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大規模案件からアジャイル案件まで。公共・社会基盤分野の最先端を体験してみませんか

NTTデータは、お客様とともに世の中のあるべき姿を構想し、事業変革の実現を支援する共創パートナーとして、これまで数々のシステムを構築してきました。なかでも大規模かつ社会的影響力が大きい公共・社会基盤分野におけるシステム開発は、NTTデータがもっとも得意とする開発領域のひとつです。

いま、公共・社会基盤分野ではアプリケーションエンジニアの採用を加速させており、SIerやパッケージベンダー、自社サービスやシステムの内製化などで開発経験を積んだ方、もしくはユーザー側の立場で開発経験を積んだ方が続々と参画しています。なぜ彼らはNTTデータに集まるのでしょうか。ソフトウェア技術の専門家集団であるプロジェクト推進統括部を率いる長谷大輔が、自らの技術力によって社会に貢献する醍醐味、そしてこの領域で活躍できる人財像についてお話しします。

<肩書き・氏名>
株式会社NTTデータ
公共・社会基盤事業推進部 プロジェクト推進統括部
技術戦略担当 部長 長谷大輔

<略歴>
新卒入社したIT企業の情報システム部門でオープン系システムの設計開発技術を習得。2007年2月、NTTデータに入社し、オープン技術有識者として、プロジェクト横断でオープン技術シフトのための技術支援活動、開発方法論整備に貢献する。その後、アーキテクトとして金融機関の汎用機のオープン化案件や中央省庁の大規模基幹システム刷新案件などに携わる。現在、ソフトウェア技術の専門家が集まるプロジェクト推進統括部の部長を務める。

社会インフラを支える使命感、大型案件の最上流に携わる醍醐味

——公共・社会基盤事業におけるプロジェクト推進統括部の役割について教えてください。どのような役割を期待されている組織なのでしょうか?

公共・社会基盤事業推進部のプロジェクト推進統括部は、NTTデータにおける公共・社会基盤分野事業にカテゴライズされる各プロジェクトを技術的に支援するスペシャリスト部隊です。事業部側の立場で顧客折衝や機能実装を担うアプリケーションエンジニアや、システム基盤を構築、運用するインフラエンジニアと協力しながら、システムの骨格となるアーキテクチャの提案や設計を通じ、プロジェクトの推進をサポートしています。

——公共・社会基盤事業の守備範囲を教えていただけますか?

対象となるのは、中央省庁や地方公共団体、エネルギー、医療・ヘルスケアなど、社会を根底から支える領域です。とくに私が抱えているチームでは、大規模システムを効率的に開発するためのアプリケーション層の設計を得意としています。最近ではクラウドネイティブアーキテクチャやマイクロサービスアーキテクチャ、ローコードツール活用開発など、比較的新しい技術を採用するプロジェクトが急増しており、各技術分野に詳しいエキスパートに対するニーズが高まっています。私たちのチームには、ソフトウェア開発技術を熟知したメンバーが集まっているため、大規模で複雑なプロジェクトや技術的な困難が予想される野心的なプロジェクトからよく声がかかります。

——長谷さんは、この分野に携わる面白さをどう捉えていますか?

システムを通じて社会インフラを支える使命感、そして大型案件の最上流から携われるのがこの仕事の醍醐味だと思います。予算規模にして数百億円にも上る大規模システムのアーキテクチャ設計に携わることもあるため、大きなプレッシャーを感じることもありますが、それだけにやり遂げたときの達成感や充実感は非常に大きなものがあります。私も含め大半のメンバーは、自らの技術力を社会のために活かしたくてこのチームに加わりました。システムがカットオーバーの日を迎え、苦楽をともにしたお客様から「よくやってくれたね」と、声をかけていただけた喜びは何ものにも代えがたいものがあります。

——非常にやりがいがありそうですが、携わるのは数百億円規模の大規模システムばかりなのでしょうか?

いえ。そういったシステムばかりではありません。ここ数年は短サイクルでどんどん開発と改善のサイクルを回していくアジャイル開発手法を取り入れた中小規模のプロジェクトが増えています。こうした小規模なプロジェクトは、肌感覚で全体の3割程度ですが、近い将来、全プロジェクトの半分近くを占めるまでになるでしょう。大規模システムに比べると小規模システムは各階層の距離が比較的近いため、私たちもアプリケーション層のアーキテクチャ設計に加え、各アプリケーションやインフラの実装を支援するケースが増えています。

——長谷さんは、チームの使命を「プロジェクトを技術的に支援すること」と仰いました。問われるのは「技術力」だけでしょうか?

確かに社内では、システムのアーキテクチャ設計に携わるスペシャリスト集団として認知されており、間違いではないのですが、単に技術力を追求するだけの組織ではありません。なぜなら、お客様ご自身ですら、どのようなシステムを構築するのがベストなのか、答えを見出せずご相談に来られるケースも増えているからです。こうした状況下で、アジリティ高く開発を進めていくには、単に技術を当てはめるだけでは十分とはいえません。お客様の業務の詳細を深掘りしながらPoCやフィージビリティスタディから伴走をはじめ、カットオーバーまでお付き合いするケースが増えています。

時代の変化とともに、ケイパビリティの多様化と実装力の強化が急務に

——公共・社会基盤分野のトレンドについて教えてください。具体的にどのようなシステム構築に携わっていますか?

