こんにちは。スタジオユリグラフ採用広報チームです。
わたしたちユリグラフは、「ことば」を軸に、以下の4つの事業を展開しています。
- 外部受託による企画・制作
- AIライティングアシスタント「Xaris」
- 古書交換サービス「思い出書店」
- 自社メディア「こえラボ」
今回はそのうち「Xaris」事業についてご紹介いたします!
インタビューしたのは、営業マネージャーの中村さん。法人営業を中心に、ユリグラフの「言葉で価値を作る」というビジョンの実現に向けて活躍してくれています。今回はXaris事業への参画の経緯や、この仕事ならではの面白さ、そして事業が目指す未来について話を聞きました。
「企画から納品まで」プロに選ばれるXarisの魅力
ーーまずはXarisについて教えてください。
中村:Xarisは「プロの書き手」に向けたAIライティングアシスタントです。プロのライターが使いやすいよう設計しており、原稿の続きをAIが書いてくれるなどの加筆修正のための機能や、SEO記事などの特定の記事を作ることに特化したモードを用意しているのが特徴です。
最近では小説執筆を支援するモードも実装し、法人だけでなく小説に興味のある個人の方にもご利用いただくケースが増えてきました。
ーー競合ツールも多い中、どのように差別化をしているのでしょう?
中村:「仕事でつかえる」点がポイントかなと思います。たとえばChatGPTやGeminiなどのAIツールは便利ですが、記事制作全体の行程をカバーできているかと言えばそうじゃない。
記事制作って「執筆」だけじゃないですよね。その前に構成や企画がありますし、また書いたあとにも確認や修正の行程が必要になる。
Xarisは特にこの確認・修正作業のサポートが豊富です。たとえば原稿をそのままURL共有して同時編集ができたり、先方のコメントをベースにXarisに修正案を考えてもらったりといったことができます。
企画・構成・修正・納品という、記事制作のフロー全体に伴走しているところがXarisの強み。だからこそ、「プロ」の方に気に入って頂けているのかなと思っています。
法人向けに「書く」こと全般の支援を拡大
ーーこれからの事業の方向性について教えていただけますか?
中村:今後は法人さんとの連携を強めていく予定です。
Xaris単体だとやはり単価が低いので、会社としてはしっかりと大きい単価の仕事をやっていかないといけない。ユリグラフはもともと記事の制作受託もやっていますので、ただツールを展開するだけでなく、制作のプロとして上流の設計からしっかり、コンサル、ディレクションみたいな形で入るような案件を取っていこうとしています。
ーー記事制作会社以外のお客さんも対象にしていく、という形でしょうか。
中村:そうですね。それこそAIを活用した内製化の支援プランであったりとか、行政向けの報告書とか、社内報、ブランディングのための出版であったりとか、いろいろな分野で「書く」部分のお手伝いの需要がないかな、という感じでいろいろと動いているところです。
ーー導入の事例はたとえばどんなものがありますか?
中村:あるSEO記事制作の会社様では、制作時間を5時間から1時間に短縮できたという声を頂いています。
記事制作会社以外ですと、採用広報の会社様にインタビュー記事作成にご活用頂いていたり、ユニークな事例として、戦争体験の音声データを文字起こしに活用されている例などがあります。
「文章を書く」ことがカッコいい世界にしたい
ーー個人・法人問わず「書き手」の支援にフォーカスしていますが、その先にどんな世界を目指しているのでしょうか?
個人的に、「書く」ということのクリエイティブな価値が再認識されるようになったらいいなと思ってます。いま「クリエイター」っていうと、たとえばYoutuberみたいな感じで「動画」を作ってる人がぱっと思い浮かぶじゃないですか。一方で「書く人=ライター」の価値って、特にスタートアップ業界などのビジネス領域でそんなに重要だとは考えられてない。
でも本来、「文章を書く」ことはクリエイティブな行為であるはずで、その価値をどう伝えていくのか、そのためにどういう世界観を作っていくか、みたいなことを考えてます。
ーーAIによって「ライターが代替される」という考えもあると思いますが、どう思われますか?
実際、確かに代替が進んでいる部分はありますよね。ただ、そこでハードルが下がるからこそ、よりプロフェッショナルの価値を高める方にもっていけるよなとも思ってます。
Xarisによって、「書き手」を支援することや「書く」ことを軸に価値を生み出す支援をしていくことを通じて、書く仕事のイメージを変えていく。「文章を書くこと」自体がカッコいい、クリエイティブな行為だというイメージをもっと定着させられたら、Xarisが成功したと言えるのかなって思ってます。
目指すは「未来のジブリ」?「書く」を軸にした総合エンタメ企業へ
ーー中村さんはライター経験はないと聞いていますが、そんな中村さんにとってのXaris事業の魅力・やりがいを教えてください。
中村:国産のAIサービスの事業開発ができる、という面白みがありますが、やはり先ほどのビジョンの面白さが大きいですね。「書く」というクリエイティブをど真ん中に捉えるスタートアップってあんまりなくて、その世界観を作っていくのが面白いですね
それに、いまAIの文章が溢れる中で、「だからこそ、自分で書いてみたい」「ちゃんと言葉を紡いでみたい」みたいな流れが絶対来ると思うんですよ。たとえばYoutubeだって、「既存のテレビや映画が面白くない、だから自分たちで作ろう」ってなって始めてるわけです。
同じような流れが書き手の世界にも来ると思いますし、その流れの中でXarisの思想やコンセプトが社会の第一線に出ていけると思ってます。
ーー「書く」ことへの支援を通じて、次世代のクリエイターも生まれそうですね。
中村:そうですね。まだまだ社会に対してインパクトを与えられているとは言えませんが、ムーブメントを起こしていく過程に関わっていきたいと思ってます。
入社前に代表の森石が話していた「未来のジブリを作りたい」って構想がまだ印象に残ってて。「書く」の支援を入口にしながら、出版・動画制作も含めて全部できるようなエンタメ企業にしていく…そんな構想の中で、自分なりに力を発揮していきたいと思っています。
(インタビュー・執筆:鈴木光平)