就職先は、“なんとなく”決めた。
「正直、ちゃんと考えて選んだわけではないです。」
新卒で選んだのは、インフラエンジニアという道。
ネットワーク構築など、ITの“裏側”を支える仕事だった。
もちろん、仕事としては成立していた。
でも、心のどこかにずっと違和感があった。
「“誰のためにやってるのか”が、見えづらかったんですよね。」
システムは動いている。
でも、その先にいる“誰か”の顔は見えない。
目の前の人の感情を動かしている実感が、なかった。
人の感情が動く瞬間に、ハマった。
転機になったのは、仕事とは別で続けていたInstagramだった。
「最初は本当に趣味でした。
ただ投稿していただけなんですけど…」
ある日、届いたDM。
「元気が出ました」
「参考になりました」
その言葉が、強く刺さった。
「自分の発信で、人の感情が動くんだって思って。
それが、めちゃくちゃ楽しかったんです。」
“誰かに届く仕事がしたい”
そう思った瞬間、次のキャリアは決まっていた。
──未経験から、SNSの世界へ──
飛び込んだのは、SNSマーケティング業界。
理由はシンプルだった。
「今までの知識や経験も活かせると思ったし、
何より“やりたい”と思ったからです。」
もちろん、最初からうまくいったわけではない。
知識や経験があっても、
“伝わるクリエイティブ”を作ることは別の難しさがあった。
それでも、向き合い続けた。
改善して、試して、また考える。
その繰り返しだった。
「伝わらなければ、意味がない」
現在は、Instagramを中心としたクリエイティブ制作を担当。
彼の中にある軸は、驚くほどシンプルだ。
「“見る人がどう受け取るか”だけです。」
自分が作りたいものではない。
大事なのは、“相手の感情が動くかどうか”。
「どれだけこだわっても、伝わらなかったら意味がないので。」
だからこそ、徹底的に考える。
誰が見るのか。
何を感じるのか。
どうすれば、心が動くのか。
「例えば旅行系なら、雑誌っぽい世界観にしたり。
ジャンルによって、見せ方は全部変えています。」
クリエイティブは、感覚だけでは作れない。
“相手視点”をどこまで持てるか。
そこに、本気で向き合っている。
クリエイティブは、“人そのもの”
彼は、こうも語る。
「クリエイティブって、その人自身が出ると思ってます。」
整え方。
色の使い方。
余白の取り方。
細部に、その人の考え方や性格がにじみ出る。
「同じものって、絶対に作れないんですよね。
だから面白いです。」
正解がないからこそ、難しい。
でも、だからこそ奥深い。
想定外だった、“リーダー昇格”
2026年2月。
クリエイティブチームのリーダーに昇格。
でも本人は、当時をこう振り返る。
「正直、想定してなかったです。」
まだ先の話だと思っていた。
だからこそ、驚きの方が大きかった。
「でも、任せてもらった以上は、やるしかないなって。」
自分なりに、評価された理由も分かっている。
「論理的に考える部分かなと思ってます。
感覚だけじゃなくて、ちゃんと筋道を立てて考えるタイプなので。」
“なんとなく作る”では終わらせない。
どうすれば成果につながるのか。
なぜこの表現なのか。
その思考を、徹底している。
“受け身のチーム”で終わらせない。
リーダーになって、見える景色も変わった。
「今のチームって、まだ受け身な部分があると思っていて。」
依頼を受けて、制作する。
それ自体は悪くない。
でも、その先に行きたい。
「自分たちから動けるチームにしたいんです。」
情報を取りにいく。
自ら提案する。
主体的に案件を動かす。
その空気を作るために——
「まずは、自分が行動で見せるしかないと思ってます。」
言葉ではなく、行動で引っ張る。
それが、今の彼のスタイルだ。
「ここでの1年は、とてつもない経験になる」
これから応募を考えている人へ。
「正直、楽ではないと思います。」
求められるレベルも高い。
スピードも速い。
でも、その分、成長できる環境がある。
「ここでの1年と、他の場所での1年って、
得られる経験の濃さが全然違うと思うんです。」
本気で向き合った分だけ、成長できる。
だからこそ
「本気で成長したい人には、すごくいい環境だと思います。」
最後に
遠回りに見えるキャリアでも、
無駄な経験なんて、一つもない。
すべては、今につながっている。
“やりたい”に正直に動いた先に、
リーダーという立場があった。
次は、どんな選択をするのか。その選択が、未来を変えていく。