公共・社会基盤と一括りにしても非常に幅が広いため、ひとつに絞るのはとても難しいのですが、マイナンバーカードに付随したプロジェクトを始めとした、より国民接点に近い領域の案件が増えています。たとえば、今年の3月からはじまった、マイナンバーカードとスマホでパスポートの更新申請ができるサービスも、私たちのチームが支援して開発した国庫金キャッシュレス決済の仕組みを活用して実現しました。このサービスは、NTTデータが以前構築した公共機関向けクラウド基盤「OpenCanvas for Government」上で運営されており、当社にしかなし得ないプロジェクト事例のひとつだと思います。

——多くの方々に利用される比較的小規模なアプリケーション開発においても、大規模システムでの経験が活きているわけですね。

基幹システムの構築によって培った技術的な資産が活用できるのは、当社ならではの魅力といえます。また、可用性や保守性、使い勝手など非機能要件を満たした上で、優れた品質のサービスを実装するために欠かせないノウハウも、大規模システムの開発経験から学べることが多いと感じます。ただ一方で、これまでに培った構想力や設計力だけでは、時代の変化を上回るシステム開発が望めないのも事実です。だからこそ私たちは、技術的なケイパビリティの多様化と実装力の強化のため、他社で開発経験を積んだ方々の採用に力を入れているのです。

——最先端の技術トレンドをキャッチアップしつつ、実装に活かすのはかなり大変なことのように思います。実際はどうでしょう?

確かに容易ではありませんね。しかし社内には技術領域ごとに熟知のエキスパートが多数在籍しており、知見や実績には事欠きません。また、チーム内でも技術力を向上させるための研修や勉強会の類いは盛んに行われており、技術者同士の交流も盛んです。もし、自分の手に余るような状況に陥ったとしても、私たちの後にはエキスパートが控えているので、支援が得られます。恐れる必要はありません。

——長谷さんの組織に所属する皆さんは、ソフトウェアアーキテクトとしてキャリアを積み上げていくのでしょうか? 主だったキャリアパスを教えてください。

確かにこれまでは、得意分野を突き詰めていくスペシャリスト志向のメンバーが多かったのですが、最近は、それ以外のキャリアパスを歩むメンバーが増えています。たとえば、顧客の業務や要望を取りまとめ実装につなげるアプリケーションスペシャリストが好例です。先ほども触れた通り、システムの構想から実装までの距離感が近くなり、迅速な開発が求められるようになりました。技術力を武器にあらゆるシステムの基盤を構想し設計するソフトウェアアーキテクトに加え、お客様に近い立場から業務と技術に向き合うアプリケーションスペシャリストの重要性も高まっています。現在はこの両者が手を携え、理想的なシステムの実現に向け邁進しています。

自らの技術で世の中をよくしたいという志を持ってきてほしい

——長谷さんのチームでは、どのような働き方が可能ですか?

コロナ禍以降、テレワークが進み大半の常務はオンライン上で完結できる体制で仕事をしています。出社や客先訪問は週に2、3日程度の職場も多いです。そもそも経験豊富なプロが集まるチームですし、立ち上げの段階で方針とタスクが決まれば、テレワークの環境下でもまったく問題ありません。ひとつのプロジェクトにアサインされるメンバーは、プロジェクトの大小にかかわらず、リーダー格1人とメンバーを合わせて3人ほどのチームで参画します。プロジェクトの掛け持ちはありません。小さなプロジェクトだと半年、大きなプロジェクトだと1年から2年ほど専任で携わることが多いですね。

——公共・社会基盤分野に携わるために、とくに必要とされる素養や能力はありますか?

公共・社会基盤分野での経験をお持ちでなくても自らの技術で、世の中をよくしたいという志があれば構いません。この領域に限っても、常に150を越えるプロジェクトが稼働しています。使用する言語もフレームワークもさまざまですから、きっとご自身の志向に合ったプロジェクトがあるはずです。大規模なウォーターフォール開発プロジェクトがある一方、モダンな環境でアジャイル開発に携わる機会も増えています。公共・社会基盤分野だからといって気負う必要は一切ありません。安心して応募いただきたいですね。

——長谷さんは、これからプロジェクト推進統括部をどのような組織にしていきたいとお考えですか?

変化の激しい時代です。ビジネスの不確実性が高まるなか、お客様の要求もあいまいかつ抽象的になっています。こうした状況に対応するため、私たちはいままで以上にお客様の懐に入りニーズをつかみ、システムの構想から実装まで一気通貫でサポートできるようにならなければなりません。私はこのチームを実装技術と顧客理解の底上げを通じて、いままで以上に洗練されたスペシャリスト集団にしたいと考えています。

——どんな方に期待していますか? 最後に、一緒に働きたい人財について聞かせてください。

私たちの部署にはさまざまな技術に長けたスペシャリストが150名ほど在籍していますが、社会・公共基盤事業の守備範囲の広さ、依頼されるプロジェクト数を踏まえると、まだ十分な組織体制とはいえません。たとえばJavaでのソフトウェア開発経験が豊富な方、クラウド上での開発技術の知見に富んだ方、コミュニケーション力に長けた方など、何かしら尖った技術を持ち「これが得意です」といえる何かを持ったエンジニア経験者を求めています。とくに要件定義から実装まで一気通貫の開発技術に自信がある方にきていただけたらうれしいですね。目的意識や達成意欲があり、技術を武器に社会貢献したい方からの応募をお待ちしています。

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