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22年ぶりに復活した唐津の映画館「THEATER ENYA」映画の可能性を信じ、私達が描く未来のまちの姿【後編】

映画館を通した地域活性化を実現する

ここでは、映画館と地域社会が一緒になって実現する地域活性化や、映画館の人材育成の場としての可能性についてお話したいと思います。

■映画館「シアター・エンヤ」×地元商店街

映画鑑賞は、前後に買い物などの消費活動が促されやすい娯楽です。例えば映画の前にランチを食べる、映画鑑賞のためのドリンクを買う、映画鑑賞後にカフェを楽しむということもありますし、帰る途中にお店によって買い物する、お土産を買うということも考えられます。このような経済波及効果を実現するため、THEATER ENYAでは、地元の商店街の皆さんと一緒に「シアター・エンヤ クーポン協力店」の取組みを行っています。映画を鑑賞したお客様は鑑賞後3日間、商店街のクーポン協力店のお店で、様々な特典を受けることができます。商店街は夕方17時~18時には閉店するお店も多いことから、夕方や夜に映画を観た方でも特典を受けられるよう3日間の有効期限があるのが特徴です。映画鑑賞をきっかけに、商店街のまち歩きやお買い物を楽しんで頂きたいと願っています。

■映画館「シアター・エンヤ」×映画祭

そして、2021年5月に佐賀県Lives Beyondの支援により実現したショートフィルムコンペティションの映画祭「演屋祭」では、全国からショートフィルムの作品を公募した結果、沢山の珠玉の作品が集まりました。入賞者の発表会となった「演屋祭」開催時には、応援に地元民が映画館に駆けつけ、全国から映像製作関係者らが訪れ、小さな映画祭ながらも夢をもって頑張る皆さんを見守りエールを送る暖かな映画祭となりました。全国から作品を募ったことから、THEATER ENYAひいては唐津が全国に認知されるきっかけともなりました。2022年からは、日本アカデミー賞受賞監督である石井裕也監督や浅野博貴プロデューサーが審査員に加わる予定で、今後「演屋祭」が映像制作に携わる方々の夢を実現する登竜門的な映画祭になるよう育てていきたいと考えています。そして、そのような人材を育成、輩出する映画館がまちにあることを、地元住民が誇りに思うような映画祭になればと願っています。

映画館は、少子高齢化人口減少の進む地方都市にとって、重要な文化のインフラストラクチャーであり、若者にとっては文化教育の場に、高齢者にとっては予防福祉の役割を果たすこと、また映画館の可能性として地域活性化や人材育成に取り組んでいることについてお話してきました。私たちが描く未来は、映画館が町にあることで、若者が文化芸術を娯楽として楽しみ学ぶ機会が充実し、お年寄りが楽しみや生きがいをもって過ごすことができ、地域の経済が潤い、また夢を持った人材を応援し輩出していく、ということが実現している姿です。

私達は、このような映画館のビジョンを実現するのだという揺らぐことのない信念をもち、映画館の持つ可能性を、少しでも多く広く実現できるよう、日々の活動に取り組んでいます。
私達の活動が持続可能なものになるよう、THEATER ENYAでは、皆様からの様々な支援制度を構築しています。詳しくはこちらをご参照ください。応援どうぞよろしくお願いします!

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