが目的ではない。伝わることが仕事だ」
正確に話しているのに、なぜか相手に意図が届かない—
そういう経験をしたことがある人は多いはずです。その原因のひとつが、「感情」と「事実」が混ざっていることです。
「なんかうまくいっていない気がします」は感情です。「昨日送った提案に対して、まだ返信がありません」は事実です。上司に相談するとき、感情から入ると「どういうこと?」と聞き返されます。事実から入ると、話が早い。
研修では「結論→理由→補足」という話の組み立て方を練習しました。シンプルな構造ですが、これを意識するだけで「話が分かりやすい」と言われる頻度がまったく変わってきます。
また「否定されない意見の出し方」も扱っています。新人が自分の意見を言うのは勇気がいる。でも黙っていては成長しないし、チームへの貢献もできない。「どう言えば受け取ってもらえるか」を考えることは、空気を読むことではなく、相手へのリスペクトです。
スタンス編⑤ タイムマネジメントとセルフ管理
「忙しい」を口癖にしないために
研修の最後のテーマはタイムマネジメントです。
ここで伝えているのは根性や習慣の話ではありません。
「忙しさは、設計の失敗から来る」
仕事が詰まってしまう人には共通したパターンがあります。優先順位をつけずに来た順にこなす、締め切り直前まで着手しない、「まだ大丈夫」と判断して確認を後回しにする—
こういった行動の積み重ねが、残業と焦りを生みます。
研修では緊急×重要マトリクスを使って、1日の業務設計シミュレーションを行いました。「今日やること」を並べて、本当に今日やるべきことはどれか、後回しにしていいことはどれか、そもそも自分がやる必要があるのかを整理する練習です。
また、体調やメンタルの管理についても触れています。睡眠・食事・休息を「自己管理」として扱うのは精神論ではありません。パフォーマンスの安定は信頼の積み重ねに直結するからです。「あの人は安定して動ける」という評価は、スキル以上に職場での存在感をつくります。
スタンス編の感想を聞いてみました!
研修を受けたS.Hさんに「入社前にこの研修を受けられてよかったと思うことはありますか?」と聞いてみました!
S.Hさん(2026年4月入社)
入社前研修を通して、スキルよりも先に「スタンス」を整えることの重要性を実感しました。報連相は義務ではなく、自分が何をすべきかの方向性を確認するためのものだと気づき、最初は”怒られるかもしれない”という怖さもありましたが、回数を重ねるうちに自分の言葉で伝えられるようになっていきました。マナーやコミュニケーションも、相手に安心感と信頼感を与えるための「一種の技術」だと感じています。
特に「頑張り」ではなく「成果と信頼」で評価されるという考え方は、
これまでの学生生活との大きな違いで、とても印象に残っています。
今後は学んだ内容を一つずつ実践しながら、
周囲から安心して任せていただけるような社会人を目指していきたいです。
スタンスが土台になるから、スキルが活きる
全5回のスタンス編を通じて伝えていることは、突き詰めるとシンプルです。
「信頼は、スキルより先に来る」
どれだけ優秀でも、報連相が抜けている人・話が伝わらない人・時間を守れない人とは、
一緒に仕事をするのは難しい。
逆に、信頼できる人のスキルアップは、周囲も喜んでサポートしてくれます。
スタンスは、すべてのスキルの土台です。
だから私たちは、最初にここを丁寧に扱います。
次回の記事では、情報整理・問題解決・ドキュメンテーションといった「思考スキル編」をお届けします!お楽しみに!